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陽水を楽しむ [音楽]

1-_DSC0500.JPG ホトケノザ

1-_DSC0501.JPG ヒメオドリコソウ

 まだ寒い日があったり、暖かい日があったりと、3月は毎年のことながらもどかしい思いをさせられますが、春を告げる雑草の花が休耕地のあちこちに今年も咲き始めてきました。

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 モクレンももうすぐ咲きそうです。今朝は、今年初めてウグイスの声を聞きました。桜の蕾も膨らんで、気がつけばお彼岸、そして今日は12月に亡くなった先住職の100ヶ日の法要です。


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 私にしては異例なこと、まるで盆と正月と誕生日とクリスマスがいっしょに来たみたいなことなのですが、先月のダイアナ・クラール、今月の山中慎介選手のタイトルマッチ、それぞれの興奮冷めやらぬうちに、またしても今度は井上陽水のコンサートに行ってきました。

 井上陽水が今続けているツアーは「ユナイテッドカバー2」2016なのですが、去年は当然2015でした。10月に我が滋賀県は守山市民ホールに来てくれたのですが、私は知りませんでした。同級生の一人が聞きに行った模様をブログに上げていて、自分も行きたかったなぁと思ったのでした。

1-DSC_2395.jpg 平安神宮の鳥居

 ダイアナ・クラールのチケットをチケットぴあで取得したときに、ホームページを見ていたら、井上陽水の2016年のツアーの情報があり、なんと京都でのコンサートが迫っているのを知りました。2016は2015に行けなかった所を回っているらしいです。京都は中でも追加公演だったようです。

 日頃の罪滅ぼしをかねて、今回は妻を誘うことにしました。私と妻は6歳違い、趣味も性格もかなり違うのですが、陽水ならぎりぎりリンクするのではないかと思いました。

 日時はお寺の御忌の前日です。去年までなら役や当番が当たっていたので前日準備があり、あきらめなければいけないところでしたが、今年は無役です。早速申し込んだチケット、S席は取れませんでしたが何とかA席を二枚ゲットすることが出来ました。

1-DSC_2396 1.jpg 平安神宮前、疎水にかかる橋より東山を仰ぐ

 場所は、ロームシアター京都です。何処かなと調べてみたら昔の京都会館でした。長い間、工事していたのですが、今年の一月改装オープンしたのだそうです。

 この間のダイアナ・クラールは遠すぎて顔も見えなかったので、オペラグラスを今回に備えて買ってありました。ところが持って行くのを忘れ、途中で取りに戻るハプニングがありましたが、早めに出ていたので17時の開場には間に合いました。

1-DSC_3481.JPG 「平和の女神」

 京都会館の玄関前には、山田良定先生の「平和の女神」像が置かれていたのですが、工事中は撤去されていました。もう戻れないのかと心配していましたが、場所を少し変えて西の端の方にありました。

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 京都会館に併設されていた建物、以前は何だったのか忘れましたが今は、おしゃれな蔦屋スターバックスコーヒーに生まれ変わっていました。

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 ロームシアター京都(京都会館)正面から見ると外観はあまり変わって見えなかったのですが、柱が増えているような気がしました。また、疎水側から見ると外壁が綺麗になっていました。

 入ったのは、たぶん30年ほど前、カウント・ベイシーを聞きに来て以来です。中はまるで別のホールのような変わりようでした。綺麗でモダン、4層バルコニー構造と言うそうで約2000人収容だそうです。上野の文化会館を思わせる構造、クラシック音楽などにも合いそうです。

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 私たちの席はその四階です。四階には4列しか席がないのですがその3列目という条件でした。ダイアナ・クラールの時と言い、チケットぴあ、ろくな席を取ってくれないな、と思っていたのですが、救いは左右の真ん中、ステージの真正面だったことで音響的にはばっちりでした。四階席、確かに上から見下ろすことになりますが、一階後ろのダイアナ・クラールの時より近くに見えました。

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 会場入り口で待っている時から感じていたことですが、回りの観客たちはほっとするほど同年代のカップルが多かったですね。中には女性だけのグループとか若い人の姿もありましたけれど少数でした。

 陽水さん、登場すると挨拶なしでいきなり「カナリア」を歌い出しました。大柄で昔のイメージからすると少しふくよかです。2.3曲歌って、ようやく挨拶が入ります。

 「京都の皆さん、並びにその近郊の皆さん」などと挨拶して小さな笑いを取ってました。そのMCの中で、なんと京都は5年半ぶりということを告白していましたね。

 お喋りの間に何気なく挟まれるウィットに思わず反応しながら、やはり日本のミュージシャンのステージは、言葉の心配がいらないからいいなぁとつくづく思います。

 歌はもちろんですが、トークも楽しかったですね。あんなに喋るとは思いませんでした。時々話が脱線して何処へ行くのかと思ったら、話の結末にはちゃんとオチが付いていて脱線も計算のうちなのでした。

 トークの中にあった話で驚いたのは、先日の大阪でのダイアナ・クラールの公演、彼も聞きに行っていたのだそうです。席は前の方だったそうですが、思ったより音が小さくステージが遠くに感じたそうで、今度から補聴器とオベラグラスがいると言うオチが付いていました。

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 歌は、知っている曲と知らない曲が交互に歌われている感じでした。知っている曲だけを並べると「カナリア」「飾りじゃないのよ涙は」今回のツアータイトル「ユナイテッド・カバー2」から「シルエット・ロマンス」「リンゴ」「女神」「瞬き」「あの素晴らしい愛をもう一度」などです。

 今回のツアーのテーマはカバーなんですが、「女神」と「瞬き」はオリジナルで、NHKの番組、ブラタモリのテーマとエンディング曲と言う説明がありました。

 15分の休憩を挟んで、後半は「ジェラシー」「氷の世界」「夢の中へ」と懐かしいナンバーが続きました。私たち世代には何より嬉しいことですね。とくに「氷の世界」「夢の中へ」は歌うと思っていなかったので嬉しかったです。私が彼を聞くようになった原点です。

 異様に長いアンコールの拍手の後、彼はなんとシャツを着替えて再登場してきました。いかにも着替えていたから遅くなってしまったんだよと言わんばかり、これも彼特有のユーモアなんでしょうね。

 アンコールは確か3曲歌ってくれたと思います。最後が「夏の終わりのハーモニ」でしたか。最後はステージも観客席も最高に盛り上がってましたね。17時半から20時過ぎまで休憩を除いて約2時間半、熱唱でした。私より三歳上の67歳ですが、エネルギッシュでパワフルですね。

 満員の会場は大盛り上がり、まるで2000人の同窓会のようでした。隣の席の我が相方も、なんのかのと言いながら、時折オペラグラスをのぞき込んだり、一生懸命手を叩いたりしてましたね。




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コメント 26

takenoko

そらへいさんも陽水ファンでしたか。私も20年ぐらい前に数年間、毎年コンサートに行ってました。久しぶりに行きたいけど横浜は終わっているし、今晩、NHKホールで演奏しているようです。
京都会館は懐かしいホールです。学生時代、ステージに上がったことがあります。
by takenoko (2016-03-19 19:10) 

ぼんぼちぼちぼち

ごく初期の陽水さんが好きでやす。
傘がないの頃。
詞が文学的で深いとこが好きでやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-03-19 20:38) 

そらへい

takenokoさん
こんばんは

正直に言うと、隠れ陽水ファンでした。
一応ジャズファン、洋楽ファンを通しておりましたので
彼がアルバム「氷の世界」をひっさげて出てきたときは
衝撃でした。
ですからアルバムを買ったのも、やっと40歳頃に二枚組ベストCDを買ったのでした。
今晩NHKホールですか、また盛り上がっているでしょうね。
以前は毎年、コンサートへ、かなりのものですね。
京都会館のステージに?
何か演奏をされていたのでしょうか。

by そらへい (2016-03-19 21:13) 

そらへい

ぼんぼちぼちぼちさん
こんばんは

氷の世界、心もよう、傘がない、青空一人きり
などは痺れましたね。
その後の陽水は、何か吹っ切れたような、解き放たれたような感じで
シュールな詩が印象的な曲を次々と展開して言っている感じですね。
by そらへい (2016-03-19 21:18) 

sigedonn

そらへいさんこんばんは。
三昧の日々。
いいお出かけが続いていますね。

陽水さん、
疲れてくるとYouTubeでエンドレスで再生しながら
いろいろやります。
妻も大好きなので
音を出しても邪魔にされないので
疲労回復にいい薬です。

初期は本当に詩がしっかりしてますね。
「小春おばさん」も好きです。

by sigedonn (2016-03-19 21:36) 

yoriko

ご夫婦で揚水のコンサートを聴きに行かれるなんて素敵なご夫婦ですね
コンサートにいくと元気をもらえるような気がします
帰りは奥様と手をつないで帰られたのではないですか^^
4階席だとほとんど顔は見られませんねアイドルではないから顔は見られなくても良いと思いつつやはり見られないと詰まらないですね
オプラグラスを取りに帰って正解でしたね。
そらへいさんのお住まいから京都は近いようですね(良いですね〜)

by yoriko (2016-03-19 21:46) 

そらへい

sigedonnさん
こんばんは

本当にお出かけ、春、夏、秋、冬と季節ごとに取って置きたいくらいです。
私もコンサートの余韻に浸るため、YouTubeで聞いたりしています。
最近のコンサートの模様は、先日行ったままですね。
詩も歌も声も、彼の世界は独特なのに多くのファンを引きつけるところが凄いですね。
去年から今年にかけて、ものすごいエネルギーで全国を回っていて
衰えるところを知りませんね。
同世代としては心強い限りです。
初期の作品は詩も歌も演奏もインパクト抜群でした。



by そらへい (2016-03-19 22:06) 

そらへい

yorikoさん
こんばんは

本当に元気をもらいましたね。
滅多に行かないので、ご霊験あらたかです。
夫婦でお寺に用事でいくことはよくありますが
コンサートは確か初めてでしたね。
手を繋いで帰るどころか、何処で晩ご飯を食べるかで
ちょっと揉めてました(笑)
歌を聴くだけならそれこそCDでも良いわけで、
ライブである以上は、表情なり仕草なりの情報も欲しいですね。
京都会館へは、車とJR、地下鉄乗り継いで1時間あまりでしたか
近い割になかなか行かないのですが・・・
by そらへい (2016-03-19 22:13) 

himanaoyaji

奥様孝行良いですね、渡しも見習わないといけません。(^_-) -----⭐︎
by himanaoyaji (2016-03-20 04:55) 

きよたん

陽水の傘がない 心もよう 印象に残る詩的な言葉の数々
は新鮮でした 
by きよたん (2016-03-20 11:13) 

夏炉冬扇

陽水さんの娘がぎゃらりぃに取材に来たことがあります。
by 夏炉冬扇 (2016-03-20 19:23) 

タックン

わぁ〜! 陽水のコンサートに行かれたのですね!
私ももう一年半くらい前になりますが行ったのですよ。
ホント、周りは同世代のカップルばかりでした^^
あの独特な歌声を聴きながら、同じ時代を生きて来たのだなぁと思いながら聴きました。「カナリア」もいい曲ですね。
私の一番は「ジェラシー」ですが、若い頃の歌には時代へのメッセージがありましたね。
by タックン (2016-03-20 20:25) 

そらへい

himanaoyajiさん
こんばんは

いえいえ、泊まりがけ旅行なども長い間行ってませんからね。
本当に久しぶりのイベントでした。
by そらへい (2016-03-20 21:08) 

そらへい

きよたんさん
こんばんは

そうですね。若い時は「夢の中へ」「心もよう」「傘が無い」「氷の世界」
そのあとおとなになってからは
少年時代、ジェラシー、5月の別れ、いっそセレナーデ、青空ひとりきり、
あたりも好きですね。
by そらへい (2016-03-20 21:18) 

そらへい

夏炉冬扇さん
こんばんは

それはすごい。
そういえば、陽水は福岡出身でしたね。
by そらへい (2016-03-20 21:29) 

そらへい

タックンさん
こんばんは

すでに行かれてましたか。
一人の歌手のコンサートとしては、かなり盛り上がってましたね。
多分、5年半振りの京都というだけでなく、
どこへ行ってもあれくらいのクォリティとパフォーマンスを見せていたのでしょうね。
できたら彼が40代とかせめて50代頃までに行っておけたらと思ってましたが、どうしてどうして67歳になっても精力的でパワフルなステージでした。
あの独特の高い声も頑張って出していて、それはそれで感動しました。
by そらへい (2016-03-20 21:41) 

b.b.mk2

陽水のライブ、いいですね!
いつか行きたいと思っていながら行けてません。

世代的にはアルバム「スニーカーダンサー」あたりからなんですが
僕も初期のが好みで「氷の世界」に「夢の中へ」はとてもらやましいです。
「東へ西へ」「断絶」「御免」それに「帰れない二人」まで
演られてたならもう「ジェラシー」で卒倒ですね。(笑)
でも最近では「瞬き」も好きです。

僕は拓郎ファンでしたので、長いあいだ隠れ陽水ファンでした。
でも気づくと拓郎より陽水の方をよく聞いていて
その事実を自分で認めるのにまた時間を要して・・・(笑)

ここでご紹介いただいたダイアナ・クラール、とりあえず
レンタルで大量に借りてきました。
いいですね歌声も演奏も、しっとり落ち着きます。
有難うございます。
陽水も行っていたとは。




by b.b.mk2 (2016-03-21 14:06) 

そらへい

b.b.mk2さん
こんばんは

20代前半、氷の世界、心もよう、傘がない、夢の中へ
強烈に惹かれていたのに、ジャズファン、洋楽ファンを標榜していたので
レコード一枚も買わなかったですね。
でも、たぶん、エアチェックして聞いていた気がしますし、
FMでもかなり頻繁にかかっていました。
井上陽水としてのデビューは衝撃的で、
唯一その頃の自分の心情に寄り添った歌だったと思います。
またデビュー当初は、露出も少なくて、アルバムだけで勝負した最初の歌手だったような気がします。

今回コンサートに行って盛り上がってましたが、
ただ懐かしいだけとは違う同時代感があったように思います。

ダイアナ・クラールはせっかく行ったのに、ステージが遠かったので
その後、YouTube再生して余韻を楽しんでいます。
その興奮、さめやらぬうちにまた、陽水が加わって
このところ、この二人のどちらかを、部屋でも車でも聞いています。
お金かかりましたが、いい散財だったと思ってます。




by そらへい (2016-03-21 21:46) 

たいへー

才能豊かとは、こういう事なんでしょうね。
認めちゃうなぁ・・・
by たいへー (2016-03-23 07:58) 

そらへい

たいへーさん
こんばんは

確かに曲にしても歌詞にしても
自在に操っている観がありますね。
実際の苦労は分かりませんが。
by そらへい (2016-03-23 20:12) 

ken

陽水のブラタモリの曲はいいですね、自分気に入ってます。
陽水の中で一番好きな曲が少々マイナーですが能古島の片思い
が好きですね、なぜか中学の時から好きです、あと海へきなさい
が好きです。
モクレンはちょうどあちこちで満開ですね、東京では来週が桜が
満開になるようでどこへいくか思案中です。
by ken (2016-03-23 20:58) 

そらへい

kenさん
こんばんは

ブラタモリの曲、いいですよね。
すぐに耳になじみました。
能古島の片思い、海へ来なさい
どちらも知らないと思います。
でも、聞いたらきっと好きになる魅力が陽水の曲にはありますね。
こちらもモクレン、咲いている姿を見かけるようになりましたね。
桜、東京は見所いっぱいですね。
家の裏の桜はまだ蕾が固そうです。
明日から寒の戻り、
桜の開花、遅れそうです。
by そらへい (2016-03-23 21:18) 

yoko-minato

お二人でコンサート・・・読ませていただく方も
幸せな気分になりました。
陽水さんは私も歌声のフアンです。
ブラタモリでもいつもバックに流れているので
自然にフアンになりましたね。

by yoko-minato (2016-03-25 07:03) 

そらへい

yoko-minatoさん
こんばんは

yoko-minatoさんのお宅とは違って、我が家は二人でお出かけは
本当に希です。
日頃、家のことは任せっぱなしなので、ささやかな罪滅ぼしでした。
陽水さん、ライブでは歌だけでなく、卓越したお喋りにも接することが出来て
楽しかったです。
また、次も二人で行けるようなコンサートが見つかると良いのですが
次はいつになることやら。
by そらへい (2016-03-26 20:43) 

駅員3

いつもありがとうございます。
バナーの写真が、僕の陽水さんのイメージにピッタリなのに驚きました。
最近陽水さん聴いてなかったこと、なぜかビックリ。
久しぶりにCD出してきて、お家の中で楽しみたいと思います。

by 駅員3 (2016-04-01 07:48) 

そらへい

駅員3さん
こんばんは

私もコンサートに行かなければ最近はほとんど聞いていなかったのですが
コンサートの前後は相当聞きましたね。
そしてその楽曲の素晴らしさ、歌のうまさに改めて感心している次第です。
ほぼ同世代の旗手としても心強い限りですね。

by そらへい (2016-04-02 20:13) 

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