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青春の光と影 [音楽]

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 急に気温が下がって、秋らしくなってきました。と言うか一気に気温が10度も下がってしまって、寒いくらいです。ニュースでは、東京の人たちが冬の格好をしている映像が流れていました。

 1年前の自分のブログを見ると、去年は10月中頃まで9月の陽気が続いて、いきなり11月の気温になったそうです。その時のブログのタイトルが「10月はどこへ」でした。


 退職して3ヶ月が経ちました。当初は、仕事に行かなくて一日家にいる生活に戸惑いました。暑さもあってせっかくの時間を有効に使えませんでした。

 ようやく1日の過ごし方も慣れてきました。日々はゆったりと流れ、気づくと以前の自分より穏やかな自分がいる気がします。イライラしたり慌てたりすることがなく、以前の自分よりはひとつひとつのことを丁寧に出来る様になってきたと思います。

 学んだのは、午前中の過ごし方が大事と言うことです。だいたいのルーティンを決めました。まず畑に出て水やりなどをし、その日畑ですることを考えます。

 その後、ご近所を軽く歩きます。

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 道沿いの草むらにいつの間にかヒメジオンに変わってノギクが並んでいました。

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 待っていたミゾソバも咲いてきました。白い小さい花なので、見落としてしまいます。もう少しすると水辺に一面広がりを見せます。

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 ミズヒキの鮮やかな赤

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 ツマグロヒョウモンでしょうか。翅がボロボロです。

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 広場の枯れ木の上に、アオサギが止まっていました。凄みのある顔で口を開けています。クローズアップはやめて遠景にしました。

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 アキアカネでしょうか。

 10分ほどの散歩から帰ってきたら、ラジオ体操です。初めは1番だけ、今は2番もしています。今日は雨降りで散歩ができなかったので3番までしました。音楽と掛け声のお供はYou Tubeの動画です。

 あとは録画してある番組を見たり、本を読んだり音楽を聞いたりして自分だけの午前を過ごします。午後は畑仕事をしたり妻の買い物に付き合ったり、今までできていなかった片付け仕事などをぼちぼちしています。

 夕方にまた、3・40分の散歩をします。コースは決めず、その時の気分でいろんな道を選んでいます。いつも一人で少し早足で歩いていますが、たまに人に出会ったりすると挨拶したり、ほんの少しおしゃべりをしたりします。


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 朝の散歩の折、イノシシの跡を見かけるようになっていました。イノシシは地中のミミズを食べるらしく、柔らかな草地の地面を掘り起こしてぐちゃぐちゃにします。

 それがこのところ、どんどん範囲が広がって民家のある方に近づいて来ていました。そしてとうとう昨日はご近所の畑が荒らされました。家のすぐ裏にある畑です。サツマイモを根こそぎやられたそうです。

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 我が家の畑にもサツマイモが少し残っていました。畑の周りを点検すると、イノシシの足跡や荒らした跡がぐるっと一周していました。

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 芋の匂いがするのでしょうか。サツマイモの畝の近くにイノシシが侵入しようとした跡がありました。畑周りに柵を張り巡らし、その下には防草シートを敷き詰めてあるので、掘って鼻を突っ込むことが出来なかったようです。

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 妻は急いでわずかに残っていたサツマイモを引きました。山から続いている雑木林の周囲には鉄柵が巡らされています。イノシシもシカもそれで来なくなったのですが、お寺につながる道には柵が無いので、多分そこから来ているのだと思います。

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 いつもは草で緑一面の休耕地、イノシシが暴れまわって地面が掘り起こされています。我が家は直接被害はありませんでしたが、ボコボコに荒らされたあとの草刈りがやりにくそうです。


 プライム・ビデオで「CODA」を見ました。主人公のエミリア・ジョーンズがラストでジョニー・ミッチェルの「青春の光と影」を歌うシーンがありました。1969年頃の歌ですが、70年代はよく流れていたと思います。曲しか知りませんでしたが、日本語訳の歌詞もいいですね。秋のせいか、最近この歌が流行っていた頃が懐かしく思い出されます。



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少しずつ [音楽]

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 2日続けて激しい雨が降って、普段水が流れていない天井川に流れが出来ました。それでも川筋は川幅を満たしてはいません。いつもの神社の石橋の上からです。

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 上流はこんな感じです。川底や土手を覆っていた雑草は、先週の日曜日、いっせいの草刈奉仕作業で綺麗に除去されました。雨が先に降っていたら草刈作業大変だったと思います。


 退職して2週間が経ちました。最初の1週間は暑さと時間が経つことの遅さに、こんなはずでは無かったとちょっと焦ってしまいました。次の1週間、なんとか切り替えて自分を取り戻すことが出来ました。

 今まで職場で使っていた時間が全部自分のものになるのですから、1週間が長く感じられるのは当たり前、生活のリズムも変わって当然です。

 24時間、すべてでは無いですが自分が思うように描いていけばいいのだと思えるようになりました。そして、少しずつこの生活に慣れていくのだと思います。

 高齢者は「キョウイク」と「キョウヨウ」が大事なんだそうです。1週間とは行きませんが明日の計画くらいはぼんやり立てるようにしています。

 先日、さっそく出かける用事がありました。4回目のワクチン接種です。今までは3回ともファイザー製でした。今回ファイザー製を選べる日の都合が悪く、初めてモデルナ製を打ちました。心配した副反応もめだってありません。ただ倦怠感は前3回より強かった気がします。1日眠くて仕方ありませんでした。


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 畑は毎朝の日課です。毎年のことながら、今年もトマトにヨウトウムシが出ています。実が大きい方がおいしいのか大玉トマトにより多く発生しています。写真のトマトはヨウトムシに荒らされて中がぐちゃぐちゃになっていました。

 ヨウトウムシがトマトから這い出して下の葉っぱの上にいるのが判るでしょうか。穴が開いていたりこのように食い荒らされているトマトはすぐ捨てます。しかし、この虫、地中から這い出てくるらしく油断出来ません。

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それでも今日はこれだけ収穫がありました。


 同級生に誘われてボサノバを聞きに行って来ました。始めの一時間は主催者の講演がありました。私のあまり知らない世界のお話、知らないだけに興味深く拝聴することが出来ました。

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 後半はお楽しみのライブです。演奏者はわざわざ静岡から来られた夫婦デュオのミカ・ダ・シルビアさんとホベルト・カザノバさんでした。

 ボサノバで始まりました。「ワンノート・サンバ」「イパネバの娘」あと数曲、曲名を忘れてしまいました。女性のミカさんは高く澄み切った声、男性のホベルトさんは低く柔らかな声でした。

 何でもホベルトさんは「NHK素人のど自慢チャンピオン大会」の優勝者なのだそうで、ボサノバはいつしかどこへやら、日本語で優勝曲の「契り」と「見上げてごらん夜の星を」を熱唱。深みのある柔らかな温かみのある声でした。

 最後はサンバで皆が踊ったりリズムをとったりと大盛り上がりで終わりました。ライブ中、激しい雨音と雷鳴がしていましたが、帰る頃には雨は上がっていました。


 Uの頭文字が着いたジャズミュージシャン、思いつきません。続くVも思いつきません。飛ばして飛ばして今日はで行きます。Wは少しあります。まずは、Wynton Kelly(ウイントン・ケリー)です。お気に入りのアルバム「ケリー・ブルー」から「朝日のごとくさわやかに」です。

 


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イルカほのぼのコンサート [音楽]

 9月の半ばにめまいでひどい目に遭いましたが、ちょうどその頃が季節の変わり目だったようで、その後比較的穏やかで過ごしやすい日が続いている気がします。

 めまいの方も再発することもなく、今ではなんの愁いもなく快活に動けることのありがたみを痛感しているところです。疲労、寝不足を溜めないように気をつけて過ごしています。

 昨日から10月に入りましたが、2月9日に「イルカのほのぼのコンサート」に妻と一緒に行った時の報告です。半年以上も前のことなので記憶が少し曖昧になっています。


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 会場はJR米原駅の近くでしたが、車で来ている人が多かったように思います。広い駐車場がいっぱいでした。車から降りてくる人たち、私たちと同年配のご夫婦を多く見かけました。

 滋賀県文化産業交流会館のイベントホールはその名の通り多目的ホール、体育館のように広くて天井も高く空間たっぷりでした。私たちの席はアリーナ席でパイプ椅子でした。前から数えて8番目の左端。

 振り返るとパイプ椅子の並んだ客席の後ろは黒い階段状の稼働式の客席でした。通常のコンサート会場とはずいぶん違った印象でした。

 新型コロナのことが騒がれ始めた頃です。会場にはマスク姿の人が目立ちました。私はマスクをしていませんでしたが妻はしていましたね。

 イルカがトークでマスクの客席をいじりながら、この前の三重県でのコンサートでは、会場側が一人一人にマスクを配っていたエピソードを披露していました。

 イルカは、いつものつなぎを着ての登場です。彼女の左隣にギタリスト、右隣にキーボードというこじんまりした構成です。イルカのギターは彼女が弾き語りするちょうど良い高さに宙に浮くようにセットされています。

 トークと歌声が優しくて、タイトルのほのぼのコンサートと言う名前がぴったりするようなコンサートでした。演奏された曲はそれほど多くなく、私が知っているのは「なごり雪」「雨の物語」「サラダの国から来た娘」「海岸通」程度でしたが懐かしかったです。

 ステージの後ろには液晶パネルが配されていて、そこにイルカのメッセージやいろいろ映像が流れるようになっていました。イルカはその画面を見ながらトークを進める事もありました。

 歌の合間のトークでは息子さんで同じくシンガーソングライターの神部冬馬さんの話をしたり、お孫さんのこと、彼女が親善大使をしている国際自然保護連合こと、着物の手描きのことなどをユーモアを交えてお話ししていました。

 イルカのトークや歌ももちろんのことですが、生で聞こえてくるギターの音色も良かったですね。会場の広さの割にこじんまり感のあるライブ、イルカの個性なのか、会場のせいなのか手作り感、アマチュア感(演奏や歌のことではない)を感じさせるコンサートでした。





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「エール」で思うこと [音楽]

1-DSC_4198.JPG 庭のハクチョウゲの小さな花が満開を迎えています。


 NHK連続テレビ小説「エール」がこの4月から放送されています。前作の「スカーレット」に半年間慣れ親しんでいたので、新しいドラマにすぐになじめないのはいつものことです。

 それでも日課のごとく毎日見ていると、少しずつ新しいドラマに引かれていくのもいつものことです。ようやく知っている曲などが出だして面白くなり出してきたなと思っていたら、新型コロナの影響で撮影がストップしていて、6月中に放送が休止されるそうです。

 ドラマの主人公古山裕一のモデルとなった作曲家古関裕而さんのことはこれまであまり知りませんでした。萩本欽一さんが司会する「オールスター家族対抗歌合戦」で審査委員長としていつもニコニコされていたのをかすかに覚えている程度でした。

 「エール」が放送される前後から古関裕而さんの情報が入ってきて、阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」や読売巨人軍の応援歌「闘魂込めて」、高校野球の歌「栄冠は君に輝く」、早稲田大学、慶応義塾大学の応援歌、果ては東京オリンピックの行進曲まで作曲されていたとは知りませんでした。ザ・ピーナッツが歌った映画「モスラ」の挿入歌「モスラの歌」もだそうです。

 音楽家の生涯を描いているので番組中に演奏場面や歌の場面が挟まれのも良い効果をもたらしている気がします。実際歌の場面では歌唱力のある俳優さんが起用されているそうです。

 また実在の人物とおぼしき人が出てきます。新型コロナで亡くなった志村けんさん演じる小山田先生は、山田耕筰さんらしいです。しかし、木枯正人が古賀政男さんとは、番組中に歌われた「影を慕いて」や「丘を越えて」でやっと分かりました。

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田植えの時期になると咲くナガミヒナゲシ

 5月3日、「エール」関連番組として――あの日あの時あの番組「作曲家 古関裕而~昭和を奏でた音楽人生~」――が放送されました。

 ゲストに萩本欽一さんがリモートで出演され『オールスター家族対抗歌合戦』での古関さんのエピソードを語られていました。古関さんは寡黙で非常に穏やかなお人柄だったそうです。

 番組のメインは以前放送された「ビッグショー古関裕而」を編集したものでした。早稲田大学や慶応義塾大学の応援歌はあまりなじみがありませんが、夏の甲子園大会の「栄冠は君に輝く」などは聞くたびに胸が熱くなります。新型コロナの影響で今夏の大会は中止になったそうで非常に残念です。

 とくに「とんがり帽子」、伊藤久男「イヨマンテの夜」、「君の名は」、二葉あき子「フランチェスカの鐘」岡本敦郎「高原列車は行く」、藤山一郎「長崎の鐘」は懐かしかったですね。

 これらの曲も古関裕治さん作曲とは知りませんでした。私より私の両親が青春時代を過ごした昭和20年代に作られ流行った曲たちです。

 私が子供の頃はテレビは一家に一台でした。両親がテレビでこれらの曲を聞き入っていた時、私も一緒に聞いていました。そのせいかこれらの曲を聞くとなぜか自分もその時代を体験したような錯覚に陥ります。そしてその頃、両親は若く健康で私はまだ何も知らない暢気な小学生でした。

 番組での古関裕治さんはもう白髪交じり、歌手の皆さんもそれ相応に年齢を重ねておられました。1975年の放送だったのですが、ひょっとしたら両親も見ていたかも知れません。

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ご近所のコデマリ


 とくに[長崎の鐘」には思い入れがあります。もともと好きな曲でしたが、友人もこの曲が大のお気に入りで酒を飲みに行くと、この歌を歌える店の人に歌ってくれとせがんでいました。

 こよなく晴れた青空に哀しと思うせつなさよ~出だしから透明な哀しみが迫ってきますね。この友人が事故で急死しました。翌朝、6月なのに空は青く晴れ渡っていました。私はその空を仰ぎながら、彼が好きだった「長崎の鐘」の歌詞を重ねていました。

 「長崎の鐘」は古関さんのトークに寄れば、戦時中に軍歌などを作って若者を戦地に追いやった自責の念と亡くなった方への鎮魂の意味を込めて作ったとおっしゃっていました。

 番組中、軍隊の集合写真に石川達三、久米正雄、西条八十などとともに古関さんの姿がありました。若い才能が戦争に利用されたのもまた戦争の悲劇のひとつですね。

 いろいろな思いを込めて、戦争の苦しみ哀しみがこの歌「長崎の鐘」に凝縮され昇華されていったのだと思います。

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アジサイはまだこんな状態です。

 


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お出かけの続きはグレン・ミラーオーケストラ [音楽]

 1月も下旬に入ったというのに今日は去年の11月の話です。前々回でしたか大津へお出かけしたときの続きがそのままになっていました。

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 11月24日の日曜日、大津市民会館へグレン・ミラーオーケストラを聞きに行ってきました。11月はダイアナ・クラールのコンサートに行ったばかりだったのでずいぶん迷いました。公演一週間ほど前にチケット状況を見たら、ちょうど真ん中の席がひとつだけ空いていたので思い切って申し込みました。

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 大津市民会館はフェスティバルホールなどと比べると地味で建物もずいぶんくたびれて見えます。おそらく入るのは初めてと思うのですが、ひょっとしたら高校生の頃、学校の催しなどで来ていたかも知れません。

 コンサートとは別の市民の催しなどもあるせいか、日曜日の午後の市民会館の狭い入り口ロビーは高齢者でごった返していました。

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 ホールは入り口を入って右手の階段を上がります。その前に左手にあるトイレで用を足しておこうとそちらに向かう途中、見たことがある彫塑があって思わず見上げました。高校時代お世話になったY先生の作品でした。

 私はその頃美術部に属していて同じ彫塑をY先生から学んでいました。この作品は私が美術部に属していたときに先生が制作されていたのでよく覚えています。モデルは同じ美術部のI先輩でした。もうお二人とも亡くなってしまいました。

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 ホールは客席1300ほどのこじんまりしたものでした。椅子もかなりくたびれていてお尻が痛くなりそうなものでした。

 入り口の混雑からして会場は高齢者が多いように思いました。しかし席に座って見回してみると案外若い方たちの姿もありました。私の席の両側も20歳代の男性でした。

 14時半、さて始まりです。右手から制服姿の楽団員が並んで出場してきました。あれ、制服は揃っているけれど小さいなと思っていると、なんと彼らは小学生のブラスバンドでした。

 グレン・ミラーオーケストラの公演に先立って、地元の小学生と大人のブラスバンドの演奏が30分もありました。都会の立派なホールではなく、地方の小さな会場で催されるコンサートです。GMOが地元ブラスバンドへの支援などでこういうことがあるんでしょうね。

 従って開演前に撮ったお決まりのステージの写真は、アマチュアバンドのステージのものでした。演奏の最後は大人と子供の混成ブラスバンドにグレン・ミラー楽団員が三名加わって「ムーンナイト・セレナーデ」が演奏されました。

 彼らの演奏が終わってしばらく休憩がありました。幕の向こうではステージ準備の音がしていました。午後3時、いよいよ待ちに待ったグレン・ミラー楽団のステージ開幕です。

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 (実際に写真は撮れないので、写真はパンフレットから拝借しました)

 幕が上がると背景は鮮やかなブルーにGMOのマークが浮かび上がって、それまでのアマチュアバンドの地味なステージとは対象的な華やかさでした。

 ブルーの背景に金色のGMOのマークがきらめいている様子がMG映画のオープニングに似ていたせいか、近くの女性から映画見たいと言う声が上がってました。

 楽団員の制服ジャケットは写真と違って落ち着いたブルーだったと思います。オープニングはもちろん「ムーンライトセレナーデ」です。誰もが知っているこの曲、聴いただけで浮き立ってくるものがあります。

 中央一人スーツ姿の男性はニック・ヒルシャーです。テンポの良い指揮と司会進行で、「タキーシード・ジャンクション」などおなじみの曲が次々と演奏されていきます。

 テナーやトランペット、トロンボーン奏者がステージ中央に出て来てソロを取ります。ビッグバンドおなじみの風景、そのたびにニックがメンバー紹介します。

 この人は指揮とメンバー紹介、司会をする人だと思っていたら、なんと4曲目「ディス・タイム・ザ・ドリームズ・オン・ミー」で突然歌い出したので驚きました。それがまた低いけれどよく通る声でテンポも良いのです。

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 彼は時々日本語を交えて司会をしていました。日本語が出来ると言うより丸暗記の日本語でしたがサービス精神は旺盛です。しかし、それ以外はもの凄い早口の英語でした。それがまた音楽にマッチしてとてもかっこよかったのです。

 その後、「ノーバディ・エルス・バット・ミー」で今度は女性ボーカリストのが左袖から登場しました。背が高くて綺麗な人でした。

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 声もよく出ていてビッグバンドに負けていませんでしたね。ただ高くよく伸びる声を強調しすぎる歌い方は最後の方ではちょっと退屈してしまいました。


 私は若い頃はピアノトリオやカルテット、クインテットと言った小編成のモダンジャズからジャズに入ったので、ビッグバンド中心のスウィングジャズはあまり聴いていませんでした。

 と言うか、その頃ジャズを聴くのはジャズ喫茶で沈思黙考して聞くような哲学的?スタイルが流行っていました。スイングジャズなどエンタテインメント色濃いジャズは邪道という雰囲気が少なくとも私の中にはありました。

 それでもカウント・ベイシーやアール・ハインズ、メル・ルイス&サド・ジョーンズオーケストラが来日した時は聞きに行っていました。それぞれ楽しく素晴らしい公演だったのですが、本当の楽しさを知らなかった気がします。エンタテインメント色濃いジャズというフィルターが邪魔していたのだと思います。

 それが数年前、京都北山で開かれたアロージャズという日本のビッグバンドのコンサートに行って、その時ゲスト出演していたスェーデンのトランペッター、ペーター・アスプルンドの影響などもあって、ビッグバンドの楽しさをはじめて知ったような気がしました。

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 グレン・ミラーオーケストラはもちろんかの有名トロンボーン奏者、作曲家兼指揮者のグレン・ミラーが創設した楽団です。グレン・ミラーは戦時中に飛行機で行方不明になっているので今の楽団はその意志を継いでその頃のヒット曲を再演している楽団になります。

 そのため演奏スタイルも洗練されていて隙の無い完成されたものです。演奏中トランペットやテナー、トロンボーンのソロが挟まれますがモダンジャズファンとしては短すぎて物足りないくらいです。

 また、このバンドではピアノとベースにソロ演奏はなくて、終始リズム楽器に徹していたのが印象的でした。ビッグバンドならではだと思います。

 トロンボーンやトランペットのセクションがいっせいに立ち上がって演奏する姿はいつ見てもかっこいいものです。ときおり帽子のような形の消音器を操作してユーモアを交えます。

 パンフレットにはグループボーカル:ムーンナイト・セレナーダーと記されていますが別にそういう名前のグループが参加したわけではありません。テナーやトランペットやトロンボーンの奏者が前に出てきてコーラスに参加していました。

 ビッグバンド演奏は理屈抜きに楽しめるところがいいですね。快適なテンポ、いっせいに奏でられるホーン楽器の大音量、こちらの気分を否応にも盛り上げてくれます。多少鬱屈した気分で行ってもすっきりした気分にしてくれる気がします。

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 グレン・ミラーオーケストラ、毎年来日していて今年も来日が決っているようです。

 最後の方で「イン・ザ・ムード」が演奏されると、何か応援歌を聴いているような気分の高揚を覚えてしまいました。

 地元のブラスバンドの演奏などがあったり、通常の公演より長い休憩時間があったりで14時半に始まった公演が終わったのは17時半でした。3時間、案の定お尻が痛くなりました。

 冬至までまだ一月近くあると言うのに外はもう真っ暗でした。帰りは京阪島ノ関駅を利用しないで、大津駅までの坂道を歩きました。広く静かな舗道に店の明かりがほとんどありません。歩いているのは同じコンサートの帰り客ばかりでした。 

 


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リベンジ、ダイアナ・クラール [音楽]

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 ダイアナ・クラール、三年ぶりの来日コンサートに行ってきました。前回、2016年のコンサートも行ったのですが、その詳細はこちらです。

 前回の会場はグランキューブ大阪でした。縦に細長い客席で私の席は後ろから数えて数列目という悪条件でした。おまけにその日のダイアナ・クラールは風邪気味で歌の途中で咳が出てしまうくらい調子が悪かったのです。

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 東京、石川、広島と渡って大阪公演はツアー最終日でした。会場は中之島にあるフェスティバルホールです。場所に文句はありません。ダイアナもトークでビューティフルホールと2度言っていたような気がします。

 しかも今回の私の席は前から8列目と言う好位置でした。ステージに向かってやや右寄りでしたが、前席の客の後ろ姿を一切気にすることなくピアノを弾きながら歌うダイアナ・クラールをほぼ正面に見ることが出来ました。

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 写真撮影は禁止ですが、公演が始まる前ならとスマホのカメラで急いで撮りました。それでも前に立っているスタッフに中止されている人がいました。

 開演前のステージではドラムの横でアンソニー・ウィルソンがギターのチューニングをしていました。残念ながら遠いのと暗いのとスマホのカメラのせいでピンボケです。

 開演10分ほど遅れてバンドのメンバーが登場、一番最後にダイアナ・クラールです。前回では、スラックスとカジュアルなファッションだったダイアナ・クラール、今回は白地に赤い花柄があしらわれたドレスで登場、大柄な彼女をいっそう際立たせていました。

1-ダイアナ・クラール 20191113_191114_0003_0.jpg ピアノの前に腰掛けたダイアナ・クラールは長い髪をやや神経質に何度かかき上げて演奏を始めました。低く伸びのある声が放たれた時、一聴しただけで前回とは全然違うのがわかりました。

 これが本来のダイアナ・クラールの声なんだと思いました。しかも会場はフェスティバルホール、私の席は前から8番目、悪いはずがありません。前回のリベンジを期すかのようにダイアナ・クラールの太く低い声が朗々と会場に響き渡っていました。

 前回もギターはアンソニー・ウィルソンでした。テクニックもあって味わいのあるギタリストですね。ベースは、ウィントン・マリサリスなどとも共演したことがあるベテランのロバート・ハースト、久し振りにジャズベースを聞いた気がしました。たくましいソロを聴かせてくれたドラマーは三年前と同じカリーム・リギンスです。

 今回は声の調子がよいせいか、じっくり聴かせるバラードが多く、素晴らしかったですね。実力を存分に発揮していました。その歌唱に凄みを感じるほどでした。油が乗りきっていると言う印象です。

 前回ではピアノを離れて一人ステージ中央で歌うシーンもありましたが、今回はピアノから離れず歌う時はピアノの上のマイクを引き寄せ、ピアノ演奏に入るときはマイクを離していました。

1-img241.jpg また、バックが参加せずダイアナ・クラールの歌とピアノだけの曲は今回一曲だけでした。曲名がわかりませんでしたがバラードで、情感の籠もった迫力ある歌い振りは見事、背筋にぞっくと来る瞬間がありました。 

 演奏された曲、聞いたことがあるかなと思える曲が数曲でした。ネット情報では他の会場でCry Me A Riverを歌ったそうですが、大阪会場では聞くことが出来なかったのは残念でした。

 アンコールの曲を除くと曲名がわかったのは「レッツ・フォーリン・ラブ」だけでした。曲の間に彼女がするトークはわずかな単語しか聞き取れず、ナット・キング・コールと言ったことがあったのでおそらく彼にちなんだ曲を歌ったのだと思います。 

 今回は前回よりジャズっていたように感じたのは、編成がクインテットだったせいもあるかも知れません。ダイアナのピアノとボーカル、そしてアンソニー・ウィルソンのギターソロ、ボーイングまで披露したベースソロとドラムソロ、4人の絶妙な間合いと掛け合い、ダイアナを中心にしたクインテットが心地良い緊張感の中で魅力を発揮いていたように思います。


 アンコールは2曲、CDでもよく聞くことがある「ザ・ルック・オブ・ラブ」とジャズのスタンダード「ス・ワンダフル」でした。

 終始万雷の拍手と大歓声でした。最後にステージで彼女を中心にクインテットが並んで挨拶をするとたくさんの花束が持ち寄られました。その間隙を縫って写真を撮っている人がいて、私もスマホを持ち出したのですが馬鹿正直に電源を切っていたのでチャンスを逃してしまいました。

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 演奏の興奮が終わって帰り支度を始めている観客、ステージ上ではスタッフが後片付けを始めています。満足感と心地良い疲労感に抱かれながら帰り道に着きました。

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 今日はの項目を無視して、やはりDiana Krallです。曲はアンコールでも演奏されたLook Of Love



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「君と歩いた青春2018」に行って(2) [音楽]

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 オープニングは出演者全員でジローズの「戦争を知らない子供たち」の合唱で始まりました。この日の出演者は、伊勢正三、イルカ、南こうせつ、杉田二郞、堀内孝雄、尾崎亜美、太田裕美の面々、他にスペシャルゲストとかシークレットゲストと呼ばれるクレジットされていない出演者がこの日は3名ありました。

 オープニングに続いて、杉田二郞が去年12月に亡くなったはしだのりひこの「風」を歌いました。その翌日2017年12月3日にあった「徹子の部屋コンサート」で南こうせつがしみじみと歌ったことを思い出してしまいました。

 次は尾崎亜美だったでしょうか。ついこの間のことなのに、もう出演順や歌われた曲目がはっきりと思い出せません。

 尾崎亜美の名前は知っていましたが、歌は知りませんでした。ピアノを前に「オリビアを聴きながら」を歌い始めて、ああこの歌の人だったのかと思った次第です。

 しかし、あとで調べるとこの歌を歌ってヒットを飛ばしたのは杏里で、尾崎亜美は作詞作曲だそうです。1978年ヒットと言うことでぎりぎり70年代の曲ですね。私は80年代初めかと思っていました。




 次は妻がお待ちかねの伊勢正三だったかな。ギターを抱えて「22歳の別れ」を情感たっぷりに歌いました。歌はいまいちだけどギターは上手と妻は言います。

 この歌がヒットしたのは1975年だそうです。「かぐや姫」の曲とばかり思っていましたが、正確には「風」というグループでその一人が伊勢正三だったそうです。この辺の所さすが妻は詳しかったです。

 私は南こうせつはともかく伊勢正三をあまり知りませんでした。その理由の一つに彼があまりテレビに露出していなかったからだと思います。なんと私と同い年でした。

 妻もファンの一人ですが、伊勢正三人ってかなり人気があるのですね。あちらこちらから「しょうやん」と声が上がっていました。この「君と歩いた青春」は彼のプロデュースによるものだそうです。



 堀内孝雄はこの日の出演者の中では、唯一の大阪人で大阪で開かれるのコンサートには確かにぴったりな気がしました。大阪らしいノリのよいお喋りも上手です。ただ全体の中ではやや違和感のある存在に見えました。「遠くで汽笛を聴きながら」

 もっと違和感があると言えば、元アイドルだった太田裕美ですが、彼女の歌はなんとなくストーリーが感じられて他のアイドルとも違う気がします。ピアノ弾き語りもしますし歌もうまい。

 北海道の震災と彼女の持ち歌「9月の雨」のエピソードを喋っていたので、ああ今日は「木綿のハンカチーフ」ではないのだと思ったら、やはり「木綿のハンカチーフ」を歌ってくれました。懐かしかったですね。



 突然現れたのはシークレットゲストでした。誰かわからなかったのですが、「チューリップ」の姫野達也だそうです。若い頃は伊勢正三と同じくらい痩せていたそうですが、今はタッチと呼ばれるほどの変わりようだそうです。

 私はチューリップの名前は聞いたことがありますが構成員一人一人の名前までは知らないので、彼の変わり様もわかりませんでした。「心の旅」

 スペシャルゲストの押尾コータローもクレジットされていない一人でした。ギターひとつで登場して何を歌うのかと思ったら、彼はギタリストなんですね。知りませんでした。ギター一本でラベルのボレロを演奏しました。圧巻です。

 後半の最初はイルカだったでしょうか。それまでイルカは場を盛り上げるために変な格好をして登場していましたが、やっとイルカらしいつなぎの出で立ちで登場、「なごり雪」と「雨の物語」じっくり聞かせてくれました。この二曲も作詞作曲は伊勢正三なんですね。

 

 いつまでも年齢不詳の感じがするイルカですが、もう中学生のお孫さんがいるのだとステージで喋っていました。


 南こうせつは最後の方だったと思います。いつものように「僕のお父さん」をステージ一杯走り回って歌いました。そしてにわかかぐや姫を再結成、伊勢正三と二人で「神田川」です。私の横に座る妻にちゃんと届いていたでしょうか。

 「神田川」は「22歳の別れ」より早い1973年に登場しているのですね。私の記憶では順序が逆でした。この歌が毎日のように街に流れていた頃、私はあまり良い思い出がありません。演奏の間、そんなことを思い出しているうちに歌は終わってしまいました。




 3時間あまりにも及ぶコンサートもいよいよクライマックス、お決まりのアンコールです。会場入り口で渡されたペンライトがここで登場です。照明を落とした客席でいっせいにオレンジ色のペンライトが揺れています。その様が顕微鏡の中のばい菌みたいだとイルカが言ってました。

 堀内孝雄熱唱のアリスの曲2曲が終わると最後の最後です。なんとなく「あの素晴らしい愛をもう一度」で終わってくれたらいいなと思っていたら、ここで特別ゲストの紹介がありました。

 白いスーツに身をこなした長身白髪の男性、北山修の登場です。もう70歳を超えているはずですが、相変わらず男前でかっこ良かったですね。

 私が高校生の時、「帰ってきた酔っ払い」で登場したフォーククルセイダーズも今や彼一人だけになってしまいました。彼の登場でラストの曲は「あの素晴らしい愛をもう一度」で間違いないものになりました。

 アンコールから観客は総立ちです。「あの素晴らしい愛をもう一度」の大合唱になりました。11000人以上が入った大阪城ホール、私と同世代の年配者たちで埋まっています。

 みんなと一緒に口ずさみながら、この光景を若い人が見たらどんな風に写るのだろうかとちょっと覚めた目であたりを見回していました。 

 


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「君と歩いた青春2018」に行って(1) [音楽]

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 先週の土曜日、大阪城ホールへ行ってきました。「君と歩いた青春2018」を聞きにです。

 ずっと私ばかりコンサートに行っているので、その罪滅ぼしに妻に行きたいコンサートを聞いたら、「かぐや姫」や「風」、イルカの歌を聞きたいというので探していてこのコンサートを見つけました。ただ去年は何か他の用事とぶつかって行けなかったのです。

 それでその代わりに、南こうせつが出る黒柳徹子の「徹子の部屋コンサート」や、「母の日のコンサート」に出かけたのですが、妻はやはり伊勢正三やイルカが聞きたいと言います。

 伊勢正三、イルカのコンサート、関東ではよくあるようなのですがなかなか関西まで足を伸ばしてくれません。結局一年後、遠回りしてようやく元の「君と歩いた青春」コンサートに行くことになりました。

 行ってみてはじめて知ったのですが、「君と歩いた青春」コンサート、なんと今回でもう10回目になるのだそうです。

 私はもちろん有名な「22歳の別れ」「神田川」「なごり雪」などは知っていますが他はあまり知りません。どちらかというと付き添い気分なのですが、密かに「木綿のハンカチーフ」の太田裕美を楽しみにしていました。


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 ずいぶん涼しくなった9月ですが、この日の大阪はまた暑くて30度近くあったのではないかと思います。開場まで一時間あまり早く着いたので、寝屋川沿いのベンチに腰掛けて景色を眺めたり、大阪城公園をぶらついたりしました。

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 大阪城ホールの横を流れる寝屋川。対岸はビルで囲まれています。その頭上を飛行機が飛び、水上にはいろいろな形の水上バスが何度も行き交っていました。

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 大阪城ホールからぐるっと回って、大阪城の麓まで来ました。大阪城、私は数年前同級生たちと上がっています。妻に入るか聞きましたが、もういいという返事。お城に繋がる橋を行き交う人たち、日傘を差したり短パンだったりで夏の出で立ちですね。

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 公園内をレトロなロードトレインが走っていました。内堀を金ぴかの御座船が航行しています。土曜の午後とあって、公演ではランニングしている人や野球を楽しむ人たちがいました。

 私たちは開演まで中途半端な時間しか無かったので、水上バスにもロードトレインにも乗らず、ただ暑い中を歩いただけでした。あまり暑く歩き疲れたので、妻はコンサート中に眠ってしまうかも知れないなどとこぼしていました。

DSC_7829.JPG お城の門の入り口脇で鷹を扱っている人たちがいました。鷹は懐いていて飛び立ちません。観光客がカメラを向けても平然としていました。

 ブラブラしているうち開場時間が過ぎ、開演時間30分前が近づいてきたので私たちは大阪城ホールに向かうことにしました。

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 ビルの下、木々の間から大阪城ホールの丸い銀色の屋根が見えます。

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 席はアリーナ席でした。しかも中央ど真ん中の席です。アリーナ席、初めての体験だったので行くまでは期待していたのですが、実際行ってみると思ったよりステージから遠く、しかも席が階段状になっていないのでステージは見にくかったですね。

 私の席の前の方が大柄な男性で閉口しました。しかもパイプ椅子のような補助椅子は長い間座っているとお尻が痛くなりました。

 ただ他の席に比べればステージに近く、ステージと同じ高さなので音は迫力がありましたね。久し振りのライブ、堪能しました。

 長くなりそうなので、続きは次週にします。


 「君と歩いた青春」というタイトルの曲があったのですね。この企画の始まった当初から太田裕美が歌い続けているそうで、この日も披露されていました。



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Song For My Father [音楽]

 台風で一息ついたかと思ったら、また酷暑に逆戻りです。それどころか今日は40度超え観測数が過去最多だったそうです。40度超えの地点があること自体驚きなのですが。

 暑くてもやらなければいけいない事はあるので、必要最低限のことだけして後はじっと耐え忍んでいる感じです。この暑さ、いつ終わる目途も立っていませんしね。

 ただ、日は確実に短くなってきています。これからさらに短くなっていきます。日照時間が短くなると、それだけ籠もる熱も少なくなっていくのではないでしょうか。

 昼間の暑さは溜まりませんが、今日の夕方6時頃、少し風があってこの間までよりましな気がしました。お盆を過ぎたら、朝晩は少し凌ぎやすくなるのではないでしょうか。


 今日は掲載する写真がありません。この一週間、一枚も写真を撮っていません。今日、淡いピンク色の芙蓉の花を見かけたのですが、その花の印象だけが残っていてどこだったかすぐに思い出せませんでした。

 一月半に一回行っている病院の駐車場でした。この夏の暑さにもめげずすくっと咲いていている姿が印象的でした。花を見上げなから、ああカメラを持っていないなぁと思ったのです。


 今夜のHHorace Silver(ホレス・シルバー)です。ホレス・シルバーは好きなピアニストの一人です。名演奏一杯ありますが、おなじみのSong For My Fatherを選びました。YouTubeの演奏は、レコードの演奏に比べてテンポが速くあっさりして聞こえますが、シルバーのピアノソロからは熱いジャズの息吹が伝わって来ます。暑い夏には、熱いジャズです。



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雨の音 [音楽]

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 梅雨に合わせて庭のアジサイが咲き出しました。今年の梅雨は、気温の低い日が多いですね。雨の合間に晴れ間が出ても、からっとしていてジメジメしません。

 昨日の朝は、まさにそんな朝でした。この時期にしてはからりとして気持ち良く、こんな日は何かいいことがあるかなぁと思えるような朝でした。結局、これと言っていいことはありませんでしたが、悪いこともない日でした。

 去年は、前半空梅雨でした。いつ梅雨入りしたのか知りませんが、日記を見ても6月7日から6月20日まで雨の記述がありません。そして毎日暑い暑いとこぼしています。

 しっとりしめやかな雨の降る梅雨の前半は嫌いではありません。ずっとコンボジャズを聞いていたのにピアノトリオが聞きたくなったり、クラシックのピアノ曲が聞きたくなったりします。理由はないのですがなんとなくそんな気分になるのです。

ショパン:夜想曲全集

ショパン:夜想曲全集

  • アーティスト: ピリス(マリア・ジョアン),ショパン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2014/01/22
  • メディア: CD
 ピリスのモーツァルトのアルバムは何枚も持っているのですが、ショパン、ベートーベン、シューベルト、シューマン、ラベルも弾いているみたいなのでオークションを物色してCDを数枚買いました。

 中にはピリスのCDなのに100円で落札出来たのがあって驚きです。最近は、中古CDより中古レコードの方が高いことがあります。中古CDは中古レコードに比べて音の劣化の心配が少ないところがいいですね。


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 ナンテンの花も咲き始めました。クローズアップしないとそれとわからない小さな花です。

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 栗の花はこのままがいいですね。

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 柿の花を探して見上げたらもう実がなっていました。今年は豊作の年でしょうか。


 ピリスが弾くショパンの夜想曲が聞こえてくる向こうの窓から、雨のしずくの音が聞こえてきます。音楽を聞く上では雑音になるのでしょうが、今のこの時期、この気分で聞くにはそれもまた乙な演出に思えます。


 今夜のYouTubeはジャズを一休みして、マリア・ジョアン・ピリスが演奏するショパンの夜想曲です。


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