3年振りの裏山 [野鳥]
もの凄く久し振りに裏山へ上がってきました。調べたら3年ぶり、2019年の11月から行っていません。しかもその3年前の時も前回から1年ぶりでした。と言うことは、以前は1日に2回も行くことがあった裏山にこの4年で今日がやっと3回目と言うことになります。
何故こんなに時間があいたかというと、一昨年から昨年にかけて裏山の奥で工事があって、林道を始終ダンプや工事車両が行き来していたからです。鳥を探しているのにそんなものが通ったら身も蓋もありません。
もっとも山の麓にはたびたび来ていました。また、森林組合員なので、年に1回ある草刈奉仕作業で山にはあがっていました。しかしそれはまた別の話ですね。
もう工事は終わりましたし、仕事を辞めて余裕も出来たので久し振りに行きたくてうずうずしていました。ただ今夏は暑くてとても行く気になれず、やっと少し涼しくなった今になりました。
知り合いの鳥見人のブログでは、エゾビタキとかオオルリのアップがあったので、この山でも出会えないかなぁと期待して行きました。
山の入り口の舗装路に栗の毬がいくつも落ちていました。野生の栗なので実は小さそうです。毬は上手に剥かれていました。猿でしょうか。他の動物でしょうか。
林道の入り口脇にもヒガンバナが咲いていました。山で見たヒガンバナはここだけでした。
お天気の良い日で日差しの下は暑かったです。ただ山は影が多いので思ったほど汗をかくこともありませんでした。
サルトリイバラの実でしょうか。まだ青いですね。
この繁みの奥でウグイスの地鳴きが聞こえました。カメラを構えてじっと待ちます。奥の方で木の葉が揺れています。しかし出てきてくれません。
林道いっぱいに松ぼっくりが落ちていました。
山なので当たり前ですが、ずっと上りが続きます。久し振りなのであたりを見回しながら、リハビリ気分でゆっくり登っていきました。
雑木林が開けた所にシジュウカラがいました。里にもいますが山で出会うのは格別な気がします。いつも山では鳴き声が聞こえるばかりでなかなか姿を捉えることが出来ません。
これはヤマガラです。雑木林のずっと奥に姿が見えました。後ろ姿だったのでしばらくファインダー越しに狙っていたら横を向いてくれました。可愛い目です。
いつもなら全然撮れない距離でした。樹木が開けてちょうど日差しのある所にいてくれたので何とか撮ることが出来ました。
シジュウカラとヤマガラ、山ではありきたりな鳥たちですが、可愛く撮れたので気を良くして上がっていきました。
どんぐりもまだ青いですね。
山はまだ色がありません。たまにこんな色があるとカメラを向けたくなります。
ヒヨドリバナにいるのはツチバチの一種でしょうか。やたら胴が長いですね。
いつも秋になると賑やかなイタドリもまだこんな程度でした。
山は静かです。ひっきりなしに聞こえているのは虫の音です。ときおりの鳥の声、そして沢を伝うせせらぎの音が林道の左右から密かに聞こえ、流れ落ちて激しい音を立てています。
ここは西隣の集落との境界です。道はこの先、下りになるのでこのあたりが頂上に最も近いところなのだと思います。さすがに疲れてひと休み。上がって一時間経っていました。
境界の鎖を跨いでお隣の林道に少し入って見ました。こちらの林道は舗装されていません。整備もされていないのでより野趣があります。一度だけ歩いたことがあります。鳥には出会えませんでしたが鹿に出会いました。
境界に戻って引き返しました。少し下っていくと分かれ道があります。左に行けば麓に戻ります。右に行きました。また上りです。
なかなか鳥に出会えません。ずっと以前、この山でもキビタキ、エゾビタキ、オオルリに出会ったことがあるのですが最近はさっぱりです。
山もしばらく来ない間に伐採が進み林道脇もけっこう整備されていました。鳥たちが止まる馴染みの木が見当たらなかったり、雑木がすっかり取り払われて景色が変わっているところがあったりしました。
鳥に会えないまま、今度は東隣の集落との境界に来てしまいました。このまま境界を越えていっても面白いのですが、今日は麓まで車で来ているので戻らないと行けません。歩いてくれば良かったと思いながら引き返すことにしました。
午後の日差しが木々の葉に当たって綺麗です。
ノボロギク?
帰り道の途中でコゲラとエナガに出会いました。どちらも珍しくもない鳥です。しかも逆光でピンボケです。やはり私の腕では、光が十分に当たっていないと駄目なようです。
帰り道は、下りの連続なので楽でした。結局、エゾビタキにもオオルリにも会えませんでした。一度、林の中から急に飛び出してきた青みがかった大きな鳥がいました。後ろ姿を見せただけでまた林の中に入っていってしまいました。
麓のお墓に夕暮れの近づいた日の光が落ちていました。山の秋はまだ早かったようです。約4キロ、3時間ほどの行程、久し振りと年齢のせいか少し疲れました。
おまけ
モズの初鳴きを聞いてからほぼ2週間、その間、畑作業や散歩中に鳴き声を聞きましたが遠かったです。ここのところ3日連続で家の裏でも高鳴きを聞いています。
カメラを持って出たとき、お隣のテレビアンテナには止まっていませんでした。見回すと我が家の桜の木の上にいました。シャッター連写で3枚分だけ遺してさっさとどこかへ飛んで行ってしまいました。
The Windmills Of Your Mind 日本語タイトルは「風のささやき」です。作曲ミシェル・ルグラン 映画「華麗なる賭け」のテーマ曲です。
ところで、この風は秋の風でしょうか。春、冬かも知れませんが夏ではなさそうです。
お彼岸 [日々]
台風が過ぎたら、それまでの暑さが嘘のように一気に涼しくなりました。短パンと半袖を脱いで、長ズボンと長袖シャツに替えました。
散歩の途中で近所の人に出会うと、やっと涼しくなったね、えらかったねぇ、とほっとしたように挨拶をかわしあいます。皆さんほんとうに暑さにうんざり、秋を待ちわびていたのですね。
ぼちぼち咲き始めていたヒガンバナもここ2.3日で一気に咲きそろいました。
先週の土曜日は営農組合の草刈りでした。日差しもなく風があって比較的涼しい日でした。日差しがあるのと無いのとでは疲れ方がずいぶん違います。
写真の畦の長さは百メートルあります。反対側も刈り、縦の畦は五十メートルほどです。一周は出来なくてコの字形に刈って合計二百五十メートルあまりを3時間かけて刈りました。
稲刈りも終盤、草刈シーズンもそろそろ終わりに近づいてきました。営農組合の草刈は来月初めにもう一回あって、それで今年は終わりだそうです。家の休耕地の草刈は来月いっぱいまでありそうです。
お彼岸に入ったので墓参りに行って来ました。彼岸の中日の今日は雨の予報だったので昨日行って来ました。我が家の墓地は親戚と一緒に3軒、並べてあります。先に行った者が3軒分のお墓の草を引いたり掃除をします。
ここは山の中にあり、山埋(さんまい)と呼んでいます。昔は土葬だったのでここに埋葬されました。両親は火葬なので菩提寺の墓に、祖父母と伯父がここに眠っています。
皆私が生まれる前に亡くなっていたので、写真でしか会ったことがありません。それどころか祖母は何故か写真が一枚も残っていません。綺麗な人だったそうですが、三十代半ばで亡くなったそうです。
こちらは、菩提寺の墓地です。今はほとんど使われない井戸のそばにもヒガンバナが咲いていました。
特別信心深いわけではありません。田舎には昔から伝わる仏教の習わしが生活の中に深く根付いています。若い頃はともかく、歳を取ってくると自然に受け入れるようになってきました。
とくに今は、仕事で追われることもなく、心にゆとりのようなものが出来てきました。妻と二人でゆっくりとお墓参りして、お墓の周りを例年より丁寧に清掃したり、誰も参らなくなった親戚のお墓も草を引いておこうという気になります。
あんまりゆっくりしていたら、二カ所も蚊に刺されました。散歩中はブンブン唸るので手で払いのけるのに、ここでは音もなく、気づいたら刺されていました。
ジャズミュージシャンでXの文字が名前の頭文字に付いている人を知りません。次のYも見つけられませんでした。従って今日はZになります。しかもZもこの人しか思い浮かびません。Zoot Sims(ズート・シムズ)です。曲は今にぴったりの'Tis Autumnです。1985年、比較的新しい演奏です。
ジャズミュージシャンの名前の頭文字をアルファベット順にピックアップして紹介してきました。あとから思い出す人もたくさんあり、漏れもありながらとりあえずAからZまで、挫折することなく続けることが出来ました。お付き合いありがとうございました。
ジャズミュージシャンの名前の頭文字をアルファベット順にピックアップして紹介してきました。あとから思い出す人もたくさんあり、漏れもありながらとりあえずAからZまで、挫折することなく続けることが出来ました。お付き合いありがとうございました。
自然は律儀 [自然]
一週間後
先週の金曜日は久しぶりに30度を切った日でした。しかし、それからまた連日、最高気温34度、35度連発です。残暑と言うには、厳しすぎる暑さでした。
水曜日の朝、この日も猛暑お約束のカンカン照りでした。畑へ行こうと外へ出たら、聞き慣れた鳥のけたたましい鳴き声が聞こえました。まさかと思ってお隣の離れのテレビアンテナを見上げたらモズがいました。
モズの初鳴きです。かなり忙しげな鳴き方で飛び回っていました。縄張り確保に忙しいのでしょう。我が家の桜の木にも来ましたが、カメラを構えると飛んでいってしまい、結局写真は撮れませんでした。
モズが来たと言うことは、と思って周囲を見回してみました。ありました。ヒガンバナの蕾です。今年は暑い日がいつまでも続いているので、秋の訪れが遅くヒガンバナも遅れるだろうと思っていました。自然は律儀なんですね。
翌日の木曜日、そして今日もモズは来ませんでした。やはり暑すぎたのでしょう。もう少し涼しい山の奥で鳴いているのかも知れません。
咲きかけたヒガンバナはそういうわけにもいきません。別の場所ではもう咲いていました。去年のブログ記事を調べてみると、9月17日アップした記事にヒガンバナが登場しています。ほぼ同じです。
モズの写真を撮って投稿しているのは10月1日です。もっともこの頃は、二週間に一度の更新でしたし、仕事にも行っていたので、モズが来ていても出会えていなかったのかも知れません。
いくら夏の気温が続いていると言っても、日の出は遅く日の入りは早くなってきました。もうすぐお彼岸です。秋は確実にやって来るようです。
今日のWで最後になります。Wardell Gray(ワーデル・グレイ)です。もっと年代の若い人だと思っていましたが、スイングからモダンの頃に活躍したテナー奏者のようです。曲はTwistedです。
畑にて [畑]
主人が亡くなって雑草が生い茂るようになった畑に、ニラの花が咲いていました。
9月上旬、まだまだ最高気温は30度越えていますし、湿度が高く蒸し暑く感じる日が多いです。それでも日がずいぶん短くなり、朝晩は過ごし安くなってきました。
私の日課は畑もうでと散歩です。それにこのところ少し動きやすくなってきたので、今までやれていなかったことなどに取りかかったりしています。
畑と言っても夏野菜はほとんど終わってしまって、今残っているのはナス、オクラ、ピーマンくらいです。秋冬野菜に向けて新しく畝を立て、ニンジン、ダイコン、ホウレンソウ、ブロッコリーの種を蒔きました。
毎年残暑に負けてこの作業遅れてしまいます。今年は毎日家にいるので言い訳も出来ません。何とかぎりぎり間に合いました。
今のところダイコン、ブロッコリーの芽は出てきました。ニンジンはもう少し、ホウレンソウは古い種を使ったので駄目かも知れません。
昨日、畑は種を蒔いたニンジンなどに水をやっただけでナスなど収穫はしませんでした。今日2日ぶりにナスを採りに行ってびっくりしました。
あれだけ枝が広がって葉で覆われていたナスの木が、えっと思うくらい小さくなっています。一瞬、何が起こったのかと思いました。
ナスの木の嵩が小さくなって見えた原因は、葉がなくなっていることでした。とくに上部の葉がなくなっています。
よく見ると葉が喰われたあとがありました。我が家、全くの無農薬でやっているのでどうやら虫に食われたようです。
目を凝らして葉の裏などを調べました。小さなカメムシを2匹見つけましたが、あんな小さな身体でナスの葉をこれほど食べられるはずもありません。
いました、いました。ごつい奴です。太さ、私の親指くらいあるのではないかと思います。
青虫と言うには大きすぎ、芋虫ですね。とんがって出ているところ、頭と思ったらお尻だそうです。
一匹や二匹ではありませんでした。探して回ったら次から次へと見つかります。もういないだろうと思っていたら、まだいたりして結局全部で11匹いました。
今までもこの虫の被害に遭ったことは何度かありますが、こんなに凄いのは初めてです。ナスの木、3本にですからね。
クロメンガタスズメと言うスズメガの幼虫みたいです。毒はないそうですが、手で持つのは気持ち悪いので、移植ごての先でナスの枝から剥がそうとしました。手足ないくせにしぶとくしがみついてなかなか剥がれません。
何とか剥がして移植ごてに載せて畑の外へ出します。その間、移植ごての上でチ、チ、チと秒を刻むような小さな音がしていました。芋虫の鳴き声、初めて聞きました。潰すと体液も緑色でしぼんでしまいます。
食い散らされたナスの茎です。こちらは秋ナスの木でいちばん被害が大きかったです。葉っぱも新しく柔らかい上の方から食べています。
葉がないと光合成出来ません。ナスももう終わりに近づいていますが、新ナスの方はまだ少し楽しめたと思うので残念です。
我が家の畑、イノシシやシカ、鳥ににやられないように、全面ネットで覆っています。しかしさすがに虫は網目をくぐり抜けて入ってきます。また蝶や蜂が入らないと受粉も出来ません。昨日畑に入ったとき、ナスを見なかったことが悔やまれます。
それにしても今年は、スイカ、トマト、トウモロコシと、我が家の畑、災難続きです。唯一安定して採れていたナスまでこの有様です。やはりこれも6月末前後の異常な暑さと、過去二番目の暑さだった夏の影響でしょうか。
今日のWはWynton Marsalis(ウイントン・マリサリス)です。彼が出てきたときは、期待してレコードを買ったのですが、どうも肌が合わなかったのかそれっきりです。曲はStardustです。
秋の夜に [日々]
農道を散歩していると、稲刈りが終わった田んぼが広がっていました。ついこの間、田植えをしたばかりと思っていたのにもう稲刈りの時期なんですね。
田植えに比べると、稲刈りは機械化が進み少人数で出来るので、営農組合から出役のお声は掛かりませんでした。そう言えば先日、新米が届いていました。8月に新米、昔では考えられなかったです。
刈り取られた田んぼの向こうを、緑色に塗りたくられた113系が駆け抜けていきました。この日は暑かったのですが、刈り取られた後の田んぼを前にすると少し淋しく秋めいて見えます。
毎日散歩が日課になっています。田舎なので山の方に行くか、田んぼの方に出るしかありません。山の方に行くと、ようやく鳥の姿を見かけるようになりました。ただ夕方でしかも望遠レンズのカメラを持っていません。
田んぼでも落ち穂に群がる鳥たちを見かけます。しかしやはり望遠レンズ付きカメラを持ち合わせていないので、遠くから見分けられるのはケリくらいでした。
暑さがぶり返した日、朝から畑の畝作りで汗をかきました。遅れているダイコンと、蒔き直しのニンジンの畝作りです。毎年、残暑に負けてこの作業遅れるのですが、今年は仕事を言い訳に出来ません。
疲れて鍬を持つ手を休めてぼんやり立っていると、畑を囲うネットの前でショッキングな光景を目にしました。トンボがクモの巣に絡みとられています。
このクモ同じ種類のが他に二匹もいました。このバッタはクモの巣には掛かっていません。ゆっくりとネットを上っていました。
別の日、桜の木の下にいたら頬に何かが引っかかりました。虫だと思って慌てて手で払い落としたら、地面に鮮やかな緑色のカマキリが落ちていました。身体はまだ小さかったので子供でしょうか。
少し涼しい日が出てきたりして、中断していた部屋の片付けなどを再開したりしています。その折に出てきた不要品を近くのリサイクルショップに持って行ったら、6点で600円でした。もう一点あったのですが、買い取りどころか500円の処分代がいると言われて、慌てて持ち帰りました。
その後、部屋にある売り物にならない不要品と家の不要品などを集めて市のリサイクルセンターに持ち込みました。1000円取られましたが、私の部屋も家もいくぶんすっきりしました。
昨日から9月ですね。7月、8月と毎日「暑い」と言うばかりで何も出来ませんでした。ただ過ぎてしまうと妙に一ヶ月の重みを感じてしまいます。
暑い夏が過ぎると今度は台風の季節です。強い台風が近づきつつあるようです。今年は豪雨、猛暑と続きましたので、台風はお休み願いたいところです。
今日でWは終わりかと思っていましたら、まだ少しありそうです。そうとは知らず探して見つけた今日のWはWeslia Whitfield(ウェスラ・ホイットフィールド)、初めて聞く歌手です。曲はWhen You Wish Upon a Star (星に願いを)です。残暑の夜ではなく、秋の夜に聞くのがいいですね。