この間の雨が止んで、あたりを見回してみると急に木々が色付きだしたような気がしています。11月も半ばを過ぎて季節はいよいよ晩秋、あちこちの紅葉も見頃を迎えているようです。

 そんな中、今日は久々にオーディオネタです。お金が無いとそういつも新しいアイテム導入することも出来ません。お金が無くても出来るのは、機器の配置換えくらい、それも済ませてしまうとしばらくはネタも途切れがちになってしまいます。

 気になって「ほぼ金曜日のそらへい」のマイカテゴリを見てみたら、なんとオーディオは今回で二回目という有様でした。前の「そらへいの音楽館」では76もあるのにです。もっとも総記事数に差がありますが、それにしてもです。

 

 なぜ今回久々のオーディオネタになったかというと、急にお金が出来て新しいアイテムが導入されたからでは無くて、このところずっと平穏な日々を過ごしていたのですが、やはり機器の故障が原因になりました。

 パソコンに向かうときは、サブのスピーカーCelestion3に切り替えて少音量で音楽を流しています。机の上の台に乗せてあるのですが、いつからかビビり音が出るようになってきました。

 かなり耳に近い位置で聞いているので、低音入力時に発生するビビり音がよく分かります。左チャンネルの方だけなのですが片方だけでも気になることに変わりはありません。

 たぶん、YAMAHAのアンプA-2000aの低音をブーストしだした頃から発生するようになった気がします。メインのスピーカー、JBL4312Dでは何とも無いのですが、古いCelestion3では低音ブースト刺激が強すぎたのかも知れません。

 JBLコントロール1

 しばらく我慢していたのですが、どうにも我慢できなくなってCelestion3を外してしまいました。代わりに、最近使っていなかったJBLのコントロール1に変更です。

 これでパソコンをしながらとりあえず音楽を流すことは出来たのですが、ただコントロール1,遠くでボリュームを上げて聞く分には、そのサイズとは思えないほど良い音で鳴るのですが、耳のそばで聞くスピーカーではないようです。近くで聞くと音の荒さが目立ちます。少しボリュームを上げるとうるさく感じます。

 数ヶ月我慢してはいたのですが、秋になって音楽が心地良い季節になってくると、Celestion3の耳あたりのよい音が恋しくなりました。

 思い切って修理を依頼することにしました。引き受けて下さった方からユニットを外して送ると送料も少なくて済むと教えていただいたので、おそるおそるドライバーを持ち出しました。

 以前、Celestion100のツィーターのダイアフラムがへこんでいるのが気になって、自力で直そうとユニットを分解して、ひどい目に遭っています。でも今回はエンクロージャーからユニットを外すだけだからドライバーさえあれば何とかなりそうです。

 スピーカーの中は、他のオーディオ機器に比べるとスカスカです。ユニットを外したエンクロージャーボックスの中は、細いリード線と白い綿が見えるだけでした。エンクロージャーからユニットを完全に切り離すには、リード線を外す必要があります。切るしかないなぁと思って中を覗いているときに思い出しました。

 Celestion3、もう一組ジャンク品を買ってあったのでした。古い機器なのでもしもの時用に買っていたのをすっかり忘れていました。

 ジャンクのCelestion3はバスレフ式でした。私が使っているのは密閉式ですがそれはエンクロージャーにダクトがあるかないかの形式が違うだけです。ツィーターやウーハーなどのユニットは外観上、全く同じに見えます。修理に出す前にユニットを交換して見る価値はありそうです。

 ジャンクCelestion3のジャンクの理由は、片方が音が全く出ませんでした。もう一方は音は出ますが、ツィーターのダイアフラムが激しくひしゃげています。しかも両方ともサランネットが欠品していました。確か5千円か6千円ほどで落札したと思います。

 私はハンダ付け出来ませんので、リード線を切って圧着スリーブで繋げば良いとリード線を切りました。ところがあとで判ったのですが、リード線はユニットにハンダ付けされているのでは無く、差し込み式になっていました。

上の写真の赤と青のツィーター用のリード線は気がついてからなので線を切らず、差し込み用の端子が付いたままになってます。下のウーファー用の黄色いリード線は、切れています。

 密閉式Celestion3のウーファーを外し、ジャンクCelestion3の音が出ない方のウーファーを外して密閉式に取り付けてみました。駄目なら、もう一方の音が出ている方のウーファーに交換すれば良いと思ったのですが、ちゃんと音が出ました。ビビりもありません。嬉しくなりました。

 ついでに、密閉式Celestion3のツィーターのダイアフラムに微少な凹み傷があったので、これもジャンクCelestion3の綺麗なツィーターと交換しました。ニコイチで密閉式Celestion3のできあがりです。

 さっそくコントロール1を外して、Celestion3を取り付けました。久し振りに聞くCelestion3はJBLコントロール1のあとで聞くとちょっと物足りないくらいおとなしく刺激のない音です。

 でも、聞き慣れてくると物足りなく思えた音が豊潤に響き始めます。ボーカル、ギターのつま弾き、ピアノのリズム、滑らかなクラリネットの音色、音量は同じなのに耳に心地良くなじみます。

 ニアフィールドで聞くのでこれくらいがちょうど良いのです。アンプ側で少しボリュームを上げても、全然うるさく感じません。さすがCelestion3です。

 久々のオーディオいじりでしたが、これくらいなら冷や汗もかかず楽しく過ごせました。


 ある雑誌を読んでいたら、浅川マキがジャズボーカルの範疇に入れられていました。そう言われれば、彼女はフォークの出ですが、確かにジャズのムードがあります。ビリー・ホリディなどに通じるところがあるような・・・

 でも今夜は同じA行でもAstrud Gilberto(アストラッド・ジルベルト)。こちらもジャズと言うよりボサノバで有名な歌手ですが、やはりスタン・ゲッツと共演した「イパネバの娘」があまりにも有名。