台風一過、予想通り彼岸花が蕾を開いていました。








 さて、9月16日、オルガンコンサートに行ってきました。一ヶ月ぶりの京都は雨でした。一ヶ月前は山中慎介選手のタイトルマッチであの時も雨、京都は雨の二連敗です。

 でも、今日は楽しいコンサートです。コンサート、いつもは一人で行くことが多いのですが今回はお仲間がありました。しかも女性二人です。お二人とも中学の同級生で昔から仲が良くともに音楽好きという共通項。三人とも生のパイプオルガンは初めてです。

 京都駅から地下鉄で京都コンサートホールのある北山駅まで出ました。そこで、少し早めのランチ、ネットで調べてもらったタイ料理店、CHANGーNOI(チャンノイ)というお店でした。



 私が食べたのは、パッタイと言うタイ風焼きそばランチです。タイ料理を食べるのは初めてなのでメニューとしばらくにらめっこ、タイ&タイ料理に詳しいyokoさんがタイ風焼きそばと教えてくれたので、焼きそばならある程度味が想像できるので注文しました。

 思ったよりあっさりして柔らかくおいしかったです。日本人がいちばん頼みやすいメニューだそうです。実際、メニューのトップに載っていました。

 ここで彼女たちは何を食べたのか、自分のメニュー決めるのに忙しく失念しましたが、しっかりと生ビールを飲んでいたのは覚えています。私は車の運転があるのでコーヒーを注文しました。

 お店は入り口のドアも開け放たれて、オープンエアの店内は調度品からインテリアまでタイ風の雰囲気が満載でした。店員さんもタイの人のように見えました。

 1時間、お腹もくちてお喋りも楽しめたのでコンサートホールに向かうことにしました。


 雨に濡れた京都コンサートホール


 午後一時開場、その少し前に着いたのですがこの列です。全席自由席なので良い席は早い者勝ちになります。少し心配になりました。


 ネットで調べたらチケットは完売と言うことで、台風前の雨の中でしたが満員でした。正面のステージの奥、やや右寄りにそびえるのがパイプオルガンです。

 以前、ここでアロージャズコンサートを聴いたときは、珍しくチケット運が良くて中央通路直前の真ん中という絶好の位置でした。今回は自由席なので開場されると少し焦り気味席を探しました。いいなと思うところは皆、座っているかすでに物が置かれています。

 何とか中央の通路から数列後ろの真ん中に三人分の空席を見つけることが出来ました。遅かったわりには良い席が取れたとひと安心。



 パイプオルガンの前とステージの上にもオルガンが置かれているのでどこで弾くのだろうと不審に思っていると、上のパイプオルガンの前だと元ピアノ教師だったk子さんが教えてくれます。

 そしてその通り、演奏者が左手より現れてパイプが並んだ前のオルガンに座りました。ステージの奥、しかも高い位置なのでかなり遠くに見えます。

 演奏が始まるまでの緊張が張り詰めた静寂、その空気をパイプオルガンの笛の音のような柔らかい音が揺り動かします。そしてパイプオルガンの独特のややきらびやかな音が会場全体に鳴り響き出しました。

 その荘厳な響きを聞いているとなぜか敬虔なキリスト教徒になったような気分になります。映画の教会の場面なども連想されました。

 ずっとその位置で弾かれるのかと思ったら最初の一曲だけでした。その後、演奏者はステージに降りてきてステージ上にあるオルガンを演奏しました。

 二曲目と三曲目のJ.S.バッハの曲は、原曲が無伴奏バイオリンのためのパルティータ、無伴奏バイオリンのためのソナタからオルガン用に編曲されていると解説に書かれていたので、なんとなく聞き覚えがあるように思えましたが、あとは知らない曲ばかりでした。

 6曲目の「ウエストミンスターの鐘」はメロディが聞き覚えのあるものでいちばん聞きやすかったですね。




 アンコール曲、J.S.バッハ「神の時こそいと良き時」より第一曲、この曲も素朴で親しみ安い美しい曲でした。

 演奏会の二時間は瞬く間に過ぎました。演奏者のお喋りや解説のようなものは一切無く、ただ音楽を聞くだけのコンサートでした。

 笛のような単楽器の音色からフルオーケストラの大音響までたった一台のオルガンで演奏されます。ステージのオルガンと壁のパイプオルガンの関係はどうなっているのだろうと演奏中ずっと気になっていました。


 京都コンサートホールのホームページで調べてみました。高い位置にあるパイプオルガンに取り付けられた演奏台は「トラッカー式」というのだそうです。ステージ上にあるのは「リモート式」と言うそうです。電子オルガンで電気でオルガンに信号を送る仕組みになっているそうです。

 パイプオルガンには足元にも鍵盤があるらしく、演奏者は上体だけでなく足も忙しく動かしながら身体をひねるようにして演奏していました。


 パイプオルガンのコンサートを終えて口々に良かったねと感想を述べながらコンサートホールをあとにしました。地下鉄でまっすぐ京都駅に戻り、少し早いけれど夕食を食べて帰ろうと言うことになりました。

 八条口アスティにある寿司のむさし。回転寿司としては少し値段高めですがおいしかったです。寿司とお喋りを楽しみながら彼女たちはここでも生ビールを飲んでました。私は、セルフの上がりで喉を潤しながら、少し多めに寿司の皿を積み上げてました。

 


 「ウエストミンスターの鐘」学校のチャイムなどで馴染みのメロディでした。タイトルは今回はじめて知りました。