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墓参り2018 [日々]

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 八月八日は、毎年菩提寺のお墓参りの日です。例年、墓参りというと暑い最中の田舎の行事という思いしかありません。

 じりじりと照りつける太陽の下で、僧侶は順番を待つ檀家の墓を一軒一軒お経を上げていきます。私たちはあまり影のない墓地で、扇子で仰ぎ仰ぎ他の檀家さんと世間話などをしながら順番を待ちます。

 今年は七月初めから異常とも言える酷暑が続いていました。この先、墓参りにはどんな暑さになるだろうかと心配していました。

 ところがなんと朝起きてみると空には雲が広がっていました。途中で日が差してくることもありませんでした。連日のカンカン照りに慣れた身には涼しく思えたほどでした。

 お墓参りには、各家、出ている兄弟や嫁いでいる姉妹たちが帰ってきます。しかし、平日ですと勤めの都合もあって土日でもない限り帰って来れない人もいます。

 東京で暮らす我が弟は墓参りには帰ってきたことがありません。代わりにお盆には帰省して家の仏壇に手を合わせます。数年前までは、父の妹である叔母が来ていましたがそれも高齢になって来れなくなりました。

 夫婦二人だけでのお参りなら身軽なので、暑さを少しでも軽減させるために早く行くことに決めていました。予想外の曇り空でしたが予定通り、七時始まりの七時に行くと殺到していそうなので七時半に行きました。

 八番目でした。それでもほとんど済ませられていたので、二組待っただけでした。

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 順番を待つ間に、お墓のろうそくと線香に火を付け、お餅と家で採れた野菜を供えておきます。

 お墓でのお参りを済ませると、次は本堂に上がって住職が順番通りに各家先祖代々の霊に念仏をあげられます。いつも正座してお参りするのですが今年から椅子が用意されていました。これも時代の流れですね。

 早く行ったおかげか、お寺参り、一時間も掛からずに済ますことが出来ました。例年墓参りというと、順番を待つ暑いだらだらした時間が続きます。その間、たくさんの親族が寄られるので、方々で旧交を温め合う風景が展開されるのですが、今年は出会う人も少なく感じました。

 お墓参り、伯父叔母や兄弟姉妹などお客さんがあると長男の家はおもてなしをするのが昔からの風習です。二十一世紀、平成の終わりの世の中になってもそんなことが続いています。こういう風習が変わって行くには改革とかそう言うことではなく、もっと大きな時間の流れが必要なのだろうと思います。

 我が家は客がありません。いつもなら夕方お参りする「さんまい」も今年はお寺から帰ったその足で行くことにしました。「さんまい」とは山にあるお墓です。

 田舎はいろいろとややこしくて、お寺以外にも山に当家の墓があるのです。昔土葬だった名残りです。私が会ったことが無い祖父母と伯父が眠っています。

 都会では墓じまいが喧伝されていると言うのに、我が家には二つも墓があるなんて、笑えますね。ともかく墓参りが終わって、今年の夏の峠が過ぎたような気がしています。



 今夜のHも暑い夜に熱いジャズ、Hank Mobiey(ハンク・モブレー)です。と言う割にはマイルス・デイヴィスでのアルバム以外あまり知らないのですが、彼のテナー、濃いファンも多いようです。
 


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コメント 20

takenoko

そろそろ自分の墓をどうするか考えなければならなくなりました。いいのか悪いのか考えますね。
by takenoko (2018-08-11 07:59) 

yoko-minato

そらへいさんの住んでおられる街は独特の風習や
習慣がありますね。
いい面もあればそうでない面もあるのでしょう。
時代の流れは少しずつ変わっていくのでしょうね。
我が家も新しいお墓になってちょっと寂しさも
ありますが今年も息子たちが相次いでお墓参りに
行くと言ってます。


by yoko-minato (2018-08-11 08:52) 

きよたん

しきたりというものは簡略することがなかなか
できない 祖先の土地 祖先の墓 誰かが守っていかないと。
暑いです。お墓まいりが年々辛くなってくる
by きよたん (2018-08-11 14:14) 

やすみち

    そらへいさん こんにちは 毎日が猛暑です
  何時もコメント戴き有り難う御座います 
  先祖のお墓、我が家には有りません。幼少時代、養子に遣られました  私のル-ツ、父方は薩摩藩の武士で、母方は熊本の陣内と云う処に居ました。此のル-ツを探る為、結婚して昔の謄本を摂り、調べましたる  もぅ今では全然関係無い話し出すが 今は養子の父母だけの墓を     護っています。私達が行くお寺に納骨堂を買いました。
    行く良くは、底に入るでしょう 子供たちにも言っています
     長くなりました この辺で 私の歴史は複雑です
      何時か暇が有ったら 書きますね  
by やすみち (2018-08-11 16:17) 

夏炉冬扇

こちら納骨堂です。
南無阿弥陀仏
by 夏炉冬扇 (2018-08-11 18:02) 

ケンタパパ

私も一足早く先月、九州の実家で母と一緒に墓参りを済ませてきました。短くても時間を取って、今後も続けられればと思います。
by ケンタパパ (2018-08-11 20:41) 

そらへい

takenokoさん
こんばんは

心づもりはしても、こればかりは自分で入れないのが辛いところですね。田舎は先祖代々決っていますが
子孫はどうするのか、彼らに任せるしかありません。
by そらへい (2018-08-12 21:10) 

そらへい

yoko-minatoさん
こんばんは

私たちのところでは、仏事は全て儀式化しているため、
心が見えにくくなっている面がある気がします。
全ての人が上辺だけではないのでしょうが。
そういう縛りのない中で、お墓のことを考えたり
お墓参りをされるのは、真心がないと出来ない気がします。
いずれにしても、謙虚心がないと出来ないことですね。
by そらへい (2018-08-12 21:24) 

そらへい

きよたんさん
こんばんは

私たちのところは田舎と言っても過疎地ではないのですが
内実、旧市街は過疎化が進み、郊外の人口が増えている気がします。
少子高齢化の世の中、子供世代への重みは増すばかりです。
by そらへい (2018-08-12 21:29) 

ぼんぼちぼちぼち

当日、カンカン照りじゃなくてよかったでやすね。
これも、そらへいさんの日頃の行いがよいからでやしょう(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2018-08-12 21:33) 

そらへい

やすみちさん
こんばんは

毎日暑いですね。
酷暑はこのところ収まっていますが、
湿気のある暑さはいつ果てるともなく続いています。
ヤスミチさんの波瀾万丈の人生
弟さんとの出会いなど
平凡な人生を歩むものには体験出来ないことですね。
生家と養家、二つのルーツなどを辿ってみるのも
面白そうですね。
私は祖父まで、その先のことを言われると
こんがらがってきます。
by そらへい (2018-08-12 21:43) 

そらへい

夏炉冬扇さん
こんばんは

納骨堂という選択肢があるのはいいですね。
私たちでも本来自由のはずなのですが
現実的には、ほぼないに等しいですね。
by そらへい (2018-08-12 21:45) 

そらへい

ケンタパパさん
こんばんは

九州のご実家、お仕事や費用の面で大変です。
でも、親に元気な姿を見せるのも子のつとめですね。
お母様やご先祖にも良い孝行に成ったことと思います。

by そらへい (2018-08-12 21:50) 

そらへい

ぼんぼちぼちぼちさん
こんばんは

その後、晴れてもどこかそれまでの酷暑日より光りが弱く
気温も35度を超えることはなくなりました。
しかし、毎日不快な湿度には悩まされています。
湿気と高温を流し去る一雨が欲しいところです。
by そらへい (2018-08-12 21:53) 

たいへー

今年は暑過ぎて墓掃除に行きたくない・・・^^;
でも、行かなくちゃね~。
by たいへー (2018-08-13 06:35) 

すーさん

お墓参りお疲れ様でした。
お墓まいりに辛い気候になりましたね。
by すーさん (2018-08-13 08:29) 

そらへい

たいへーさん
こんばんは

本当に今夏は異常ですね。
猛暑日とか熱帯夜の日が多すぎるというか
ほとんど毎日ですからね。
それでも来る行事は済まさないわけにはいきません・・・
by そらへい (2018-08-14 20:49) 

そらへい

すーさんさん
こんばんは

毎年墓参りの日は暑いのですが
今年はその前後が暑すぎたので
曇り空がましに思えました。
気温は平年並みの暑さだったのですが。
by そらへい (2018-08-14 20:51) 

いっぷく

私も先祖の墓に入っている人とは誰一人面識がなく
しかも父が亡くなって祭祀承継の責任は叔母にあるはずなのに
母が気の弱い人で押し付けられてしまったため
母が生きているうち私が決着をつけたいとおもっています。
うちは子どもが障碍者なので将来の墓守の約束はできませんから。
墓は昔は先祖や一族のシンボルであってもいいかなとおもっていましたが
子孫に負担を与えるものだということを今は感じています。
by いっぷく (2018-08-17 12:43) 

そらへい

いっぷくさん
こんばんは

私も33歳の時に父が急逝して
それまで父に任せっきりだった田舎の付き合い
お寺や神社、地域、農業が一度に被ってきて
大変な思いをしました。
その頃は、煩わしさと疑問しかありませんでしたね。
ただ、父がこなして来たことの大変さはわかりました。
父は20代前半で家を継いでいましたから。
今は歳を取ってきたのでしょうね。
なんとなく受け入れながら、しかし誰にも強制することはなく
たまに山の墓地で頭を垂れて手を合わせるのも
悪くないかなと思っています。



by そらへい (2018-08-18 19:43) 

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