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田植え今昔 [日々]

 ゴールデンウィークの頃から始まった我が営農組合の田植えも、今週末で終わる予定です。組合の構成員のほとんどは、別に主になる仕事を持っているため田植作業は、ゴールデンウィークとその後の土日になってしまいます。この辺は、組合組織になっても昔の兼業農家と変わりはありません。

 私は先日、苗箱洗いの作業に出ていました。1日中、雲が空を覆ってあまり暑くない日でした。苗箱洗いは立ち仕事ですが単調で、あまり重労働でもないので高齢者にはちょうどよい作業です。田植え機の調子が悪くて、途中修理のためロスがありましたが夕方5時頃にはすべての作業が終わりました。

 1日の作業を終えた田植え機が苗箱を洗った場所で爪や機械に着いた泥を落としていました。その爪の動きが面白かったのでスマホのカメラで動画撮影して見ました。

 (音量調節が上手く出来ていないので、再生の際は気をつけてください)


 カシャ、カシャとロボットのように回転しているのが苗を掴んで圃場に植える爪です。ひとつの回転軸に二つ爪が付いています。一回転で二度植え付けできるので高速に植え付作業することが出来ます。

 全体を写し損なってしまったのでわかりにくいと思いますが、左側に運転席があります。爪のある左上、赤い枠にクリーム色の傾斜した部分が苗載せ台です。ここに苗箱から下ろした苗を積み込みます。

 動画を見てもらうとわかると思うのですが、苗載せ台は田植機の運転、爪の回転とともに左右にゆっくり移動しています。上から降りてきた苗を爪が次々に抜き取って田んぼに植え付けます。なんとなくタイプライターの構造を思わせる動きです。

 3・40年程前の田植機はこの爪が軸に対してひとつしかありませんでした。しかも当時は2条植え、4条植えの時代でした。動画の田植機は、この爪の軸が8本あります。つまり8条植えです。この機械が田んぼに入って一度動くと田んぼに8本の苗の列が出来、進むにつれ泥色の圃場に緑色の苗の帯が出来ていきます。

 私が手押し式田植え機で作業をしていた頃は、2条植えの田植機で一反(10a)の田んぼを3.4時間かけて植えていたと思います。今の8条植えの高速田植機だと1反の十倍、一丁(1ha)の田んぼを約2時間足らずで植え終えてしまいます。

 もっとももっと昔、私が子供の頃は田植えは手植えでした。紐が張られた田んぼに早乙女と呼ばれる女の人たちが横一列になって、屈んで植えていったのです。我が家は4反ほどでしたがお手伝いの人に何人か来てもらっても数日かかっていたように思います。



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 畑ではジャガイモの花が咲き始めました。こちらはメークイン

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 やや紫がかったのはキタアカリです。

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 サヤエンドウの白い花

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 ソラマメの実もずいぶん膨らんで来ました。

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 庭のマーガレットにはジャノメチョウ


 今日のTTony Bennett(トニー・ベネット)です。女性ボーカルに比べると、男性ボーカルはあまり聞きませんがビル・エバンスと共演したアルバムは時々聞きます。びっくりしたのはまだ現役で最近レディ・ガガと共演していることです。



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