庭のチューリップが咲いたのはもう一週間以上前のこと、今では黄色のチューリップがかろうじて残っているだけです。

 桜が咲いた3月末より4月に入ってからの方が寒く感じられるこのごろです。しかもメイストリームにはまだ早いのに、連日風の強い日が続いています。雨もよく降ります。夏野菜を植える時期が近づいて来て、畝立ての準備に気をもむ毎日です。

 今日は別の記事の予定だったのですが、先日久し振りにカメラを持って家の裏にある氏神様や裏山の麓を歩いて見たら、景色がすっかり変わっていたので旬の写真を掲載することにしました。


 まず迎えてくれたのは愛宕さんのヤマザクラでした。もうすっかり桜は終わっていると思っていたので、こんなところにヤマザクラがあったのかと驚きました。ソメイヨシノに比べると地味ですがまた違った味わいがありますね。ちょうど幼稚園の入園式の日、親子がここで記念写真を撮っていました。

 幼稚園では園歌が流れていました。息子も娘も、娘の子供たちもこの幼稚園に通っていましたがこの春卒業してしまい少し淋しくなりました。







 秋にはあんなに赤い色に染まり、冬はすっかり色を失っていた氏神さんの参道も、春の新緑にすっかり衣替えをしていました。木々は芽吹き、新緑のグラデーションが鮮やかです。


 足下にはスミレが一輪


 時折差す日差しを狙ってウワミズザクラです。花の色は淡い白なのに設定が悪くて濁った色になっています。

 ここは墓地近くのメタセコイヤ、こちらも秋冬色から春の色に変わろうとしていました。


 これはモクレンのなごりでしょうか。


 写真を撮るにはあいにくの曇りがちの空でした。湧き水がタンクから溢れて滴る音がしています。木の切り株に腰を下ろして少しの間、その静けさに浸っていました。

 静寂の中でシジュウカラの恋の囀りがしきりに聞こえます。ここから裏山に登る林道が始まっているのですが、今日は上がらずに周りの景色や花の写真を撮って歩きました。




 ここにもウワミズサクラ、桜と言うには地味ですが緑一色の山を賑わせています。


 向こうの山の山肌も新緑に萌えています。


 ヤマザクラ


 ツツジ


 幼稚園のボタン桜


 幼稚園の庭にあったカリンの花です。カリンというと葉を落とした裸木の中で、大きな実をぶら下げている姿しか知りませんでしたがこんな可憐な花を咲かせるのですね。




 おしまいは竹薮の前に群れるシャガです。