今年は暖冬でひょっとしたら雪降らないのではないか、車のタイヤ交換する必要が無いのではないか、などと思っていたのですが、やはり降りましたね。東京の雪より二日遅れ、朝起きてみると辺り一面真っ白です。



 (画像はホームページより)

 雪を起こす冷たい風が吹きすさぶ夜、友人に誘われて草津市にあるジャズバー「コルトレーン」へ行って来ました。去年の吉祥寺、SOMETIME以来のジャズライブを楽しんできました。

 お店の玄関の写真を撮り忘れてしまいましたが、ジョン・コルトレーンの大きなイラストがあったりして、入り口からして雰囲気満点でした。中に入ると、それほど広くない奥に細長い店内はすでに満員に近い状態でした。

 10人ほどが座れそうなカウンターと15人から20人くらいのテーブル席、その奥にステージというか黒く光るピアノがあるところが演奏スペースです。友人が予約してくれていた席は入り口に近いところでした。

 この日のライブはちょうどお店が出来て二周年の記念ライブだそうです。草津は以前私が長年勤めていた街ですが、こんな素敵なお店が出来ているとは知りませんでした。


 本日のライブ、遠藤真理子カルテットです。中央でアルトサックスを吹いているのがリーダー遠藤真理子さん、左のピアノは名倉学さん

 5弦ベースを構えているのが石井孝宏さん、その右、顔だけ見えているのはドラムの渕雅隆さんと言う構成です。

 客席との距離が近いせいか、音が大きくて身体にビシビシ伝わってくる音圧がたまりませんね。やっぱりジャズは大きな音で聞かないといけないなぁなんて、最近のイージーなオーディオ生活をちょっと反省してしまいました。

 演奏も良かったし音響も考えられているのでしょうね。音が大きくても荒れないので、うるさいと思う事はありません。打ち寄せてくるリズムに自然に身体が揺れます。

 オリジナル曲や知らない曲が多かったのですが、演奏は終始エキサイティングでした。唯一知っているマイルス・デイビスマイルストーンが始まったときは、最高に乗りましたね。

 小柄な身体でアルトサックスを吹きまくっていた遠藤真理子さん、調べてみたらso-netブロガーだったので早速コメントしてみようかと思ったら、コメント欄閉じられていて、niceだけ押しておきました。しかし、なんとページが前日の時点でブログ停止、移転のお知らせになっていました。残念。


 夕食の中華料理店で生ビールをすでに2杯飲んで来ていたのに、ここでも角のハイボールとビールをいただいて、私としてはたくさんのアルコールでしたが、悪酔いすることもなく終始ご機嫌な夜でした。吉祥寺で一人で行ったライブも悪くはなかったですが、気の置けない仲間といっしょに行くライブも楽しかったですね。

 それにしても感慨深かったのは、我がふるさと滋賀の草津でこんなお店があり、気軽にライブを楽しめること。若い日本人ミュージシャンしかも女性アルト奏者が、ごく当たり前にジャズを演奏しているなんて、私がジャズを齧っていた1970年代では考えられなかったことではないでしょうか。

 その頃でも日本人ジャズメンはたくさんいましたが、ほとんど東京のPIT INなどで演奏していて、地方にどれだけのミュージシャンがいて、このように活躍する場があったことか。しかも当時はボーカリストを除くとほとんど男性だったのではと思います。

 ジャズは穴蔵のようなジャズ喫茶で聴くものと言った、どこかアングラ的な観念が私たちの若い頃はありましたが、今は、普通の飲み屋さんとかファミレスなどでも当たり前にジャズが流れていたりします。時代が変わったなぁと思いますね。


 カウンター席、棚の上のお酒の銘柄は分かりませんが、気になるのは正面にあるスピーカーです。黒いサランネットはJBLと分かりますが、型番が分かりません。もう一つはサランネットの雰囲気からタンノイでしょうか。ライブのない日、正面のスピーカーから流れるジャズを聞きながら、このカウンターでゆっくりウイスキ-を飲むのもよさそうです。