急に暑くなりましたね。6月の後半はずっと雨続きだったのに、7月の声を聞くととたんに雨は止んで、夏日の日差しになりました。

 毎日、雨が続いていた6月下旬の日曜日、その雨をかいくぐるように晴れた午前、両親の法事を勤めました。父は33回忌、母は27回忌でした。

 都会では月命日が重視されているようですが、我が田舎は3年と7年ごとの年忌を37回忌まで営みます。37回忌が済むと次は50回忌までありません。

 田舎の仏事もここ10年ほどですっかり変わりました。以前はお葬式も自宅でしたが今はホール、お金はかかりますが施主も親戚も近所もずいぶん楽になりました。

 それに伴って、逮夜や法事も少しずつ簡素化されだしてきています。今までは37回忌でもご近所の方にも来ていただき総勢20人以上になりましたが、今回は親戚と身内だけで済ませることにしました。

 90歳になってもまだ畑で頑張っている母の兄、父の妹は足が悪いので出席できず、代わりに従兄弟が参ってくれました。後は、本家、分家の親戚、私の弟一家、息子、娘一家といった顔ぶれです。

 昨年末、父が亡くなったときからお世話になっていた住職が亡くなって、今回新住職を迎えて初めての年忌でした。この住職は、以前、法話で「千の風になって」を素晴らしいテノールで歌った方です。「千の風になって」がまだ話題になる前のことです。

 新住職のよく響く読経は約45分ありました。その後、昨今、田舎でも料理屋さんへ食べに行くことが多くなっているのですが、我が家は従来通り自宅で仕出しのお弁当をお出ししました。


 ここまで書いて、6年前の法事の時はどんなことをアップしたのか気になって、「そらへいの音楽館」を検索してみました。あまり法事のことは書かないで、600gの極小未熟児で生まれた姪が4歳になったことを中心に書いていますね。

 あれから6年しか経っていないのですが、6年という歳月は目を見張るには十分な時間ですね。4歳の姪は今や小学校5年生になっていましたし、私の回りでもいろんな変化がありました。

 娘が結婚して義理の息子が出来、その間には二人の子供が生まれました。私はまだ還暦前で両親の年齢も超えていなかったのに、今や二人の年齢を遙かに超えて身も心もおじいちゃんです。

  この30年前後の年月を振り返ると様々な思いが交錯します。法事の挨拶でも言ったのですが、父が亡くなった当座は途方に暮れたこともありましたが、親戚や回りに助けられながら、夫婦二人で田舎の付き合いや農業を引き継いできました。そして今回、節目の33回忌と27回忌を無事勤めることが出来たことに何とも言えない感慨を覚えます。