ようやく熱帯夜の残暑も過ぎましたが、毎日どんよりした曇り空が続いて、なかなかすっきり秋晴れとは行きません。日本列島の上には秋雨前線が停滞しているとか、西の方にはまた台風16号も発生して当分このうっとうしい空は続きそうです。
そんな中、先日の休み、なんとなく待ちきれない思いもあって久し振りにカメラを持って裏山に行ってきました。雨の少ない暑い夏がようやく収まったので、少しでも早く気分を入れ替えたかったのだと思います。
あまりに急いたせいでカメラを持ったのは良いのですが、バッテリーをチェックするのを忘れていました。案の定、裏山にについてカメラを取り出したら、バッテリー三分の一しか残っていませんでした。
山もまだ秋には少し早いようで花も実も少なめでした。坂道の途中のあちこちでほとんど盛りを過ぎた山萩が迎えてくれました。上に登るにつれ、心なし花の色が鮮やかだったような気がします。
沢の上で、モミジが一部、慌ただしく紅葉していました。
山道沿いのススキもまだ若い色をしています。
ひさしぶりのせいか、はじめのうちうまくリズムが取れなくて、勢いよく上がりすぎてしまいました。蒸し暑さも手伝ってどっと汗が噴き出ます。
山道を反対側から年配の少し太った男性がはげ頭をタオルでふきふき下ってきました。あまりの暑さにお互い「蒸し暑いですね」と声かけ合います。
彼は手にゴルフクラブを持っていました。この辺を歩いている男性はよく古いゴルフクラブを片手にしています。護身用のつもりなんでしょうか。
私は今まで、シカと野ウサギとリスしか遭遇したことがありません。それも人の姿を見ると一目散に逃げ出していきました。
そんなことを思っていたら、足下で素早く動くものがあり、さっと身構えて後じさり、スルスルと反対方向へ逃げていったのは蛇と思ったのですが、トカゲでした。
名も知らず、花や実のあるものを思うままに撮っていきます。これはクサギ?
空はどんより曇ったまま、蒸し暑いですが雨の降る気配はありません。眼下の田んぼではもう稲刈りが始まっています。薄く黄緑色をしているのはこれから刈り取りを迎えるたんぼです。
写真を撮りながら登っていくうち、少しずつリズムを取り戻してきました。
集落境の峠の一角にベニバナボロギクなどが咲いた草むらがあって、そこにどういうわけかたくさんの蝶がいました。二匹、三匹絡みあったりしながらひらひらと舞っています。ちょっとした蝶の楽園のようでした。
イタドリの木にぶら下がっているのは蝶ではなく蛾のようです。
いくら歩いても鳥の影も形もありません。時々鳴き声が聞こえるのは、シジュウカラかヤマガラ、耳を澄ますとコゲラが木を突っつく音もかすかに聞こえてきます。
いつもはうるさいヒヨドリの声もたまに聞こえるだけでした。7月の終わりの頃まで囀っていたウグイスも夏の間にすっかり地鳴きに戻っています。あんまり鳥を見かけないので、林道を外れて山の中に入って見ました。
岩が多いですね。以前ここでカケスを見かけたことがあるのですがさすがに今日はいませんでした。カケスはいつもジャーというあまり綺麗でない鳴き声を発するので存在は判るのですが、姿を見かけたのはその時きりです。
やっと見つけた鳥影は文字通りシルエット、鳴き声からシジュウカラだと思います。
桜の木を覆うウラジロの群生
まだ若いサルトリイバラの実
こちらはソヨゴ?
自生の栗と思って撮ったら、ドングリでした。
何の豆果なんでしょうか。
山はまだ夏から秋の端境期と言ったところでした。約2時間あまり、久し振りに思いつくままに写真を撮って歩きました。何とかカメラの電池も持ちました。
裏山はいつも来ているので、どうしても同じような写真ばかりになって、ちょっとマンネリ気味です。それでしばらく間を開けていたら、ずいぶん久し振りになってしまいました。今年はもちろん初めて、去年から数えてもいつからか思い出せません。
これだけ間隔が開くと、同じ裏山でも新鮮に感じられます。いろいろな事を思ったり考えたりしながら一人山道を歩いていると暑い夏から癒やされていくようでした。
今日16日は、午後から山中慎介選手の11度目の防衛戦、また同級生仲間といっしょに大阪府立体育館まで応援に行きます。
今回の対戦相手は、去年の今頃、東京で大苦戦した同級一位のアンセルモ・モレノ選手です。どちらも今度こそ決着を付けようと張り切っているようです。
我々としては是非11度目の防衛を達成して欲しいですが、きわどい勝負が予想されています。次のブログ更新で良い結果が報告できることを祈りたいと思います。
TV放送は日本テレビ系「ワールドプレミアムボクシング24The REAL」で放送されるそうです。午後7時56分からです。是非応援してください。