サザンカ通り [自然]
休日、晴れ間があったので久し振りにカメラを持って裏山に向かいました。裏山の入り口、墓地に繋がるメタセコイヤも葉を落として裏山はすっかり冬景色でした。
前回は、息子の結婚に際したくさんのお祝いコメントをいただきありがとうございました。息子も巣立ち一段落、また一個のそらへいに戻って冬の山歩きを楽しみました。
裏山と言っても400メートルほどの低い山なのですが、林道の入り口はいきなり急な勾配です。久し振りの上、このところ肩や腰の調子が悪いので一歩一歩確かめるようにゆっくり上がって行きました。
坂の途中、崖下にショウジョウバカマが生える一角があります。今は形もありません。多分まだ早いのだと思います。1月末頃でしょうか。
左手に石組が見えました。夏は木々に覆われて見えないのですが、冬になると葉が落ちて姿を現します。今、ほとんど水は流れていません。昔の堰堤の跡だと思います。堰堤の手前は昔の流れのなごりの湿地になっています。
堰堤の石積みの上を渡って行くと、サザンカの大きな木が迎えてくれました。
渡り切ってわずかに山道らしき坂道を登っていきます。この先の尾根で以前、ルリビタキに出会ったのを覚えています。
尾根まで上がってみるとルリビタキに出会ったあたりの木々がすっかり切られていて、跡には一面笹が生い茂っていました。これではルリビタキが止まる枝がありません。
尾根を進むと左右にサザンカの赤い花が山道を覆うように咲いていました。足下の落ち葉の上にはサザンカの花びらが散り敷いて、この一帯だけちょっとしたサザンカ通りになっています。
それ以上行くと別の所に行ってしまうので、元来た道を引き返そうとするのですがちょっと迷ってしまうくらい道がはっきりしません。何とかアスファルトの林道に戻りました。
朝晴れていた空が曇ってきました。そして風が起こります。風がない時は落ち葉がチョウチョウのようにひらひらと舞い落ちます。風が出てくると落ち葉は鳥のように斜めに飛んでいきます。
林道の上の方から、あるいは谷の方からゴーッと音がします。車でも来たのかと思わず身を除けそうになるのですが何もやってきません。通りすぎたのは風の音だけです。
なだらかな山道の左手の崖の上にいつもならフユイチゴの群落が見えるのに今日は見えません。まだ早いのかもう遅いのかと思いながら近寄ってみると、少しだけ成っていました。
野鳥の鳴き声や姿を見つける場所は今までの経験からだいたい決っているような気がします。場所によっては、山は死んだように静まりかえります。
時々聞こえる鳥の声と言えば、ヒヨドリです。ヒヨドリも里ではよく姿を見せますが山では林道よりかなり奥まったところで鳴くだけです。そして、高い木から高い木へ渡って行きます。
久し振りに山道を歩きながら、けっこういろいろ覚えているものだと思いました。何年も前、初めてキビタキを見つけた曲がり角、しかし彼が止まっていたアカメガシワの木は取り払われてありません。
都会の通りを歩くと、通りは同じでも建物が変わっていたりするのをよく目にします。十年一日が如しの山も、こうして歩くとあちこち変わっているのに気づかされます。
かつてリンドウが咲いていた水辺も、工事があって跡形も無くなってしまいました。林道を横切るように路面の土の色が新しい道が作られています。手入れされていないようでも、けっこう伐採が進んでいて山のあちこちで明るくなっているところがありました。
エナガです。集団でやってきてしばらく騒ぐと次の木に移っていきます。小さくてちょこまか動きます。カメラを向けたのですが、今日もまた逆光になってしまいました。
エナガに会う前にも、実は一回シャッターチャンスを逃しました。林道沿いの雑木林の中から鳴き声が聞こえます。けっこう大きな声なので近いと思っていたら、私のすぐ横から飛び立ちました。
慌ててカメラを向けるのですが、このところブランクがあるので望遠レンズのファインダ-内に納めきれません。肉眼では見えるのにカメラを向けると見失います。
そうこうするうち、枝の上で数回羽ばたいてどんどん遠ざかっていき、最後は林道を飛び越えて反対側の雑木林の中に隠れてしまいました。
羽根に白い斑点があったのでジョウビタキと思うのですが、羽ばたいていた時、青い色も見えたような気がしてルリビタキの雌か幼鳥だったかも知れません。
ハゼの実です。いつも納豆を連想してしまいます。鳥たちの好物ですね。
前回は、息子の結婚に際したくさんのお祝いコメントをいただきありがとうございました。息子も巣立ち一段落、また一個のそらへいに戻って冬の山歩きを楽しみました。
裏山と言っても400メートルほどの低い山なのですが、林道の入り口はいきなり急な勾配です。久し振りの上、このところ肩や腰の調子が悪いので一歩一歩確かめるようにゆっくり上がって行きました。
坂の途中、崖下にショウジョウバカマが生える一角があります。今は形もありません。多分まだ早いのだと思います。1月末頃でしょうか。
左手に石組が見えました。夏は木々に覆われて見えないのですが、冬になると葉が落ちて姿を現します。今、ほとんど水は流れていません。昔の堰堤の跡だと思います。堰堤の手前は昔の流れのなごりの湿地になっています。
堰堤の石積みの上を渡って行くと、サザンカの大きな木が迎えてくれました。
渡り切ってわずかに山道らしき坂道を登っていきます。この先の尾根で以前、ルリビタキに出会ったのを覚えています。
尾根まで上がってみるとルリビタキに出会ったあたりの木々がすっかり切られていて、跡には一面笹が生い茂っていました。これではルリビタキが止まる枝がありません。
尾根を進むと左右にサザンカの赤い花が山道を覆うように咲いていました。足下の落ち葉の上にはサザンカの花びらが散り敷いて、この一帯だけちょっとしたサザンカ通りになっています。
それ以上行くと別の所に行ってしまうので、元来た道を引き返そうとするのですがちょっと迷ってしまうくらい道がはっきりしません。何とかアスファルトの林道に戻りました。
朝晴れていた空が曇ってきました。そして風が起こります。風がない時は落ち葉がチョウチョウのようにひらひらと舞い落ちます。風が出てくると落ち葉は鳥のように斜めに飛んでいきます。
林道の上の方から、あるいは谷の方からゴーッと音がします。車でも来たのかと思わず身を除けそうになるのですが何もやってきません。通りすぎたのは風の音だけです。
なだらかな山道の左手の崖の上にいつもならフユイチゴの群落が見えるのに今日は見えません。まだ早いのかもう遅いのかと思いながら近寄ってみると、少しだけ成っていました。
野鳥の鳴き声や姿を見つける場所は今までの経験からだいたい決っているような気がします。場所によっては、山は死んだように静まりかえります。
時々聞こえる鳥の声と言えば、ヒヨドリです。ヒヨドリも里ではよく姿を見せますが山では林道よりかなり奥まったところで鳴くだけです。そして、高い木から高い木へ渡って行きます。
久し振りに山道を歩きながら、けっこういろいろ覚えているものだと思いました。何年も前、初めてキビタキを見つけた曲がり角、しかし彼が止まっていたアカメガシワの木は取り払われてありません。
都会の通りを歩くと、通りは同じでも建物が変わっていたりするのをよく目にします。十年一日が如しの山も、こうして歩くとあちこち変わっているのに気づかされます。
かつてリンドウが咲いていた水辺も、工事があって跡形も無くなってしまいました。林道を横切るように路面の土の色が新しい道が作られています。手入れされていないようでも、けっこう伐採が進んでいて山のあちこちで明るくなっているところがありました。
エナガです。集団でやってきてしばらく騒ぐと次の木に移っていきます。小さくてちょこまか動きます。カメラを向けたのですが、今日もまた逆光になってしまいました。
エナガに会う前にも、実は一回シャッターチャンスを逃しました。林道沿いの雑木林の中から鳴き声が聞こえます。けっこう大きな声なので近いと思っていたら、私のすぐ横から飛び立ちました。
慌ててカメラを向けるのですが、このところブランクがあるので望遠レンズのファインダ-内に納めきれません。肉眼では見えるのにカメラを向けると見失います。
そうこうするうち、枝の上で数回羽ばたいてどんどん遠ざかっていき、最後は林道を飛び越えて反対側の雑木林の中に隠れてしまいました。
羽根に白い斑点があったのでジョウビタキと思うのですが、羽ばたいていた時、青い色も見えたような気がしてルリビタキの雌か幼鳥だったかも知れません。
ハゼの実です。いつも納豆を連想してしまいます。鳥たちの好物ですね。
鳥の写真を思うように撮れないので、いろいろ目に付くものを撮って歩きました。腰の調子が今ひとつ、ゆっくり歩いているせいで、頂上に行く前に時間が来てしまいました。これ以上進むと昼ご飯に遅れてしまいます。
帰り道、小さな橋の周りで鳥の声が賑やかです。水があるからか、その周りに鳥が好きな木がたくさん生えているのか、そこではよくそういう場面に遭遇します。
その割にあまりちゃんとした野鳥の写真を撮れたことがありません。今回もやっと見つけたのはメジロ、しかもピントが合っていません。
坂を下ってもう少しで麓と言うところで、松の青の間に赤い柿の実が一個だけ残っていました。
麓の天井川の河口に出ました。本来水が流れるところに雑草が生い茂っています。こんなにきれいに一面生い茂っているのは珍しい気がします。
久し振りの裏山散策でした。お付き合いありがとうございました。
今夜のJはいよいよ大御所John Coltrane(ジョン・コルトレーン)の登場です。曲は定番ですがブルー・トレインです。若きコルトレーンの勢いと息吹のようなものを感じますね。