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テクラガリ [その他]

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 いつの間にか朝晩が寒く感じられるようになってきました。今夏は記録的な酷暑、その後相次ぐ台風の襲来があり、気づいてみたらいつの間にか秋に着地していました。しかももう深まり始めています。


 この間、新聞か何かで「手暗がり」という言葉に行き当たりました。テクラガリ、懐かしい響きです。最近はあまり使われていない気がします。

 子供の頃、私は漫画を読むのが好きでした。漫画と言っても今のコミックとは違って少年雑誌に載った冒険漫画や探偵漫画などです。

 その頃は週刊誌ではなく月刊誌でした。毎月一冊買ってもらって、飽きるまで何度も読み直し、飽きると半紙を親からもらって気に入った漫画の絵を写したり真似て書いたりしていました。

 その作業を私はいつも寝る前に寝床でする癖がありました。寝床で腹ばいになって漫画を読んだり写したりしていると、決まって父がテクラガリになっている、目が悪くなるから止めて早く寝なさい、と注意するのです。

 昔は、今のように光りが部屋に満ちあふれてはいません。さすがに裸電球ではなかったと思いますが、笠を被った電球か、もしくはせいぜい短い蛍光灯が一本天井からぶら下がっているだけでした。ワット数も低かったと思います。

 テレビを買ってもらう約束で、月刊誌の毎月の購入はなくなりましたから小学4年生頃までの記憶です。それ以降、寝床での手暗がりで漫画を読んだり書いたりする作業もなくなりました。

 昔の人はもの書いたり読んだり何か細かい作業などをするとき、手や身体の影にならないように気をつけたのだと思います。光り溢れる現代ではもう死語に近くなっているのかも知れませんね。

 全てにおいて無頓着な私と違って、父はわりとそういう細かいことに気がつく人でした。テクラガリと言う懐かしい言葉から、久し振りに父のことを思い出したある秋の日のことです。

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 今夜からHからIに移行します。しかし、Iの頭文字のジャズミュージシャンも乏しく今夜限りになります。Illinois Jacquet(イリノイ・ジャケー)演奏より、その変わった名前で記憶に残っています。レコードは一枚持っているだけです。しかもあまり聞いていません。今夜久し振りにYouTubeで聞きました。
 


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