野鳥を追って

　寒い日が続いています。東京では30センチの積雪があったそうです。こちらでも何度か積雪はありましたが5センチにも満たないほどの軽いもの、ただこの一週間ほどの冷え込みはなかなかのものです。

　朝からよく冷えた日でした。仕事は休みだったのでゆっくり朝寝を楽しもうとしていたら、娘からの電話で起こされました。幼稚園に通っている孫娘が熱を出したそうです。

　娘はパートに出かけないといけないので、8時半までにバアバを届けることになりました。大急ぎで朝飯を食べて、車で10分ほどの娘の家まで直行です。

　私は一時間ほど孫たちと遊んで無罪放免になり、家に戻りました。部屋で音楽でも聞くかブログでも書こうかなと思いましたが、ぽっかり空いた時間、ちょっとカメラを持って家の裏に出てみました。もう霜は溶けていましたが風があって冷たいこと、水たまりはまだ凍ったままでした。

　家の裏に出てみても鳥影が見えません。鳥の姿を見かけて、慌ててカメラを取りに行ったり、あるいはレンズを交換したりしているうち、鳥はいつの間にかいなくなってしまうのに、端から鳥影が見えません。


　それでも雑木林の回り、日が当たるあたりを歩いていたらモズがいました。いつも尾をくるくる回しているのですぐわかります。


　ここで何度か彼の写真を撮って、ロウバイの木のあるところへ行くと、このところの寒さのせいか膨らみ始めていたロウバイの花たちはいっせいに身をすぼめていました。




　ここで別のモズの写真を撮ることが出来ました。


　同じところにいたこの鳥は、この冬家の周りを元気に飛び交っているジョウビタキのメスです。写真は私の気配に驚いて飛び立とうとしているところです。


　残念ながら、嘴の先端が収まり切りませんでした。


　時々日が差したり、どんより曇ったかと思うと雪がちらつくお天気でしたが、こんな日はひょっとしたらルリビタキに会えるのではないかと言う気がして、そのまま裏山に向かうことにしました。




　去年来た時より、さらに冬ざれた感じがましています。落ち葉が減り、回りの草木が寒さにすっかり勢いを失っているからでしょうか。


　私の気配に草むらから飛び出して木々の暗がりに逃げ込んだのはホオジロだと思います。枝かぶりというか草かぶりになってしまいました。


　モクレンが春の準備をしています。


　そのそばにいたのは、ツグミ、今日は山の中でもよく出会いました。


　山の湧き水の貯水タンクから水が音を立てて流れ落ちていました。その飛沫がもう10時過ぎというのにまだ凍ったままです。


　サルスベリ

　同じ色でわかりづらいですが、ルリビタキの雌が潜んでいます。追いかけましたがこの写真しか撮れませんでした。

　去年の秋から右膝に違和感があったり時々痛む事がありました。いつ頃からかあまり感じなくなってサポーターも外していたのですが、このところの寒さのせいかまた違和感と痛みがぶり返しています。

　ちょっとした土手を上がったり降りたりするにも、自分の動きがギクシャクしているのがわかります。元々身が軽い方だったのに、やはり歳のせいでしょうか。

　それにしても動きがぎこちない、前夜、宮こもりがあり一時間ほど座っていたせいかもしれないなどと、原因を他に求めて自分で自分を慰めながら鳥を追いかけてあちらこちら移動です。


　これもツグミ、少し身体が小さくて色が薄い気がします。幼鳥、それとも雌でしょうか。


　ツグミに似ていますが違う気がします。もっと身体が小さくてスマートな体つきでした。

　ハゼの木がなくなってから、一度だけこの近くでリビタキのオスを見かけたので探してみました。

　天井川の土手に植わった木の上でこっちの岸から向こう岸の木に渡る鳥の群れがありました。ぎこちない足取りで土手を降りたりあがったり。


　見つけたのはミヤマホオジロのメスと思ったのですが、後で図鑑で見るとカシラダカにも似ている気がします。顔の周りにきれいな黄色があったと思うのですが写真では再現されていません。



　なんとかどアップでも耐えられるでしょうか、この日いちばんの収穫でした。


　こちらはミヤマホオジロのオス。



　天井川の土手に突き出たパイプから流れ出た水が凍っていました。


　神社の手水舎の水は流れていましたが、しずくが凍ったままです。



　色に乏しい冬景色の中で神社のサザンカだけがひときわ目立つ赤い色を浮かび上がらせていました。



　今夜のジャズ、Dの頭文字で始まるミュージシャンはDuke　Pearson（デューク・ピアソン）です。渋くてジャージー感いっぱいのピアノ、曲は「ブラックコーヒー」私もコーヒーには砂糖もミルクも入れません。

タグ：デューク・ピアソン モズ ジョウビタキ ロウバイ ツグミ カシラダカ ミヤマホオジロ ホオジロ モクレン サルスベリ サザンカ ルリビタキ

コメント 26

こんばんは。
野鳥巡り、いいですね。
裏山があるのが素晴らしい。
膝は私も来ますね。年のせいでしょうか。
「ブラックコーヒー」いい感じでした~
by sigedonn (2018-01-26 23:49) 

寒いです。体に堪えます。
by takenoko (2018-01-27 05:44) 

そらへいさん
おはようございます。
鳥の写真いいですねー。
元気にはしゃいでる様。
鳥のアップ見惚れてしまいました。

by Kasumi (2018-01-27 06:45) 

私もコーヒーはブラックです。
デューク・ピアソンおもわず聴き惚れました
by きよたん (2018-01-27 10:04) 

sigedonnさん
おはようございます

昨夜積もった雪が今朝の朝日に照らされて
屋根から音を立てて落ちる音がしています。
そんなつもりは無かったのですが
野鳥探索、この日は思ったより成果がありました。
65歳を過ぎるとあちこち来始めますね。
畳生活が辛いです（笑）
by そらへい (2018-01-27 10:33) 

takenokoさん
おはようございます

関東地方は大雪でしたね。
こちらも連日降っていますが大雪にはなっていません。
このところの厳しい寒さ、ほんとうに身体に堪えますね。
無理をされませんように。
by そらへい (2018-01-27 10:39) 

kasumiさん
おはようございます

毎日雪が降って、冷えますが北海道では初冬
くらいの天気なのでしょうね。
このところ鳥の写真も外ればかり
この日も期待していなかったのですが
たくさんの偶然に助けられました。
ソネブロには写真上手な方が大勢おられるので
足下にも及びませんが
私にとって最近いちばんの成果でした。
by そらへい (2018-01-27 10:44) 

きよたんさん
おはようございます

昨夜積もった雪が、朝日にてらされて
屋根から落ちる音がステレオの音楽の向こうから聞こえます。
冬は寒くて嫌ですが
コーヒーがおいしいのはありがたいですね。
by そらへい (2018-01-27 10:48) 

よく注意してみると、いろいろな種類の鳥がいるんですね。
そらへい さんのような目がないと見えていても気がつけないのでしょうね。
by starwars2015 (2018-01-27 15:12) 

starwars2015さん
こんにちは

同じ鳥でも夏と冬、大人と子、雌雄で色が違ったりするので
わからないことがよくあります。
写真を撮って、図鑑で調べているうち名前を覚え
ちらっと見ただけで名前がわかるようになってきました。
by そらへい (2018-01-27 16:10) 

こうやってみるとモズも可愛い。
確かにトサカね立ってますね。
by 夏炉冬扇 (2018-01-27 18:59) 

帰宅してコメント入れております。お久しぶりです。
私もジャズから入ったのですよ。共通してるのは『聴く』という意味の深さが知れないというところですかね。飯食いながら聴けるし、その気にならなければ聴きこめないところや、一聴して心を持っていかれたりする。
昔はね、恥ずかしながら、なぜ、一つの曲目にこんなに演奏がたくさんあってレコードの棚がその曲だけで埋まっているのか、それが理解できないありさまでしたね。
モズの写真いいですね。私が勤めているところに高齢者が自作した竹箒があって、施設ではそれを使っているのですが、箒の柄を下にして立てかけてあったら見事にカエルが干からびて二匹串刺しになってました。女子職員はその意味が分からないようでした。
彼女はその日食堂の窓から外を見て雪の降っている寒そうなフェンスを指さして『あ、小鳥がいる』といいました。私は「○○君『あ、小鳥がいる』というのと『あ、モズがいる』というのとどう違うかわかる？」
と聞いたまま答えを聞かずに食堂を出ました。
by Mineosaurus (2018-01-27 19:23)
by Mineosaurus (2018-01-27 19:27) 

夏炉冬扇さん
こんばんは

同じ鳥でも光の当たり方で違う鳥に見えますね。
秋口にけたたましく啼いていたのに最近は啼きません。
きっともう縄張りを主張する必要がなくなったのでしょうね。
by そらへい (2018-01-27 20:56) 

Mineosaurusさん
こんばんは

コメントありがとうございます。
音楽は常に生活とともにあります。
聞くともなく流している事が多いのですが
そういうときに心に引っかかるフレーズが好きですね。
街を歩いているときにふと聞こえてくる音楽とか凄く惹かれます。
家に帰って真面目に聞いてみるとそれほどでもなかったり・・・
若い時は、聞き込もうと努力し、時に小説を読むように
作曲家と対話しているような幸福感を味わいましたが
なかなか分析的には聞けないですね。
音楽の基礎知識のようなものが欠如しているのだと思います。
ですから感性で聞く一方です。
それはそれで良いとは思っているのですが、
時に深まらない物足りなさのようなものを自分に感じています。
小鳥がいる事に感動することと、モズがいることに感動すること
同じなのですが、それを言い表すことの違いは
けっこうあるのかも知れません。
by そらへい (2018-01-27 21:07) 

そらへいさん、こんばんは。
膝が痛くなってチャリ散歩に替えてから何年だろう？
凍結路面では出かけられずイライラしています。(今月は1回のみ）
感動が薄くて困ります…

ラクーンは「ショックアブソーバー」が両方壊れて年末から修理待ちの状態！遠出が出来ないのもイライラの原因です。
こちらは20ｃｍ近く積もったのですが、雪かきも年中行事と考えれば楽しいです。
今年はシートを事前に張るのを布団の中でひらめき、結果が良かったのでテンションはチョッコシ上昇(笑）。

ｐｓ。ツレさんは風邪気味ですので買物も控えて二人で引きこもり中！先日の新年会で映ったモヨウ…
by パパボン (2018-01-27 21:45) 

パパボンさん
こんばんは

膝周りの筋肉を鍛えるのに自転車が良いそうですね。
去年あたりから膝の違和感あって今年は軽く痛む時があります。
去年も暖かくなるといつの間にか治ったので
今年も暖かくなるのを期待しています。

寒い時期はどうしても引きこもりがちですね。
あまり長く続くとストレス感じます。
寒くても鳥を追っかけている時は忘れています。
それも成果があればですが。
色々思いつくと自然テンション上がりますね。
達成するまでが面白いですね。
もちろん達成感もいいものですが。

ママボンさん、風邪気味ですか。
お大事に、
しばらく外出は控え気味ですね。
こんな寒い冬を過ごしていると
ますます春が待ち遠しくなってきます。
と言ってもまだ1月
これからまだ2月を過ごさないといけないとは
先が思いやられますね。
by そらへい (2018-01-27 22:38) 

アップのホオジロさん、とってもチャーミングですね(*'▽')
by mayu (2018-01-29 22:18) 

モズの飛んでるところが撮れて運が良かったでやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2018-01-30 16:32) 

厳しい寒さが伝わってきますね〜
冬ざれたという表現がぴったりです。
鳥さんたちのかわいらしさにホッとします。
羽までくっきり、私のカメラは点にしか撮れません＾＾；
by タックン (2018-01-30 17:56) 

mayuさん
こんばんは

私の目の前に止まりに来てくれたのですが
のんびりしてましたね。
ゆっくり写真撮らせてくれました。
by そらへい (2018-01-30 20:07) 

ぼんぼちぼちぼちさん
こんばんは

飛んでいる所は、なかなか狙っても私の腕では撮れませんが
連写で撮っていたのでたまたま飛んでいるところを
撮ることが出来ました。ラッキーでした。
by そらへい (2018-01-30 20:10) 

タックンさん
こんばんは

山へ行くと、葉がすっかり落ちて裸の枝が剥き出し
鳥を見つけるには最適な環境です。
寒さを除けば。
やはり暗かったり遠かったりすると
捉えたつもりでも写真の出来映えはもう一つ
これはすぐ近くに止まってくれたので
久し振りに得心の一枚になりました。
by そらへい (2018-01-30 20:14) 

3枚目の画像、黄色いロウバイと
モズがよく似合ってます。
構図もいいですね。
by いっぷく (2018-01-30 21:56) 

いっぷくさん
こんばんは

もう一枚、蕾の紅梅に止まるモズも絵になったのですが
肝心のモズの画像がぼけていました。
鳥はしきりに動くのでなかなかうまくいきません。
by そらへい (2018-01-31 19:55) 

おおお、大好きなアルバムであります。
モノラル盤で手に入ったので、余計に。（笑
私もブラックでコーヒーです。

by たいへー (2018-02-02 08:12) 

たいへーさん
こんばんは

デューク・ピアソンのアルバムは二枚持っているのですが
このアルバム持っていないのです。
YouTubeのこの演奏を聞いて
是非このアルバムも欲しくなりました。

by そらへい (2018-02-03 00:01)