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近江鉄道が走る風景 [旅]

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 近江鉄道です。30年ほど昔、乗ったことがあります。人気の無いところを電車はとろとろと走りました。車内に乗客はまばらで、乗る人も降りる人も無い無人駅が車窓から置き去りにされていきました。
 
 車窓に広がるのは田んぼと雑木林ばかり、人家は遠くに点在しています。初めての体験でしたが、なんて淋しいところを走っているのだろうと当時思いました。30年経った今でも、基本的な風景は変わっていないのではないかと思います。

 それから近江鉄道に対して抱くイメージがあるのですが、それを写真で的確に捉えられるようなスポットがすぐに見つけられるとも思いません。とりあえず線路沿いの道を走ってみました。

 道路に並行して走る線路の途中に小さなプラットホームとバス停のような無人駅が枯れた草むらの中の廃屋のようにありました。

 その草むらに突っ込むように数台の自転車が止められていました。自転車はまだ新しいのか降る日差しにキラキラと車体を光らせていて、寂れた駅舎と対象的でした。

 通学の高校生のものなのでしょう。写真を撮りたかったのですが道路は車通りが多く、駐車場所が見つけられずに通り過ぎてしまいました。

 線路はいつまでこの道路と並行して走っているのかわかりません。別れてしまわないうちにと、適当なところで車通りの少なそうな脇道を見つけて駐車しました。あたりにはまだ先日の雪が溶けずに残っています。

 こんもりとした林や雑木林があり、鳥の声がしています。その下には残雪をまばらに残した田んぼや畦道、冷たい水をたたえた用水路などが走っています。

 線路を気にしながら鳥の声も気になります。スマホで時刻表を調べてみると電車の通過までしばらく時間がありそうです。

 晴れていましたが風のある寒い日だったので、右膝が少し痛みましたが写真を撮るスポットを探したり野鳥を追いかけたりして時を過ごしました。


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 ここでもツグミがいました。

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 モズの後ろ姿

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 ホオジロ

 やがて、ガタンゴトンと電車の音が近づいてきました。撮った写真は自分で思い描いている写真とは大違い、とりあえず近江鉄道の証拠写真を撮ってしまうとあとはまた鳥を追いかけました。

 1時間に一本の路線です。次の電車までまだ時間があるだろうと、田んぼのケリなどを追っかけていたらしばらくして電車の音がしました。慌てて写真を撮ろうと思っていたところに戻ったとき、もう電車の姿はありませんでした。どこかですれ違うのか下りの電車があったのです。

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 本当はここを通るところを撮りたかったのです。


 Dの頭文字で始まるジャズミュージシャン、まだまだ尽きませんが、とりあえず今回からEで始まるジャズミュージシャンに移ることにします。

 初っぱなは、やはりElla Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)です。初めて聞いたジャズボーカルのライブが彼女でした。ですから晩年のエラから入ったのですが、Ella &Louisの若いエラの声を聞いて驚きました。このYouTubeでも若くて伸びやかな声で情感たっぷりに歌うエラのVOCALが聞けます。
 


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