梅雨に入った頃から、暑さ湿度が増すとともに、田舎の年中行事、草刈や墓掃除、墓参りなどが続いて、ようやくお盆、締めくくりは16日夜の盆踊りでした。

 まだまだ暑さ続いていますが、お盆を過ぎるとなんとなく今年の夏の大半が過ぎてしまったような、安堵感と一抹の寂しさを感じます。

 暑い日々は何もする気が起きなくて、いつもなら高校野球観戦に終始するのですが、今年はテレビのオリンピック報道を見て柄にもなく興奮したりしています。

 メダリストたちの努力が報われた言葉を聞き、その言葉に触発されたり刺激を受けようとしている自分に気づいて思わず苦笑してしまいます。65歳、これから何を頑張ろうと言うのでしょう。

 テレビ観戦に飽きると、我が家の中では比較的涼しい座敷に寝転がって、文庫本などを開きます。いつもより少しぶ厚目の長編小説です。時折うたた寝に誘われるのがまた気持ちいいのです。

 高校生の頃、夏休みは長編小説を読破した記憶が身体のどこかに残っていて、暑くなると無性に本が読みたくなります。もちろん高校生の時ほど長い休みはありませんので、むやみに長い難しい本は読めません。眠くなりすぎない程度に楽しめる気楽なものばかり、私の消夏法です。 

 この夏、読んだのは藤沢周平「用心棒日月抄」、宮部みゆき「おそろし」など、いずれも好きな作家の作品です。あまり頭を働かせなくても、物語がどんどん引っ張ってくれます。




 今年も暑さは7月末から8月初めの頃がピークでした。その頃からすると最近は2,3度は下がっている気がします。それだけで身体はずいぶん楽に思えるのですが、それよりなにより雨が降りません。

 7月18日に梅雨明けしてからほぼひと月、その間雨が降った日はたったの3日です。しかもそのうちの2日はほんのお湿り程度、とても畑を潤すところまでいきませんでした。

 例年なら台風が来て雨を伴うのですが、今年の台風は今のところ、東から北の方ばかり、台風慣れしていない北海道を襲って被害をもたらしたりしています。


 サトイモの葉も数枚枯れました。じょうろの水では追いつかないので最近では水道水を引いて水を遣っています。かなり高いサトイモになってしまいそうです。

 そこへ行くとトマトは乾燥に強いので、いまだにたくさん成って食卓を潤してくれています。ミニトマト、中玉トマトは剪定しなかったのでジャングル状態です。

 乾燥に強いトマトですが、下の方から葉が枯れてきています。大玉トマトは、実が赤くなってくると割れたり、傷ついたり、部分的に傷んできたり・・・

 今年の6月7月はちょうどうまい具合に雨が降ってほとんど水やりをしなくても済んだのですが、その時の裏が今来ているのでしょうね。例年になくトマト、ナスも豊作だったのですが、この暑さと乾燥でさすがにバテてきそうです。なかなか一年を通じてうまくいかないものです。



 YouTubeは今夜もアート・ペッパーで「思い出の夏」