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呪われているのでしょうか? [オーディオ]

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 師走に入って一週間が経ちました。一年も一ヶ月も一週間も一日も過ぎるのが速いですね。なんとなくその日その日を過ごしていく間に、今年もあと3週間あまりになってしまいました。


 かつて勤めていた職場でのことです。そこに若いS君がいました。彼はちょっとしたトラブルメーカーでした。人間関係でもいざこざがありましたが、何より困ったのが彼のところの機器がよく壊れたことです。

 修理しても新品に買い換えても、しばらくすると壊れてしまうのです。他のところではそんなことは滅多にないことなので、彼の使い方に問題があるのではと私は密かに疑っていましたが、使い方の癖が影響されるような機器でもありませんでした。

 何より不思議なのは彼が行く前、その部署ではそんなことは一度も無かったのです。たまたま壊れる時期に行ったのなら最初の一台だけ、新品に変えても駄目なのですから。

 しかも壊れたと言ってくるのが、いつも間の悪い時、連休前とか忙しい時でした。一度目、二度目あたりまでは笑っていましたが、三度目以降になるとこちらの頭が理解不能に陥って言葉も出ません。結局、私は彼のことを呪われていると結論付けるしか仕方ありませんでした。


DSC_6223.JPG それから二十年後、いやそれ以上でしょうか、その呪いが時を隔てて我が家のオーディオシステムにやってきたようです。今年一年、正確には半年間の間にアンプが3台も次から次へと故障してしまったのです。

 去年の暮れに衝動的に買ってしまったLE8T、調子に乗って聞き続けていた2月頃のこと、LE8Tから雑音が聞こえるようになりました。

 まさかLE8Tがと、スピーカーを切り替えてみると別のスピーカーからも雑音は聞こえてひと安心。次はアンプかプレーヤーです。レコードとCDを切り替えても雑音は消えませんでした。原因はアンプとわかりました。

 LE8Tを聞きまくっていたので、真空管パワーアンプLUXA3500が酷使に耐えかねて壊れてしまったと思いました。真空管の消耗で雑音が出るのかどうか知りませんが、別の真空管と交換してみても雑音は消えません。

 困ったな、やっかいなことになってしまったとA3500を前に思いあぐねていると、どこからか低い音が聞こえてきます。真空管を交換するためにA3500の電源を落としているのにです。


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 雑音の原因は真空管パワーアンプではなく、プリアンプの方でした。9年前に中古で入手したYAMAHAのCー6です

 私の部屋にあるオーディオ機器はほとんどが中古品です。ここ半年ほどセレクターの接触が悪かったりして兆候があったですが、とうとう致命的な故障が起きたようです。発売が1980年、よく今まで動いてくれたと思います。

 メインのシステムなのでプリアンプが無いと困ります。予定外でしたが急遽別のプリアンプを入手しました。何を買ったかはまた次回に譲ることにして、今日はアンプの故障の話を続けます。


 次に故障したのはサブシステムに使っているYAMAHAのプリメインアンプA-2000aでした。こちらは普段、AccuRadioYouTube、PCに取り込んだ音楽などを聞いています。やはり中古でメンテナンスされたものをオークションで入手したものです。

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 このアンプ、重さが26キロあります。30キロの米袋を運ぶことがありますが、それより重く感じられます。良いアンプは重いそうですが、それにしても重い、石のように重くてラックから取り出すだけで一苦労でした。

 買ってからあまり時間が経っていないので修理に出すことを考えましたが、修理代とこの重さのものを運ぶことを考えると積極的な気持ちになれません。

 いずれにしても、メインシステムのプリアンプに散財しているので先立つものがありません。phonoが逝かれてお蔵入りになっていた先代のYAMAHAのプリメイン、AX-1200を引っ張り出してきてその場を凌ぐことにしました。

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 レコードを聞くことさえあきらめれば、CDもPC音楽も聞くことが出来ます。レコードはメインシステムで聞けば良いのです。

 音は少し後退しましたが元々聞いていた音だったのであまり違和感はありません。とりあえず聞けていたのでそのままにしていたところ、夏の夜、急に音が途切れ、パイロットランプが点いたり消えたりを数回繰り返したあと、プツンと消えてそれっきりです。これは完全にお亡くなりになったと言う印象でしたね。

 このアンプは珍しく新品で買ったものですがそれでももう25年あまり経っています。ガリが出て一度メーカーでメンテナンスしてもらっていますがさすがにもう寿命に思われます。

 毎日気軽にPCの音楽やYouTubeを聞いたりするのにいつも真空管アンプを点けるのは気が引けます。また暑いときに熱を持つ真空管アンプは苦です。

 それで今度は、ずっと以前にPCのアンプ用に買ってほとんど使っていなかったテクニクスのプリメインアンプSUーV6Xを代用の代用に引っ張りだして使っています。

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 場所塞ぎだった古い機種を手放さずに置いておいたおかげで、何とか今までのところプリアンプの出費だけで済んでいるのは不幸中の幸いです。おかげで文字通りジャンクのアンプが3台も増えてしまいましたが。

 今回の連続した故障、いずれも古い機種なのでたまたま時期が重なったのかも知れません。あるいは、私の酷使や寒暖の差が激しいこの部屋の環境のせいもあるかも知れません。

 SUV6Xも古い機器、CDプレーヤーやセレクターに不安定な動きを見せています。なんとか次の機器のための資金の目途が立つまで、呪いに負けないで持ちこたえて欲しいと思うこのごろです。



 今夜のDDonald Byrd(ドナルド・バード)です。あまりたくさんレコードを持っていないのですが、今夜はジャジーな雰囲気がたっぷりのGigi Gryceのアルトとの共演盤です。


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