サンスイAUーD907故障 [オーディオ]
穏やかな小春日和が続いています。田んぼに出ると稲刈りがとっくに終わったほ場に、切り株から青い芽が出てもう一度稲刈りできそうな勢いで苗が並んでいます。「ひつじ」とか「ひこばえ」と言うそうです。穂が付いているのもありますが実は入っていないそうです。
久し振りにオーディオ話です。と言っても何か新しい展開があったわけでは無く、愛用しているオーディオシステムのプリメインアンプが故障しました。
部屋に入るといつものように、まずパソコンを立ち上げオーディオのスイッチを入れます。パソコンは中古のThinkPad L540でオーディオ専用に調達したものです。
ネットに繋がったパソコンからアマゾンミュージックHDで好きな音楽をその日の気分で選んで聞いたり、YouTubeのミュージックビデオを楽しんだりしています。
パソコンとプリメインアンプの間にこのUSBDACを挟んでいます。デジタル信号をアナログ信号に変換してくれる装置で、これが魔法のようにパソコンの音を美しく再生してくれます。
ところがその日、いつものように操作しても音が出ません。いろいろスイッチを押しまくったり、セレクタースイッチを回してソースをCDやレコードに変えてみてもウンともスンとも言いません。
アンプの故障が疑われたので、予備のテクニクスの中古アンプに変えてみると音は出ました。いつも聞いているアンプの音と比べると、少し寝ぼけて聞こえますがとりあえずそれで音楽を聞くことは出来ました。
故障したアンプはサンスイのAUーD907です。40年ほど昔に発売されたプリメインアンプです。その頃から使っていたわけではなく数年前にオークションで落札しました。
もともとサンスイのアンプの人気は知っていたのですが、食わず嫌いのところがあってこれまでは触れる機会がありませんでした。ジャズにはJBLとサンスイのアンプという定説があって、一度試してみようと思って入手したのでした。
サンスイという音響機器メーカーは今はありませんが、古いサンスイのアンプをリストアしてオークションに出品されている方が何人もおられます。その中でもポリシーがあって信頼できそうな方を選んで落札しました。
今までにもYAMAHAのアンプとか別のサンスイのアンプのリストア物を入手した事があるのですが、案外早く壊れました。今回もやはりそうだったかと落胆しました。
しかし、ずっとテクニクスのアンプで聞くのはサンスイのアンプの音を知ってしまってからでは耐えられません。買い直すにはまたいくらかのお金が掛かるので、それよりは修理代の方が安いだろうと思い出品者に連絡をとって見ました。
見ていただけると言うことで20キロのアンプを梱包して送りました。原因はトランスの断線でした。しかし、40年も前のアンプなので新品の部品はありません。ジャンク品を買って部品取りすることも考えられましたが、金額が高くなるので出品者在庫のトランスを譲っていただくことで解決しました。
約一週間、思ったより早く無事AUーD907が戻ってきました。やはりテクニクスのアンプと比べると(発売当初の値段や中古購入価格が違いますが)音の粒立ち、音の伸びが違います。とくにジャズを聞くとそれが顕著にわかりました。
ともかく元のようにまた快適な音で音楽が聞けるようになってほっとしています。このところオーディオ熱は冷め気味で、どちらかというと次々に発表されるミラーレスカメラとかレンズに気が行っていたのですが、故障で無理やり振り向かされ、安く抑えていただいたとは言え少ない資金をつぎ込むことになってしまいました。
幼稚園のイチョウはずいぶん散っていました。
今夜のPはPat Metheny(パット・メセニー)です。彼の弾くギターが醸すリリシズムが初冬の夜にぴったりきます。曲は「雨の日と月曜日」です。