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秋のウグイス [野鳥]

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 朝、お天気が良いと野面が白く光って見えます。よく冷えた朝、妻は霜だと言います。天気予報では降霜の情報がありませんし、また気温もそこまで下がっていないので、朝露に朝日が当たって白く光っているのだろうと思います。

 朝の散歩は8時前後です。歩いているとウグイスの地鳴きが聞こえました。このごろ、家の近くでもよく鳴いています。

 ウグイスは本州では年中いる鳥で、春先から夏頃までホーホケキョと囀ります。それ以外の季節は地鳴きです。私にはジッ、ジッと聞こえます。身体が小さい割に大きい声で目立ちます。

 そう言えば、今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条時政が、息子義時との今生の別れのシーンで、ウグイスの地鳴きのことを言っていました。ウグイスの鳴き声がホーホケキョだけでなく地鳴きがあると言うのはその通りなのですが、恋の歌云々の下りは知りませんでした。

 そのウグイス、大きい声で鳴くくせに臆病でめったに明るいところへ出てきてくれません。いつも繁みの奥で声だけが間近に聞こえます。ウグイスの撮影、何度か挑戦してますが、まだきっちり撮れたことがありません。

 この日は雑木林や薮ではなく、放置された休耕地の草むらと木々の間で地鳴きが聞こえていました。雑木林や薮に比べれば、繁みは小さく歩いている私から距離も近かったのでこれはチャンスかも知れないと思いました。

 目を凝らすと木の葉や草が揺れていました。さらに見続けていると、繁みの奥で黒っぽい小さな姿が動いているのが見えました。

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 残念、全身はほぼ写っていますがピントが前の枝に合ってしまいピンボケです。

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 木々の葉が邪魔ですね。

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 繁みの奥でちょこまかよく動きます。何度も失敗しながら気合い入れてシャッターを押し続けました。全身ではありませんが、何とか確認出来る程度に撮れたのがこの一枚です。

 ウグイスは有名な割にその姿は地味です。全長は暗い褐色で大きさはスズメより少し大きい程度です。よく綺麗な緑色をウグイス色と言いますが、あれは多分メジロのことではないかと思います。

 メジロが止まっている奥でウグイスが鳴いて、昔の人が間違えたのだと思います。実際私も、メジロを撮っている時にその奥の繁みでウグイスがホーホケキョと鳴いたのを経験したことがあります。


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 寒くなってきてから、近くのため池にカルガモが住むようになりました。今朝は3羽いました。私は見ていませんがもっと早朝には10羽以上いるそうです。

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 この前見たときは、カモに混じってアオサギとカワウがいました。その時は、カメラを持っていなくて残念でした。

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 歩いていると、お寺の裏の竹藪に一輪だけ鮮やかな花が咲いていました。

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 画像検索して見たら、トリトマ(赤熊百合)と出ました。合っているのでしょうか。こんな所に誰も植えないので鳥が持ち込んだのでしょうね。いかにも南アフリカ産という色合いと形ですね。

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 こちらは夕方の散歩の時、線路沿いのススキの群生です。

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 夕方と言うにはまだ早いと思える時間に、太陽は山の陰に隠れようとしていました。


 今夜のAutumn Leavesはキース・ジャレットです。フェイシング・ユーやケルンコンサートなど即興演奏でお馴染みのジャズピアニストですが、スタンダードナンバーも弾いていたのですね。もちろん演奏の中で即興性は十分発揮されています。



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ダム巡り再び [旅]

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 お天気の良い日が続いていたのでまたダム巡りをしてきました。前回行けなかった野洲川ダムに行きたかったのです。

 行く途中、前回裏側からしか行けなかった大原ダムに寄ることにしました。今回は山道に入る前にコンビニに寄って、お昼御飯のおにぎりやパン、飲み物などを仕入れて行きました。

 やはりナビは、手前まで行くと前回の狭い道を案内しました。無視して片側一車線の山道を進むと、道路脇にダムの石碑や案内板があり青い貯水池も見えました。

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 三脚を持った先客がおられました。私たちが入っていくと三脚ごと林の奥の方へ入って行かれました。1枚目の写真の対岸で前回はこっちを見ていたのでした。

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 望遠レンズを伸ばすと、ダム神社の鳥居が見えました。貯水池の奥の方で、とても行けそうにないと思っていたら、二人のご婦人が参っておられる姿が見えました。どこか林の中を潜って行ける道があるようです。

 お昼にはまだ少し早かったし、もう一組あとから来られて駐車スペースも狭いので、野洲川ダムで食事をすることにして大原ダムをあとにしました。

 山道を上がって国道1号線に出て鈴鹿峠の方に向かいます。途中から脇道に入って前回青土ダムから来た道を逆に辿りました。途中の分岐点で左に行くと青土ダム、右が野洲川ダムです。

 この間より同行の車やすれ違う車が多かったのは、先に鈴鹿スカイラインがあるからでしょうか。曲がりくねった坂道をどんどん上がっていきます。途中工事中の箇所があり片側通行していました。

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 なんとその工事の左手が野洲川ダムでした。片側通行なので車を止めるどころではありません。ダムのほとり、わずかな駐車スペースも立ち入り禁止のバリケードがあり止められません。

 少し記憶と違っていました。もう少し広くてゆったりした場所があったと思ったのですが、道路の片側はダム湖、反対側は崖でした。しばらく走っても車を止めてゆっくり見学したり休んだりする場所はありませんでした。

 山全体はまだ浅い紅葉でした。山道にかかる木々の葉が淡い黄色に色づき、光が通って綺麗でした。長いダム湖に沿って道は曲がりくねりながら上っていきます。そのまま行くと鈴鹿スカイラインです。私の車はワンボックスタイプの1200ccです。さすがにこの車で鈴鹿スカイラインを攻める気にはなれません。

 適当なところでターンして野洲川ダムに戻りました。鈴鹿スカイラインに通じている道、バイクや速そうな車が時々行き来していました。駐車スペースがないので、工事中の停止線横の路肩に車を止めて写真を撮りました。

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 ダムは渇水期で水がありません。今年はとくに10月、11月ほとんど雨降ってません。

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 アオサギが一羽飛んでいました。

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 一番高いところ、天端(てんば) と言うそうです。しかしここも立ち入り禁止になっていました。ここから写真撮りたかったのですが、仕方ありません。

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 野洲川ダムは灌漑用水用ダムで竣工が私が生まれた年と同じ1951年、かなり古いダムです。重量式コンクリートダムで高さが54メートルあるそうです。3月4月頃の放流の時は迫力あるそうです。 

 野洲川ダムでお昼を食べようと思っていましたが、車を止めてゆっくり出来るところヶありません。仕方なし、この前行った青土ダムに戻って昼ご飯を食べることにしました。


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 ところが分岐点を間違えたらしく、477号線を走っているうちに別のダム湖が右手に見えてきました。なんと思いがけず蔵王ダムに着いてしまいました。

 ここは、休憩所にトイレもあって、駐車スペースもたっぷりありました。青いダム湖を眺めながらゆっくりお昼御飯を食べることが出来ました。

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  蔵王ダムは日野川に架かるダムです。やはり農業用水用のダムで平成6年に滋賀県で5番目に大きいダムとして完成したそうです。ここも青土ダムと同じく岩や土を積み上げたロックフィルダムです。

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 ここの天端はゆっくりと歩くことが出来ました。

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  山の中にあり、光害がないので天体観測や星空撮影で有名なところだそうです。恥ずかしながら、滋賀に蔵王という地名があるのを知りませんでした。もちろんこのダムの存在も知りませんでした。

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 非常用洪水吐

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 高さが56メートル、ここから日野川に放流され、下流の日野川ダムに繋がっています。

 今日の午後の散歩をしなくても良いくらいダムの回りを歩いて、次の日野川ダムに向かうことにしました。もちろん初めは計画に入っていなかったのですが、帰り道、多少大回りしてももう一つダムを見られるなら行きたくなります。


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 本日、4カ所目のダムは日野川ダムです。蔵王ダムから山道を下りて日野町、近江商人発祥の旧道を走り、民家の間を抜けると、こんな所にと言う感じでダムがありました。平地ダムと言うそうです。

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 ここも渇水で水がほとんどありません。回りは干潟のようになっています。もっと水のある時だったら景色がかなり変わって見えるだろうと思います。

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 小さな中州にはアオサギ、他にも水鳥がいたように思います。釣りなども盛んなようで天端の入り口には漁業組合の建物がありました。

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 ここは県営の治水ダム、大きさは県内でも最小級のダムで、脇ダムがあるそうです。ダムの回りは散策出来るようになっていて、運動公園などもあります。ご近所の方が散歩に来ておられました。すぐ近くには日野城趾などもあってダム全体が大きな公園のようになっていました。

 1日に4カ所のダムを巡ることが出来ました。走った距離はこの間とあまり変わりません。期待して行った野洲川ダムは少々残念でしたが、代わりに蔵王ダム、日野川ダムに行けてラッキーでした。道を間違えるのも悪くありませんね。

 
 今日の枯葉は、スタン・ゲッツにしました。柔らかで繊細なテナーはこの曲に合っている気がします。
 


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月とタヌキ [日々]

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 テレビのニュースで月食をやっていたので、思い立って撮って見ることにしました。設定やら何やらもたもたしているうち、やっと撮れたときはもうここまで欠けていました。

 安物ですが、鳥用に300ミリ望遠レンズは持っています。APS-Cカメラなので、35ミリ判に換算すると約450ミリになります。

 今まで気まぐれに何度か月を狙ってみたことはあるのですが、いつも白くぼやけて皆さんのようにクレーターが写りません。

 それは設定を普段のオートのまま撮っていたからだそうです。スマホで検索した設定に従って、マニュアルで絞りF8、シャッタースピード800分の1,ISO400で撮りました。この設定も月の満ち欠けに応じて変更しないと行けないそうです。

 このところ昼間のお天気だけでなく、夜も月や星が冴える日が続いています。ところがこの日に限って、当地は雲がありました。しかも月が上がっている方向に雲が流れていました。

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 雲間から出たり入ったりしている間に、月はあっという間に小さくなっていきました。

 そして赤い月に変わろうとする頃大きな雲に捕まってしまったので、一旦家の中に退却してYouTubeの月食ライブ放送を見ていました。やっと雲が切れた頃、まん丸の赤い月が上がっていました。

 これがなかなかうまく撮れませんでした。いろいろ設定を変えてみたのですがうまく行きません。赤い月は全体に暗く、上弦の辺りだけ明るくて下の向かって暗くなっていました。何とか撮って補正をかけるとうっすらクレーターの影が確認出来る程度のピンボケ月になってしまいました。



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 昨日の朝、賑やかに鳴き声がすると思ったら家の桜にメジロが来ていました。

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 今朝、ご近所の木の上にはモズがいました。そして地上には

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 なんとタヌキが走っていました。子ダヌキのようです。最近、近所でよく見かけられていて、妻はキツネと言ってましたが、私は尾っぽが黒かったのでタヌキだと思いました。これは証拠写真です。

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 子ダヌキを撮っていると、横から大きなタヌキが現れました。多分親だと思います。カメラを構えている私をじっと見ていました。

 親子は近くの草むらに入っていきました。するともう1匹子ダヌキが現れて、走ってあとを追っかけて行きました。

 イノシシ、シカ、タヌキ、イタチ、キツネ、ハクビシンやアライグマ、アナグマもいます。雑木林が近くなので鳥だけでなく、野生動物がたくさんいるのも仕方ないですね。



 「枯葉」はいろんな人が歌ったり演奏しているので迷ってしまいます。ジャズでよく演奏されていますが、元々はシャンソンなのですね。イヴ・モンタンにしようかとも思いましたが。

 迷ったあげくフランク・シナトラにしました。画面に英文の歌詞が表示されて、ゆっくりの曲なので歌を聞きながら歌詞を眺めているだけで、なんとなく失恋の歌と言うことが伝わって来ます。



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朝の散歩 [自然]

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 昨日の朝は凄い霧でした。お天気の良い日が続いていますが一昨昨日は久しぶりの雨でした。一日中の雨だったので、いつもの散歩はお休みになりました。

 毎朝、ご飯を食べてから短い散歩に出るのが日課になっています。家の裏から雑木林に沿って歩きます。カメラは持ちません。カメラを持って歩くとあちこち寄り道してしまうので散歩になりません。

 この日は、鳥を見かけたので家に帰ってカメラを持ち出し、二度目の散歩に出ました。家の裏から朝日が上がっている方向に向かって歩きます。

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 チカラシバの穂が朝日を受けて輝いていました。

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 ガマの穂は枯れるとこんな風になるのですね。

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 枯れ木に鳥の巣穴でしょうか。

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 水辺から立ち上がるけあらしのようなもの

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 一度目の散歩の時、グミの木の枝で見かけたジョウビタキの雄が近くの電線に移動していました。

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 ここのコスモスはもう終わりに近いですね。

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 9月の初めの頃、散歩していたとき撮った写真の花、何の花かわかりませんでした。

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 その木を見たら実を付けていました。クサギでした。一つ賢くなりました。でも、また忘れてしまうかも知れません。

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 雑木林の奥の方にジョウビタキの雄をみつけました。遠く暗く枝葉が邪魔しています。

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 そうこうするうち写真を撮ってもいいよとばかり、日あたりの良い防獣柵の上に止まってくれました。フレンドリーな鳥なので、おとなしくしていればいつまでもポーズを取ってくれます。

 ご近所の方は、この鳥に3年がかりで手のひらの餌を取りに来るまで慣れさせたそうです。今年もお庭に現れているのでしょうか。

 雑木林の奥から一羽の鳥が飛び出して民家の方に向かって飛んでいきました。しばらくすると今度は民家から雑木林に飛んできます。嘴に木の枝か藁ののようなものを銜えていました。巣作りしているのでしょうか。

 何度も往復するのでカメラで待ち構えるのですが、飛ぶ勢いが早すぎて上手く捉えることが出来ませんでした。大きさからヤマバトだったかも知れません。

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 いつもは地上で虫を漁っているセキレイが珍しく屋根の上に止まっていました。

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 雑木林の木の上に鳥の集団がいました。遠すぎました。近づいて行くと逃げられてしまいました。あとで画像を拡大すると色具合がアトリのように思えました。



 少し早いかも知れませんが、今日から「枯葉」シリーズ。トップバッターはBuddy DeFranco(バディ・デフランコ)です。この人の枯葉を聞くのは初めてかも知れません。太く柔らかな音色は、バスクラリネットでしょうか。



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