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ダム巡り [旅]

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 朝晩の気温は低いですがお天気の良い日が続いています。これだけお天気の良い日が続くと出不精のそらへいもたまにはどこかへ出かけたい気分になってきます。

 日頃アンテナを張っていないので、さて出かけるとなるとどこへ行って良いのかわかりません。あまり遠くなくかつ静かな所と言うことで、紅葉にはまだ早いと思いながらダムに行くことにしました。

 近くのダムと言えば野洲川ダムです。車で1時間くらいでしょうか。昔、何度か行った事があります。行って見れば思い出すだろうと思いましたが、念のためグーグルマップに入れました。

 ところが検索欄に「土山」「ダム」と入れてしまったので、途中であれ変な道を案内しているなぁと思ったら、なんと手前の青土(おおつち)ダムにたどり着いてしまいました。

 初めて走る道は緩やかな山道で、センターラインがある綺麗な道でした。両側には刈り込まれた茶園畑や山林が続き、人家はなかなか見当たりません。

 すれ違う車もめったになくて、ちょっと北海道の道を走っているような旅行気分を味わわせてくれました。途中車を止めて写真を撮りたいと思うところが何回かありました。


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 青土ダムの人造湖は青空の青が湖面に映えて綺麗でした。妻は来たことがあるそうですが、私は初めてです。車を止めて外に出ると湖面から吹く風が少し冷たかったです。

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 人造湖に沿った道を巡ってみます。周りは公園のようになっていて駐車場もあり整備されていました。近くにはキャンプ場や自然を体験出来るレクレーション施設などがあるようです。

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 この半円形の所から水が落ちて放流されています。左が常用洪水吐、右が非常用洪水吐です。ダムは、洪水調節、上水道、工業用水に利用されています。ダム管理用の水力発電もあるそうです。

  ロックフィルと言うダム形式です。岩石や土砂を積み上げて建設する方式のダムで日本のダムの約10%がこの方式だそうです。滋賀県だけで5基あるようです。

 湖の青さに気を取られてしまい、遊歩道の反対側、道路を渡った堤防から野洲川下流に放流される所の写真を撮り忘れてしまいました。

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  平日で紅葉にもまだ早いせいか人影はほとんどありませんでした。湖は青く静まりかえって素敵なところなんですが、湖に面した山を削っていてその音が絶え間なく聞こえていました。

 青い山に囲まれた湖の一角がはげ山になっています。これではせっかくの景観も台無しです。ここは観光地にもなっているのに、行政は規制できなかったのでしょうか。

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 湖へ下っていく道があり、かなり水際まで降りていけるようになっていました。遊歩道の両側は桜で、春はこのダム、人気だそうです。

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 キャンプ施設のそばに綺麗に刈り込まれた茶畑が光を浴びていました。

 出かけるのが遅かったので昼になってしまいました。途中コンビニにでも寄って何か買ってこようと思っているうち山道に入ってしまったので何も用意出来ていません。

 これからさらに先の野洲川ダムに行きたかったのですが、それでは昼ご飯にはぐれてしまいます。元来た道はおろかこの周りにも野洲川ダムに向かう方にもお店は望めません。

 仕方なく土山の方に戻ることにしました。ナビの案内で来た道とは違う道を選びました。片側一車線の曲がりくねった山道です。両側は綺麗な杉並木、ここでも交通量は少なくて気持ちの良いドライブ気分を味わえました。

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 道の駅で少し遅い昼食を食べて、道の駅の国道一号線を挟んで向かいにある田村神社にお参りしてきました。地元では田村さんと言って親しまれている大きな神社です。坂上田村麻呂を祀っています。

 年始の3が日は初詣で混み合います。毎年2月17,18,19日には厄除けの「田村まつり」が催されます。この祭りがある頃は1年でもっとも寒い頃なので、地元の人たちはその頃になると田村さんの時期やから寒いとか、寒いと思ったらやっぱり田村さんやった、などと言います。

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 一の鳥居から二の鳥居までの参道が旧東海道になっているそうです。

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 七五三の家族が一組ありましたが、本殿は参拝者も少なくひっそりと静まりかえっていました。

 野洲川ダムに行けなかった私は、帰り道少し遠回りして大原ダムに寄ろうと妻に提案しました。妻はもう帰りたそうでしたが、運転するのは私なので仕方なく着いてきました。

 今回もナビの案内通り進んでいたら、途中から車一台がようやく通れる杉林の道になりました。道は暗く狭く、まるで「ぽつんと一軒家」の道のようです。私はこういう道嫌いではないのですが、妻が嫌がりました。

 引き返そうというのを無視して進んで行くと、何とかダムに着くことが出来ました。私はここも私は初めてですが妻は子供の頃に来たことがあるそうです。その時と様子が違う。昔通れたところも通れなくなっていると言っていました。

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 ここは、ほんとうに神秘の湖のように静かでした。周りに建物も何もなく山に囲まれています。どこかダムなのかもはっきりわかりません。今来た道も湖を周回しているわけでは無く、地図を見るとそのままダムを離れて山奥の方に続いています。

 家に帰って調べてみたら、どうもナビは裏手の道を案内したようです。対岸にもっと広い道があり、そこにはちゃんと展望できる場所もあるようです。

 大原ダムには弁財天を祀ったダム神社があるそうです。那須ヶ原山の麓、鈴鹿国定公園内にあるので、開発で山が削られる心配は無さそうです。紅葉の名所だそうですが、ほぼ一月早かったです。

 ナビに振り回された珍道中の走行距離は約70キロあまりでした。しかし、いつも行き慣れない変わった道を案内してくれて、それはそれで面白かったです。小さな旅でしたが、ドライブ気分満喫でした。








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