8月の末から9月にかけて毎日のように雨が降りました。8月30日の日曜日も朝から細い雨が降ったり止んだり、その日は大安で待望の納車日でした。

 しかし、納車手数料が8千円あまり、自分で行くとその分のオイルチケットがもらえると言うことで、今までお世話になったRVR、我が家からは少し遠いディーラーまでラストドライブです。

 日曜日の道は混んでいました。裏道を通っても良かったのですが、RVRの荷室にはスタッドレスタイヤが乗っていて揺れます。RVRと最後の対話をゆっくり楽しむかのように混み合った国道を走りました。

 中古車にもかかわらず、ボディコーティングを施した車は、雨を避けてディーラーの屋根付き車庫に納められていました。一通り説明と引き渡しの手続きを終えて、自宅までの帰路が初ドライブです。

 新しい車はミニバン風に座席が高くウインドウシールドも広くとられていて、なかなか見晴らしの良いものでした。見通しが良いので先方のいろいろな情報が入ってきます。しかし、まだ慣れないので発進時のアクセルワークや停車時のブレーキングがぎこちなく、車体が揺れます。

 こちらが新しく我が家の一員になった三菱デリカD2です。名前は三菱ですが、実際はスズキのOEMでスズキではソリオという名前で売られています。販売実績はどれくらいか分かりませんが、県内の中古車ではスズキ10に対して三菱は1の割合でした。

 別に三菱自動車にこだわるつもりは無かったのですが、我が家はなぜか父の代から三菱との縁が深く、父がミニカ、ランサーに乗り、私も父の後、ランサー、それから最近ではシャリオ、RVRと乗り継ぎました。そこまで乗ったのならいっそ三菱で通してみるのも悪くないなと思いましたし、たまたま値段、装備の希望の車が今回のデリカD2でした。

 正面や後ろ姿だけ見ていると、ちょっとしたミニバン風ですが、横から見ると

 なんとなく寸詰まり、軽自動車とあまり変わりません。軽自動車より長さで30センチ、巾で15センチほど大きいだけです。高さはこの車より高い軽自動車が存在します。排気量は1200ccです。

 日本の軽自動車は長年、限られた制約の中で磨かれて発展してきました。その性能は目を見張るものがあります。そして今では200万円を超える軽自動車が出現しています。

 カウンタックなどをデザインしたイタリアの有名なデザイナーも日本の軽自動車に惚れ込み愛用しているのだそうです。優れたパッケージングと動力性能の軽自動車ですが、それだけの技術を小型車にも利用したらもっとすごい車が出来るのでは無いかと思いました。 

 そう思って中古車を探していたら、今までその存在も知らなかったソリオとデリカD2に行き当たりました。ジャニーズのアイドルグループ、カツゥーンがコマーシャルしていたのですね。娘に教えられて知りました。

 軽自動車より少しだけ大きいパッケージングで5人乗り、かなり無理がありますがウォークスルーも出来ますし、荷物もそこそこ詰めます。

 軽自動車を除いて、長さ、車幅は国産車の中では一番小さいのではないでしょうか。そのぶん、最近の軽自動車同様、背を高くして室内の広さを確保しています。室内高は1800ccクラスのミニバン並みだそうです。娘が6ヶ月の孫を抱いて後席に乗り込む時、立ったまま乗れると喜んでいました。その他、スズキの長年にわたる軽自動車でのノウハウが詰め込まれています。

 本当に最近の車はかゆいところに手が届くサービスぶりですね。このクラスのコンパクトカーでもフル装備、至れり尽くせりです。ただ燃費を意識してか、またはコストダウンのせいか、スペアタイヤが着いていないのはいただけないですね。

 私が買った車は、2011年3月登録車なので、4年半落ちの中古車になります。しかし距離は2万4千ほどしか走っていなくて内装外装ともに綺麗です。回りからは新車と言っても良いと言われるほどです。

 グレードは中間のXですが、前オーナーがカーナビ、バックモニター、オートライト付きディスチャージヘッドライトなどをオプションで付けているのでワンランク上に近い装備です。

 走りの方はその成り立ちからして飛ばす車ではありません。妻と二人、近所回りの用事や買い物、それから近くに住む孫たちを乗せるのにいいなと思って選びました。

 色も白になりました。本当はグレーのメタリックや紺色の車が欲しかったのですが、新車なら好きな色が指定できるのですが、中古となると色が良くても他の条件が合いません。

 前の車が古くてうるさかったせいか、静かですね。CVTは初めてです。燃費はリッターあたり14キロと今時では平凡です。早速お気に入りのCDをかけて一人でドライブ、綺麗な音で鳴るオーディオと静かに当たるエアコンの風が気持ちいいですね。

 実は、私がこの車を買うのと前後してトキオがコマーシャルするソリオの新型が発売されました。さらにリファインされ燃費もよくなって装備も充実、少ししまったと思いましたが、よく考えると向こうは新車です。200万前後するのですから、もし発売後であっても購入の対象にはなり得ないのでした。

 

 ウレタン製のステアリング、粘ついて気持ち悪いので、アマゾンで編み込み式皮のステアリングカバーを購入して取り付けてみました。器用な人だと1.2時間でできるそうですが、私は何度もやり直して結局3時間近くかかってしまいました。

 できあがりはこちらです。クローズアップしないと出来映えの善し悪しは分かりません。細かったステアリングが少し太くなって握りやすく、手になじむ皮の感触が気持ち良いですね。

 メモリーナビはあまり上等そうに見えませんが、音楽はちゃんと曲名などの情報も表示してくれます。今まで古い車に乗っていたのでちょっとしたことでもありがたく思えます。

 この車が納車になってからもずっと雨の日々でしたが、今日やっと晴れ間が出ましたので、お日さんの下、桜の木のそばで記念撮影です。


 今日の曲は車の中でも聞いていたビル・エバンスのワルツ・フォー・デビーです。もう何度もアップしていますが、何度聞いてもいいですね。