いつものように朝畑に出ると、ミニトマトの青い実にトンボが止まっていました。畑で蝶や蜂や蛙などを見ることはあるのですが、トンボは珍しい。カメラを近づけても飛び立ちません。まだ羽化したばかりなのだろうかと思いました。

 6月はたくさん休みがあって楽でしたが7月は仕事が詰まっている上、休みにはほとんど奉仕作業が組まれています。ブログを何回か休まないといけないなぁと思いながら、今日は上の写真で即発されてまた独り言です。



 蒸し暑い日が続いています。部屋にはエアコンはないので、扇風機の風で暑さをしのいでいます。さすがに真空管アンプを点ける気になれなくて、このごろはもっぱらAccuRadioのお世話になっています。




 私のAccuRadio、普段はMy Channelsのお気に入りや履歴から聞くチャンネルは決っています。休みの日の朝などは軽いクラシック曲が流れるInstrumental soloistでリラックスし、昼間は主にインスツルメンタルjazzのBebop、夜はClassic Vocalistjazz Love songsVocal jazzlなどを気分によってとっかえひっかえ聞いています。



 インスツルメンタルジャズのBebopは主に5.60年代のコンボジャズが流れます。一番のお気に入りチャンネルです。Classic Vocalistはエラ・フィッツジェラルドやフランク・シナトラ、ビリーホリデーなど古いジャズボーカル、jazz Love songsはダイアナ・クラールやダイアン・リーブスなど比較的新しいジャズシンガーのボーカルやキース・ジャレットなどのインスツルメンタルが流れます。 

 先日、少し違うジャンルも聞きたくなって、Simon Garfunkelがチャンネル表紙になったFolk-Rockersをかけました。

 このチャンネルは60年代から70年代のフォークやロック、カントリーなどが埋め込まれているようで、次々流れてくる音曲が懐かしく、今少し嵌まっています。

 これらの曲が流行った七十年代、私は20代でした。テレビのない部屋でFMを流していたので、その時、聞くともなく聞いていたのだと思います。

 ひょっとしたら一度も聞いたことが無い曲もあるのでしょうが、流れてくる楽曲の一つ一つ、歌い方から楽器の演奏の仕方まで、あの時代の空気に包まれていて、ノスタルジーな気分に誘われます。

 サイモン&ガーファンクル、ボブ・ディラン、ジョン・デンバー、ジャニス・ジョップリン、ドノバン、ジェームス・ブラウン、ジム・クローチ、イーグルス、ニール・ヤング・・・

 画面に表示されるタイトルやミュージシャンを確認して、ああこれがこの人の曲だったのかとか、こんなタイトルだったのかと、確認しながら聞くのも面白いです。




 Folk-Rokersの横にあるOldies 1968-79も面白そうですね。ForkーRokersとどう違いがあるのか今度聞いてみようと思います。(随分以前に、片っ端マイチャンネルに登録したので忘れてしまってます)

 そんな音楽を聞きながら、永井荷風集の「あめりか物語」や「ふらんす物語」を読んでいると、音楽と小説世界に引きずられて、ふと20代に戻っているような錯覚に陥ります。

 もちろん現実は、昨日の草刈り奉仕作業で肩といい、背中、腰、足、身体のあちこちがバリバリに張っているのですが。

 それにしても、永井荷風と言うのは、もっとリアリストというイメージだったのですが、結構ロマンチストなんですね。「あめりか物語」も「ふらんす物語」も彼の外遊をもとにした旅行記なので、多分に旅の感傷が入っているのだと思います。

 古い音楽と古い読み物が、懐かしい時代へ束の間、誘ってくれます。




 今夜のジャズは、久し振りにボーカルでChris Connor(クリス・コナー)です。「バードランドの子守唄」が有名ですが、やはり暑い今の時期には、Summertimeです。この曲はいろんな人が歌ってますが、彼女はけっこうアップテンポにさらっと歌ってますね。