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秋のウグイス [野鳥]

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 朝、お天気が良いと野面が白く光って見えます。よく冷えた朝、妻は霜だと言います。天気予報では降霜の情報がありませんし、また気温もそこまで下がっていないので、朝露に朝日が当たって白く光っているのだろうと思います。

 朝の散歩は8時前後です。歩いているとウグイスの地鳴きが聞こえました。このごろ、家の近くでもよく鳴いています。

 ウグイスは本州では年中いる鳥で、春先から夏頃までホーホケキョと囀ります。それ以外の季節は地鳴きです。私にはジッ、ジッと聞こえます。身体が小さい割に大きい声で目立ちます。

 そう言えば、今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条時政が、息子義時との今生の別れのシーンで、ウグイスの地鳴きのことを言っていました。ウグイスの鳴き声がホーホケキョだけでなく地鳴きがあると言うのはその通りなのですが、恋の歌云々の下りは知りませんでした。

 そのウグイス、大きい声で鳴くくせに臆病でめったに明るいところへ出てきてくれません。いつも繁みの奥で声だけが間近に聞こえます。ウグイスの撮影、何度か挑戦してますが、まだきっちり撮れたことがありません。

 この日は雑木林や薮ではなく、放置された休耕地の草むらと木々の間で地鳴きが聞こえていました。雑木林や薮に比べれば、繁みは小さく歩いている私から距離も近かったのでこれはチャンスかも知れないと思いました。

 目を凝らすと木の葉や草が揺れていました。さらに見続けていると、繁みの奥で黒っぽい小さな姿が動いているのが見えました。

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 残念、全身はほぼ写っていますがピントが前の枝に合ってしまいピンボケです。

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 木々の葉が邪魔ですね。

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 繁みの奥でちょこまかよく動きます。何度も失敗しながら気合い入れてシャッターを押し続けました。全身ではありませんが、何とか確認出来る程度に撮れたのがこの一枚です。

 ウグイスは有名な割にその姿は地味です。全長は暗い褐色で大きさはスズメより少し大きい程度です。よく綺麗な緑色をウグイス色と言いますが、あれは多分メジロのことではないかと思います。

 メジロが止まっている奥でウグイスが鳴いて、昔の人が間違えたのだと思います。実際私も、メジロを撮っている時にその奥の繁みでウグイスがホーホケキョと鳴いたのを経験したことがあります。


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 寒くなってきてから、近くのため池にカルガモが住むようになりました。今朝は3羽いました。私は見ていませんがもっと早朝には10羽以上いるそうです。

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 この前見たときは、カモに混じってアオサギとカワウがいました。その時は、カメラを持っていなくて残念でした。

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 歩いていると、お寺の裏の竹藪に一輪だけ鮮やかな花が咲いていました。

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 画像検索して見たら、トリトマ(赤熊百合)と出ました。合っているのでしょうか。こんな所に誰も植えないので鳥が持ち込んだのでしょうね。いかにも南アフリカ産という色合いと形ですね。

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 こちらは夕方の散歩の時、線路沿いのススキの群生です。

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 夕方と言うにはまだ早いと思える時間に、太陽は山の陰に隠れようとしていました。


 今夜のAutumn Leavesはキース・ジャレットです。フェイシング・ユーやケルンコンサートなど即興演奏でお馴染みのジャズピアニストですが、スタンダードナンバーも弾いていたのですね。もちろん演奏の中で即興性は十分発揮されています。



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3年振りの裏山 [野鳥]

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 もの凄く久し振りに裏山へ上がってきました。調べたら3年ぶり、2019年の11月から行っていません。しかもその3年前の時も前回から1年ぶりでした。と言うことは、以前は1日に2回も行くことがあった裏山にこの4年で今日がやっと3回目と言うことになります。

 何故こんなに時間があいたかというと、一昨年から昨年にかけて裏山の奥で工事があって、林道を始終ダンプや工事車両が行き来していたからです。鳥を探しているのにそんなものが通ったら身も蓋もありません。

 もっとも山の麓にはたびたび来ていました。また、森林組合員なので、年に1回ある草刈奉仕作業で山にはあがっていました。しかしそれはまた別の話ですね。

 もう工事は終わりましたし、仕事を辞めて余裕も出来たので久し振りに行きたくてうずうずしていました。ただ今夏は暑くてとても行く気になれず、やっと少し涼しくなった今になりました。

 知り合いの鳥見人のブログでは、エゾビタキとかオオルリのアップがあったので、この山でも出会えないかなぁと期待して行きました。

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 山の入り口の舗装路に栗の毬がいくつも落ちていました。野生の栗なので実は小さそうです。毬は上手に剥かれていました。猿でしょうか。他の動物でしょうか。

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 林道の入り口脇にもヒガンバナが咲いていました。山で見たヒガンバナはここだけでした。

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 お天気の良い日で日差しの下は暑かったです。ただ山は影が多いので思ったほど汗をかくこともありませんでした。

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 サルトリイバラの実でしょうか。まだ青いですね。

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 この繁みの奥でウグイスの地鳴きが聞こえました。カメラを構えてじっと待ちます。奥の方で木の葉が揺れています。しかし出てきてくれません。

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 林道いっぱいに松ぼっくりが落ちていました。

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 山なので当たり前ですが、ずっと上りが続きます。久し振りなのであたりを見回しながら、リハビリ気分でゆっくり登っていきました。

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 雑木林が開けた所にシジュウカラがいました。里にもいますが山で出会うのは格別な気がします。いつも山では鳴き声が聞こえるばかりでなかなか姿を捉えることが出来ません。

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 これはヤマガラです。雑木林のずっと奥に姿が見えました。後ろ姿だったのでしばらくファインダー越しに狙っていたら横を向いてくれました。可愛い目です。

 いつもなら全然撮れない距離でした。樹木が開けてちょうど日差しのある所にいてくれたので何とか撮ることが出来ました。

 シジュウカラとヤマガラ、山ではありきたりな鳥たちですが、可愛く撮れたので気を良くして上がっていきました。

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 どんぐりもまだ青いですね。


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 山はまだ色がありません。たまにこんな色があるとカメラを向けたくなります。

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 ヒヨドリバナにいるのはツチバチの一種でしょうか。やたら胴が長いですね。

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 いつも秋になると賑やかなイタドリもまだこんな程度でした。

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 山は静かです。ひっきりなしに聞こえているのは虫の音です。ときおりの鳥の声、そして沢を伝うせせらぎの音が林道の左右から密かに聞こえ、流れ落ちて激しい音を立てています。

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 ここは西隣の集落との境界です。道はこの先、下りになるのでこのあたりが頂上に最も近いところなのだと思います。さすがに疲れてひと休み。上がって一時間経っていました。

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 境界の鎖を跨いでお隣の林道に少し入って見ました。こちらの林道は舗装されていません。整備もされていないのでより野趣があります。一度だけ歩いたことがあります。鳥には出会えませんでしたが鹿に出会いました。

 境界に戻って引き返しました。少し下っていくと分かれ道があります。左に行けば麓に戻ります。右に行きました。また上りです。

 なかなか鳥に出会えません。ずっと以前、この山でもキビタキ、エゾビタキ、オオルリに出会ったことがあるのですが最近はさっぱりです。

 山もしばらく来ない間に伐採が進み林道脇もけっこう整備されていました。鳥たちが止まる馴染みの木が見当たらなかったり、雑木がすっかり取り払われて景色が変わっているところがあったりしました。

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 鳥に会えないまま、今度は東隣の集落との境界に来てしまいました。このまま境界を越えていっても面白いのですが、今日は麓まで車で来ているので戻らないと行けません。歩いてくれば良かったと思いながら引き返すことにしました。

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 午後の日差しが木々の葉に当たって綺麗です。

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 ノボロギク?

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 帰り道の途中でコゲラとエナガに出会いました。どちらも珍しくもない鳥です。しかも逆光でピンボケです。やはり私の腕では、光が十分に当たっていないと駄目なようです。 

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 帰り道は、下りの連続なので楽でした。結局、エゾビタキにもオオルリにも会えませんでした。一度、林の中から急に飛び出してきた青みがかった大きな鳥がいました。後ろ姿を見せただけでまた林の中に入っていってしまいました。


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 麓のお墓に夕暮れの近づいた日の光が落ちていました。山の秋はまだ早かったようです。約4キロ、3時間ほどの行程、久し振りと年齢のせいか少し疲れました。


おまけ
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 モズの初鳴きを聞いてからほぼ2週間、その間、畑作業や散歩中に鳴き声を聞きましたが遠かったです。ここのところ3日連続で家の裏でも高鳴きを聞いています。

 カメラを持って出たとき、お隣のテレビアンテナには止まっていませんでした。見回すと我が家の桜の木の上にいました。シャッター連写で3枚分だけ遺してさっさとどこかへ飛んで行ってしまいました。


The Windmills Of Your Mind 日本語タイトルは「風のささやき」です。作曲ミシェル・ルグラン 映画「華麗なる賭け」のテーマ曲です。

ところで、この風は秋の風でしょうか。春、冬かも知れませんが夏ではなさそうです。
 


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3月初めの野鳥たち [野鳥]

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 スレートの屋根の上で日向ぼっこするツグミ


 3月になってやっと暖かい日が訪れるようになりました。気温の上ではそれほど変わらないのですが、ずっと居座っていた寒気が抜けたことが大きいと思います。身体を取り巻く空気が柔らかく感じられます。

 皆さん待ちかねていたのでしょう。暖かい日差しの下を散歩をする人たち、畑に出て農作業を始める人が急に増えてきました。

 鳥たちの鳴き声も賑やかです。スズメの群れ、ヒヨドリに混じってカワラヒワやシジュウカラ、ヤマガラなどの声が盛んにしています。

1-DSC_5160.JPG雑木林で見つけたジョウビタキのオスはちょっと神秘的に見えました。

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 ご近所の屋根の上にいたのはなんという名前の鳥なのか、あまり見かけません。イソヒヨドリの雌かな?

 まだ写真は撮れていませんがイソヒヨドリのオスは時々見かけます。イソと付いているのでてっきり海辺の鳥と思っていたら、山と田んぼのこの辺でも見かける鳥でした。

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 家の桜の蕾はこんな程度、これでもこの一週間ほどで膨らんだ方です。枝の向こうに潜んでいるのは、多分カワラヒワだと思います。

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 ひとしきり啼いていたシジュウカラがカメラを向けると飛び立っていきました。残念ながらピタリと止まっていません。

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 休耕地で朝日に当たっていたのは、いつも家の裏周りでウロウロしているジョウビタキのメスです。

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 こちらはジョウビタキのオス、明るい日差し下では愛くるしく写ります。

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 ご近所の梅はぼちぼち咲き始めています。今年は遅くまで寒かったせいか、お寺の紅梅はまだ蕾が膨らみもしていませんでした。

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 神社の裏で見つけたミヤマホオジロ、暗くて遠くてボケています。

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 同じ木の横にこの鳥がいました。枝かぶりではっきり見えませんが、首のあたりが黄色くて白いお腹、頭は黒そうなのでキビタキではないかと思うのですが、いくら暖かくなってきたとは言え少し早い気がします。

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 木の上に固まりの影があると鳥ではないかとついカメラを向けてしまいます。タワシが木にぶら下がっているように見えますが、去年の栗の毬が木の上に残ったまま一冬過ごしました。


 今日からTに移ることにします。Tの初っぱなはThelonious Monk(セロニアス・モンク)です。曲は彼の代表的な曲、'round Midnightです。彼の独特な間合いが深夜のミステリアスな雰囲気を醸し出しています。



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春はまだか [野鳥]

 コロナ第三派の騒ぎの間に1月は過ぎてしまいました。そして2月ももう中旬にさしかかろうとしています。震え上がるような寒い日や春を思わせる暖かな日があったりして、温度差についていけません。それでも少しずつ日も長くなってきて、春に近づいているのかなと思えるこのごろです。

 コロナの感染者数は緊急事態宣言の効果かどうか知りませんが、少し減ってきているようです。いずれ緊急事態宣言は解除されるのでしょうが、コロナウイルスがそれで弱まったり消えたりするわけではないのでまだまだ油断は出来ないですね。

 頼みのワクチンも、変異種の出現で効果が危ぶまれていたりします。特効薬もなく晴れ間のない悩ましい日々がまだまだ続きそうです。


 1月の終わり頃から、今年もツグミがやってくるようになりました。いつも休耕地あたりでのんびりしています。ハトより少し小さめの身体なのでよく姿を見つけることが出来ます。ただカメラを向けると一定の距離までしか近づかせてくれないのであまり良い写真が撮れていません。

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 こちらはシロハラです。少しボケています。ここ近年撮れていなかったので久しぶりです。大きさはツグミと同じくらいでよく地を這って餌をついばんでいます。全身は褐色で地味な鳥です。

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 大きな石の前で二羽の野鳥が向かいあっていました。時々二羽は同時に低く飛び上がって羽ばたきます。喧嘩しているようにも見えません。左はツグミですが、右はシロハラでしょうか。暖かい冬を象徴するかのように奥にホトケノザのピンク色の花が見えます。

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 何の鳥の巣でしょうか。私は鳥を追っかけるのに忙しくて、巣を見つけるのが下手くそです。これはたまたま近くにあったので見つけることが出来ました。

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 山へ行くとエナガの群れによく出会います。小さく小刻みな鳴き声がしていると思うと、一つの木にエナガの集団が群がっています。ちょこまかとよく動き回るのでファインダーに収めるのに苦労します。

 ひとしきり一本の木で遊ぶと、また啼きながら集団ごと隣の木へと次々に移っていきます。スズメより小さい可愛い小鳥です。

 エナガ、今年はどういうわけか山だけでなく、お隣の庭の松の木や我が家のサツキにも群がっていて妻が驚いていました。ジョウビタキの雄も裏庭によく来ているので、鳥に疎い妻もすっかり覚えてしまいました。

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 おまけはシジュウカラです。留鳥で山へ行くと鳴き声をよく聞きますが小さくて遠いのでなかなか写真がうまく撮れません。ありきたりな鳥ですが写真が撮れたのは久しぶりのことです。


 今夜のPは、Paul Chambers(ポール・チェンバース)を忘れていました。5.60年代のマイルス・デイヴィス・グループのリズムセクションを支えたベーシストです。他にも有名なアルバムのあちこちに彼の名前がクレジットされています。曲はDear Old Stockholmです。



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冬の渡り鳥 [野鳥]

 1月もいつの間にか15日、もうお正月も終わりですね。コロナのせいであまりぱっとしないメリハリのないお正月でした。

 暮れに一度寒波があり、少しだけ積雪を見ました。明けて8日は積雪こそありませんでしたが、雪がちらついて冷凍庫に入ったかのような凍てついた日でした。それから3日ほど寒い日が続きました。

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 ジョウビタキの雄は今冬は豊作です。どこへ行っても見かけますしキィ、キィという鳴き声をよく聞きます。これは神社の参道脇の桜の木の上です。

 暮れの28日は珍しく朝から雨が降りました。雨が上がると柔らかな空気に包まれました。こんな日は鳥あまりいないだろうと思いながら、カメラを持って出かけました。

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 いきなり家の裏で出会いです。お隣の畑の網の上にジョウビタキの雌がいました。翼の白い斑点が目印で雄にも雌にもあります。家の裏は雄か雌かどちらかしか見かけないのに、今冬は雌雄どちらも見ることが出来ました。

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1-DSC_8899-001.JPG 身体はスズメほどです。こんな小さな身体でチベットや中国から飛んでくるのだそうです。あまり神経質な鳥ではないので、よく写真を撮らせてくれます。

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 幼稚園の横にあるサザンカの木でメジロです。こちらは年中いる留鳥です。メジロこの角度で撮ると目が怒っているように写ります。横から撮ると優しい目をしているのですが。

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 雨上がり、木々の枝に水滴が付いて小さな花のように光っていました。

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 梅の木にいたのは、冬の渡り鳥ルリビタキの雌です。全身の色が雄と違って地味ですが、尾っぽだけ青くなっているのがルリビタキの記です。雌がいれば雄もいると思うのですがまだ全身が青い雄には会えていません。

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 ルリビタキの雄の幼鳥とルリビタキの雌は似ているそうです。多分雌だと思うのですが見分け方がわかりません。

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 こちらはカシラダカだと思うのですがアオジにも似ています。少し遠くて暗かったのでボケています。

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 山から田んぼの方へ出て、用水路の土手を歩いているとカワセミがチリチリと啼きながら飛んでいきました。用水路は東西に長くて、追いかけきれません。やっと追いついたと思ったら、また反対方向へ飛んでいきました。写真は証拠写真。300ミリではきつかったです。

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 同じ用水路にカモがいました。これはカルガモですかね。この用水路にはシラサギやアオサギなどもいます。

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 今は農業用には使われていない古い用水路にはセグロセキレイ

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 家の近くまで戻ってくると、スズメの群れが迎えてくれました。

 ほんの1・2時間の間でしたが、思ったよりたくさんの野鳥に会えました。今年になってからはまだあまり撮りに出かけられてなくて、その後撮ったのは山の雑木林にいたジョウビタキの雄とヤマガラだけです。


 
 今夜のPPeggy Lee(ペギー・リー)です。ペギー・リーと言えば、やはりこの曲ですね。ジャニー・ギター



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ツグミとジョウビタキ [野鳥]

 世の中が騒々しく不穏な空気が充満しだしている中、今年のひな祭りが過ぎて行きました。我が家の娘は嫁いでもう家にはいませんが、その孫娘にせがまれて妻は今年もひな飾りを出していました。

 座敷がひな人形と赤い毛氈で華やいだのも束の間、臨時休校になった孫に手伝ってもらいながらひな人形は、一昨日片付けられました。それにしてもこのようなひな祭りを迎える事になるとは、令和2年やオリンピック開催年に湧く今年の初め誰が予想できたでしょう。

 コロナウイルス、とうとう我が県でも感染者が出ました。近畿では我が県だけがまだ空白地帯だったのですがそれも時間の問題だったのだと思います。実際はちゃんと調べられていなかっただけかも知れません。

 感染者は日に日に増えとどまるところを知りません。感染者が個人からクラスターという固まりになって、一気に人数が増え感染経路の特定や行動範囲の把握が難しい事態に陥りつつあるようです。

 小中高は突然臨時休校になり、あちらもこちらも自粛自粛です。この先、いったいどうなるのでしょう。私の今月の予定も一つは中止、後の二つは縮小、延期となりました。




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 今日は「私とテレビ(2)」の予定だったのですが何も準備できていないので、また鳥さんのお世話になることにしました。

 ジョウビタキ、去年の秋の終わり冬の初めの頃に撮って以来です。何度か家の裏で見かけていたのですが撮るチャンスがありませんでした。去年撮ったのと同じ雌、同じ個体ではないかと思います。

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 くるくると丸い目が愛らしいジョウビタキですが、俯くとちょっと怖い表情になりますね。

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 ジョウビタキを撮り終わって、もう少し他の野鳥がいないものかと雑木林の方に向かっていったら、その雑木林から一羽の鳥影が飛び立ってお隣の栗の木に止まりました。

 慌てて戻って栗の木の枝の絡み合った向こうに白い顔をしたツグミが隠れていました。この鳥も何度か姿は見かけていますが写真を撮るのは今冬初めてです。

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 栗の木の枝が邪魔で困ったなと思っていたら、急に飛び立ってうまい具合に我が家の桜の枝に止まりました。

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 桜の木の枝の間で、ツグミは何を思うのでしょう。

 ツグミが飛びたったかと思う間もなく、お隣の庭で「私はもっと撮っていいわよ」とばかりにジョウビタキのメスが啼きました。

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 田舎に籠もって畑と野鳥の相手をしていれば、コロナウイルスの心配もないかも知れませんが、いくら田舎でも生活するには買い物に出かけなければいけませんし、仕事にも出かけて人と接しないわけにもいきません。


 今夜のMMal Waldron(マル・ウオルドロン)です。曲はビリー・ホリデーのピアノ伴奏をしていたマル・ウオルドロンが彼女が亡くなったあとに追悼の意味を込めて演奏したレフトアローンです。何かをせつせつと語るように歌うジャッキー・マクリーンのアルト、若い頃何度も聞きました。



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アカゲラ [野鳥]

 明け方までの雨で地面は湿っていました。空はどんより曇っていて、こんな日はあまり成果が期待できないなぁ、出来たら霜が降りた後の晴れた朝が良かったとこぼしながら、いつもの裏山までカメラを持って出かけました。

 極楽橋の袂に着くと、灰色の空を背景に暗い雑木林の影が広がり甲高い鳴き声が賑やかにしていました。木々の間を数羽のヒヨドリの黒い影が飛び交っています。まるでテレビドラマの不吉な場面を象徴する映像のようです。

 あんなにヒヨドリが賑やかにしていては、他の野鳥が寄ってこないのではと思えます。やはり今日は駄目だなぁと思いながら少し奥に入っていきました。

 コゲラをよく見かけるスポットあたりをうろついていると、ドラミングの音が聞こえてきました。コゲラでも良いからとりあえず何か一枚撮りたいと思って姿を探します。

 横たわった枝を突っついているキツツキを見つけました。遠目に見るとコゲラにしては身体が大きく思えます。そう言えばドラミングの音も大きいような気がしました。

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 灰色の空を背景に見上げて撮ると鳥の姿が影になってしまいます。何度か失敗してようやく別の木で捉えることが出来ました。

 アカゲラです。コゲラはよく見かけますがアガゲラは今まで一度しか出会ったことがありません。そんなに珍しい鳥でもないのでしょうが二度目の出会い、カメラに収められたのはこれが初めてです。


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 後頭部が赤くないので雌ですね。以前見かけたのは頭が赤かったので雄でした。

 このところ停滞していた野鳥のコレクションが一つ更新出来たのでちょっと嬉しくなりました。同じキツツキでも鳴き声はコゲラと違って、シロハラとかツグミに似ていました。

 気を良くして山の中に入っていきますが、以前そのあたりで見かけたアオジやウソの姿もさっぱりありません。今冬は暖かいからでしょうか。森はしんとして野鳥の鳴き声も聞こえません。

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 色のない雑木林の縁にヤブツバキ?の赤

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 山裾の広場に戻り鳴き声を頼りに歩きます。少し日が差すようになってきました。桜の木にヤマガラとメジロが隠れているのですが遠すぎますね。

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 同じ広場のモクレンの新芽もまだこの程度です。

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 天井川の堤を歩きます。

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 神社の梅がちらほらほころび始めていました。

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 メジロもこうしてみると鋭いですね。

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 今日の鳥果の最後はビンズイ?

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 二時間ほど歩いて家の近くまで戻ってきました。そんなに寒い日でもなかったので身体がほてっていました。近所の梅林は満開に近かったですがサンシュユの蕾はまだこんな感じです。


 今夜のMはMJQのメンバーの一人、Milt Jackson(ミルト・ジャクソン)です。彼はMJQを離れると、規制が解かれたかのようによく歌います。真空管アンプで聞く彼のバイブの音色は光の球がきらめくような音がします。曲はRound midnight



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小正月も過ぎて [野鳥]

 毎年のことながら、年末から年始にかけての時の経過の速さには驚かされます。いつの間にかもう小正月さえも過ぎてしまいました。

 そして今年の冬の暖かさにも驚かされます。正月気分が今ひとつ盛り上がらなかったのもその辺に理由があるのかも知れません。

 一昨日のNHKのニュースでは、普段は50センチ以上積もる札幌で9センチ、青森で5センチの積雪だそうです。秋田、山形、島根では積雪ゼロだそうです。

 朝から晴れた休日、早朝に野鳥を撮りに行こうと思っていましたが寝坊してしまい、カメラを持って慌てて家を出た頃は9時を過ぎていました。

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 まずはご近所のロウバイに挨拶のシャッターを

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 朝の厳しい霜はほとんど溶けていましたが、影にはまだ霜が残っていました。

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 野鳥の声を求めて天井川の土手を歩きました。このあたりは旧河川が取り壊されて天井川が平地化されたところです。今まで見たことが無い景色が新鮮でした。

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 天井川に掛かる旧道のトンネル、明治期に作られたもので石組のトンネルとしては二番目に古いそうです。一番古くないので取り壊しの噂がずいぶん前から出ています。

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 一本木の上でホオジロらしい声がしていましたが遠すぎて撮れません。

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 愛宕さん、火の神様で当地近辺にはあちこちにあります。

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 天井川です。雨がないと普段水は流れていません。

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 天井川の土手を川上にむかって歩いて行くと氏神様の境内に出ます。

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 正月の飾りが残っていますが今は人気がありません。

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 拝殿、ここで正月3日に新年祭が開かれ厄年の方々がお祓いを受けます。

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 かなり古い灯籠で市の文化財に指定されています。丸い穴の空いた火袋という部分だけが後世に作り直されたものだそうです。

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 なんとかぎりぎり、エナガです。近くでウグイスの地鳴きがしきりにしていたので追っかけたのですが、肉眼では捉えられるのになかなかファインダーの中にとどまってくれません。

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 山の神様です。ここで正月のしめ縄などを燃やすのですが、最近は皆さん神社やお寺で燃やすのであまり使われていないようです。

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 天井川に掛かる橋の上から

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 ホオジロです。

 鳥好きの方に聞くと今年は暖冬のせいか野鳥が少ないそうです。よく見かけるジョウビタキ、カシラダカ、アオジなどを見かけません。

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 天井川に掛かる橋から川上の方向です。山を下って来た水がここで川となって流れるのですがほとんど隅っこに細い筋を作るだけです。河床は水のように一面枯れススキの群生で覆われています。

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 ソヨゴ?

 結局この日の成果はエナガとホオジロだけという情けない結果に終わってしまいました。帰り道は首からぶら下げたカメラがやたら重く感じられました。

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 鳥のように見えるのは、たった一個残ったカリンの実です。

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 ご近所のスイセン、我が家の庭のスイセンはまだ咲きそうにありません。


 今日からジャズミュージシャンの頭文字をMに移ることにします。Mの代表選手はなんと言ってもMiles Davis(マイルス・デイヴィス)です。曲は少し早いですがMy Funny Valentine
 アルバムCOOKIN’のマイルスとレッド・ガーランドの演奏も捨てがたいのですが、今日はライブ盤です。スタジオ録音のクールさに比べてマイルス・デイヴィスのトランペットはドラマチックです。



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秋の訪れ [野鳥]

 10月の末のある早朝、家の裏庭に薄い陽の光りが斜めに差していました。長く続いた台風と雨と湿度の高い日々が終わってようやく次の季節がやってきたのだなぁと思わせる光景でした。

 それから2,3日して聞き慣れた懐かしい鳴き声を聞きました。家の裏に出てあたりを見回してみるのですが姿は見えません。何度かそんなことがあり、雑木林に逃げ込んでいく後ろ姿を見送ることもありました。

 ある日、妻もわかるほどしきりに啼く声が聞こえてきました。これは近いと思って、カメラを取って飛び出しました。そしてやっと見つけることができました。

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 なんといつもモズが秋を告げに啼くお隣のテレビアンテナに今年はジョウビタキが止まって、遅ればせながらの秋の訪れを告げていました。

 そう言えば今年はモズの写真が撮れていません。いつものこのアンテナで啼かずに,桜の木のてっぺんで啼いていたりしましたが写真は撮れませんでした。

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 家の裏には以前、毎年雄が訪れていたのですが、一昨年あたりから雌がやってくるようになりました。雄が訪れていたときは不思議と雌の姿は近くになく、雌は天井川のほとりで見かけたりしました。

 今はその逆で、雌が訪れるようになってから雄は天井川で見かけるようになりました。同じジョウビタキの雄と雌なのに何か縄張りのようなものでもあるのでしょうか。

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 この夏の間、カメラを持って野鳥を撮ることなど全然なかったので久し振りのことでした。しかも自分としてはきれいに撮れたので今までの鬱憤が一気に晴れて気持ちがすっとしました。

 11月に入って朝晩は冷えるようになりましたが、気持ちの良い秋晴れの日が続いています。夜になると半月が西の空にかかり、これまた懐かしいオリオン座が東の空に傾くようになってきました。

 秋は日に日に深まり、初冬が近づき始めていますね。

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今日のLLou Donaldson(ルー・ドナルドソン)です。JBLの4312Dというスピーカーを買ってこの曲を聞いたとき、その乾いたコンガの音に感激しました。もちろんドナルドソンのアルトにもですが。曲はBlues Walkです。



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行く鳥来る鳥 [野鳥]

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 家の桜の蕾は今こんなものです。つい数日前に見たときにはまだ堅い蕾だったのに、ここ2.3日で急に膨らみ始めました。月末には同級生の親しい仲間が集まって花見を計画しているのですがどうなるでしょう。

 連休がありました。別にこれと言って用事があって取ったわけでは無かったのですが、責任者が老体をいたわってくれたのだと思います。

 いろいろすることや出かけたい事などがありますが、お天気が良くて時間があればまず畑です。冬の間、放ってあったので荒れ放題、しかもこのところ不順な天候続きだったのでいろいろな作業が遅れています。

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 畑の中がヒメオドリコソウやホトケノザが満開では困ります。幸いこれほどひどくはありませんでしたが、ホトケノザやオオイヌノフグリなどがはびこり始めていました。

 草を引き、畝を耕し堆肥のすき込みをし、冬の間ほうってあった古い資材の整理などすることはいっぱいありましたが、一度にやってしまうと疲れるので初日は軽い肩慣らし程度で済ませました。

 連休2日目は昼間の気温が20度に達する良いお天気でした。いつもの休日より少し早く起きて畑に出動です。明るい日差しの下で畑作業をしていると鳥の声があちこちで聞こえました。

 雑木林の中ではウグイスも啼いています。他に聞き慣れない鳥の囀りが聞こえるのですが、雑木林の中は暗く混み合っていてとても小鳥を探す気になれません。

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 キリリ、キリリと電線の上で啼いているのはカワラヒワです。年中いる鳥ですがこれからよく見かけるようになります。

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 お隣の倉庫の前でチィ、チィ、チィと高い小さな声で啼いていたのは、ジョウビタキのメス、秋の訪れを教えてくれて以来久し振りの出会いです。そろそろお別れですかね。

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 こちらのモズも久し振りです。次に会えるのは秋になるかも知れません。

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 畑で使っていた竹が腐っていたので家の薮に捨てに行くと、近くの梅の木で動き回る鳥影がありました。メジロです。メジロも年中いますが、今頃がいちばん目立ちますね。

 メジロが梅の木で蜜を吸っているところで、奥の雑木林からウグイスの声、それで昔の人はメジロが啼いていると勘違いしたとか。ウグイス色、どう見てもメジロの色ですよね。

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 めしべのようなものを嘴の先に銜えていますね。

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 メジロの身体が全体的に暗いのは、逆光になったこととカメラの露出設定を元に戻し忘れて撮ったためです。きれいなウグイス色に撮れなかったのは残念、何とか順光側に回ろうとしたのですが、距離があってうまく撮れませんでした。


 仕事をしていると1日が長いのに、休みはあっという間に過ぎてしまいますね。連休、ゆっくり出来たには出来たのですが、思ったほどいろんな事が出来たわけではありませんでした。

 撮りだめてある録画を見ることが出来ませんでした。レコードも思ったほど聞けなかったのですが、AUーD907のMCポジションで聞いたアニー・ロスのアルバム、ジェリー・マリガンのバリトンサックスに痺れました。

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 数日前蕾だった黄水仙があっという間に咲きました。

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 秋冬色に枯れていた紫陽花もいつの間にか青い芽を広げ始めていました。



 今日のKは、 Keith Jarrett(キース・ジャレット)です。私が一番最初に買ったアルバムは、Facing Youでしたが、やはり洗練され凝縮されているのはこちらThe Köln Concertでしょうね。



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