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春の惑い [オーディオ]

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 もう春が来たかなと思うような暖かい日があったのは、2月末でしたか3月初めでしたか。3月も中旬、お彼岸ももうすぐというのに今朝も霜、このところ不順で冬のような寒さを感じる日が続いています。

 晴れているけれど北風の冷たい中、ご近所のサンシュユは満開の時期を迎えていました。いつも一緒の時期に咲く近くの梅は、もう終わりを迎えていました。

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 ブログネタに窮しているとき、今自分の中で何がいちばん旬なのかと自問してみるとやはりこのネタは外せそうもありません。

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 ここのところオーディオは、10円玉インシュレーターとか、せいぜい2.3千円のRCAケーブルの変更で済ませていたのですが、先日久々にポチッとやってしまいました。


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 SP-LE8Tと違って、JBL 4312Dに繋ぐプリメインアンプです。実はこのブログではプリメインアンプ、私はいまだにYAMAHAのA-2000aを使っていることになっているはずです。

(過去記事、呪われているのでしょうか?によるとA-2000aが壊れて代替えアンプで凌いでいるところでオーディオアンプの記事は止まっていたようです)

 もう一昨年の事になるでしょうか、A-2000aは使い方が悪かったのか何が原因かわかりませんが音の代わりにノイズが出るようになってお亡くなりになってしまいました。

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 A-2000aはYAMAHAらしいクリアできれいな音がしていたので、気に入っていたのですが修理に出すにしても新しく買い直すにしても26キロは重すぎました。 

 アンプが無いと音楽が聴けないのでYAMAHAの最新アンプにしようか、別のメーカーのプリメインアンプにしようか迷いながら、やはり安い中古品、昔名器と言われたアンプのメンテナンス品をオークションで落札しました。

 ところがこれがまた使い始めてしばらくするとトランスが唸り出したり、不定期に右チャンネルから雑音が出るようになりました。

 トランスの唸りは、音楽をかけるとわからなくなるのですが、右チャンネルから不定期に出る雑音は不快でした。せっかくの音楽が台無しです。雑音は鳴らしているうちに収まることが多く、なぜか夏場は出なくて寒くなると出るのです。

 中古メンテナンス品とは言え幾ばくかのお金を費やしているので我慢して使っていました。先夜どうにも我慢ならなくなって、前から目をつけていた出品者のアンプに入札するとそのまま競争相手も無く落札してしまいました。

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 出品者はこの型番のアンプを100台以上メンテナンスしているそうです。一年前もこの方のアンプを入札するつもりでいながら、少し安かった別のアンプに浮気をしてしまい結果、失敗してしまいました。

 約一年越しの落札でした。古いアンプはトランス鳴きは仕方ないものかと思っておりましたが、新しく落札したアンプは音楽がない時、みじんもよけいな音を出さず静かにたたずんでいます。

 もちろん、どこからも変な雑音は出ませんし音も今までのモヤモヤした気分を晴らすようにくっきりと再生してくれます。曖昧だった解像度、定位ともにバッチリです。4312Dが蘇ります。低音が小気味良く弾みます。

 雑音が出る方のアンプは完全メンテナンスと歌っていましたが、どうやら不完全メンテナンス品だったようです。こればかりは使ってみないとわからないので良い勉強になりました。


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 これが今回手に入れたプリメインアンプです。今は亡きメーカー、サンスイのAUーD907、メンテナンス品のため部品交換されていますのでオリジナルの音を再現しているかどうかはわかりませんが、私には十分に思えます。

 YAMAHAのA-2000aは音がきれいでやや引っ込みがちに左右に広がります。サンスイAUーD907も同じくクリアな音ながら芯があってどんどん前に出てきます。

 昔からジャズ向きと言われているので、もっとゴリゴリした音かと思っていたのですが思ったより澄んだ音でよく弾みます。4312Dとの組合わせと言うかJBLとの組合わせは定番です。

 不完全メンテナンスだったアンプは、同じくサンスイのAUーD907G EXTRAと言ってオリジナルAUーD907から続々と出たリファイン版の一つで1983年製、AUーD907はもっと古い1978年製です。

 1978年というと私は27歳、東京で貧乏生活をしていた頃です。オーディオブーム、続々と高級オーディオが発売され始めていました。欲しいアンプやスピーカーがいっぱいありましたが、とても買える状況ではありませんでした。

 格子模様のSP-LE8Tと言い、サンスイAUーD907、DENONレコードプレーヤDP-57L、私のオーディオはほとんど中古品で構成されています。いずれも発売された当初はとても手の届かない品々、高嶺の花でした。

 それが今は中古でメンテナンスされたものが、当時の半額とか三分の一の値段で手に入れることが出来るのです。古いオーディオマニアにとっては、ありがたく幸せ時代です。

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 とは言えアンプ交換はお金も力も要ります。名器放浪もこの辺で辞めて、これからはこのAUーD907を長く楽しんで行きたいと思っています。

 古い機器なので壊れる事がまたあるかも知れません。その時はオークション出品者の方が面倒見てくれるそうなので安心して使っていきたいと思っています。



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 家のツバキは蕾とこの一輪だけです。樹の下には花が一輪だけ落ちていました。そのそばの桜の樹、蕾はまだ小さく固いまま、今年は早いと思われた開花、このところの寒さで例年と同じ頃になりそうです。


 今夜のジャズ、飛ばしていたミュージシャンを思い出しました。Jに戻って、June Christy(ジューン・クリスティ)です。曲はおなじみのサムシング・クールです。
 このアルバムジャケットには別のデザインがあって、もう一方はジューン・クリスティが目をつむっています。そちらはモノラル盤だそうです。
 


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