梅雨明け十日 [日々]
平年より3日遅い梅雨が明けていきなり猛暑の夏がやってきました。俗に梅雨明け十日と言いますが、もう10日以上晴天の猛暑が続いています。とくに今年は急に暑くなったので身体も心もついて行けません。
最近になってようやく暑さに慣れてきたというか、夏は暑いものとあきらめて汗をかいています。しかし雨が降らないのは困ります。人も畑も干上がりそうです。
7月は思ったより涼しくて余裕もあったのに一度しかブログ更新出来ませんでした。8月の第一週こそは更新しようと写真まで撮っていたのですが、訃報が飛び込んできました。
妻の実家で一人暮らしていた義兄が急死したと次兄からの連絡です。8月2日、姿を見ないと言うことで近所の人が警察に連絡され布団の中で発見されました。
警察の検案書では亡くなったのは30日頃と言うことでしたが、後で31日の朝に喋ったよ、と言うご近所の方が現れて31日の夜に亡くなったのだろうと言うことになりました。死因は心筋梗塞と病院の死亡診断書に書かれていました。
葬儀場の都合で、通夜と告別式は4日と5日に執り行われることになりました。義兄は妻子がなかったので、残された妻の実家を継ぐ者はありません。今後ご近所のお付き合いも出来ないと言うことで私たちと次兄夫妻で相談して家族葬を行うことに決めました。
しかし、ここに難関があります。4年前でしたか、妻の母が亡くなったときも家族葬をしたいと住職に申し出たのですが、強硬に反対されました。今回もまた反対されるのではないかと案じながら、お寺に赴くと拍子抜けするほど簡単に住職は家族葬を認めてくれました。
住職は最近はそういう家も増えていると、物わかりの良さそうなことを言ってましたが、やはり前回は跡取りがいたけれど今回は居ないと言うことが大きな要因だと思います。
やれやれ難関をクリアしたと安堵したのも束の間、今度はご近所が昔からしきたり通り葬儀の準備をして送ると言って聞きません。祭壇に供える作り物や数珠繰り、7日ごとの6体地蔵参りなど、火葬や葬儀場が普及した最近ではすっかりなくなってしまったことをここでは今も続けられているのです。
実家も荒れていたのであまり使いたくなかったのですが、次兄も元々この地で生まれた人ですからご近所の人に言われるとあまり強くお断りすることも出来なかったようです。
結局家族葬でありながら香典を受け取らなかった以外は、ご近所、町内、義兄の同年者、妻の実家の古くからのお付き合いのある方々が参列され家にも参られて、あまり普通の葬儀と変わらない通夜、お葬式となってしまいました。
香典は受け取らないとふれてもらっていても、強引に置いていこうとする方もあったりして、葬儀屋さんが言っていたように田舎でする家族葬は難しいとつくづく思いました。
しかし、逆に考えれば義兄はあまり付き合いの広い方でもなく、淋しい生涯でしたから我々兄弟だけではなく、ご近所や町内、同年者などに送られてそれはそれで良かったのかなと思います。今はただ、冥福を祈るのみです。
2019-08-08 22:43
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コメント(16)
おはようございます。
一人暮らしをされていた奥様のお兄様
一人でいつ亡くなったのかもわからず
哀しいですね。
でも最後は皆さんに見送られて良かったです。
わが姉も近所の人たちのしきたりとかで
息子たちも大変でしたよ!
私の住む住宅では家族葬が当たり前なので
地域によっていろいろですね。
お義兄様のご冥福をお祈りいたします。
by yoko-minato (2019-08-09 06:33)
葬儀は自分たちだけの意思ではなんとも
通らないこともあり、そういう時のため
自分に何かあった場合の送り方については
きちんと決めておかなければと思いました。
母の時は父の時と同じように家族葬でと
思っています。
by きよたん (2019-08-09 17:07)
やはり生前の本人の意向、親族の意向が一番だと思います。
by しばちゃん2cv (2019-08-10 18:11)
yoko-minatoさん
こんばんは
今年二件目の身内の葬式でしたが、
対照的な二人の人生と最期だった気がします。
戦後、私達の生活様式が一変していった中で
結婚や出産に比べると、葬儀は変化が遅く
ここへ来て劇的に変わってきているように思います。
身内の葬儀に立ち会うと、いつも
人一人が亡くなるのは、大変なことだなぁと
つくづく思い知らされます。
by そらへい (2019-08-12 21:39)
きよたんさん
こんばんは
田舎では、故人の意志や家族の意向が
通りにくいところがありますね。
僧侶、地域・・・
田舎でも、葬儀場や火葬が普及してきて
随分簡素化されてきましたが、
家族葬はまだまだ一般的ではありません。
多分、これは昔から冠婚葬祭では
助け合いをしていた名残りがまだ強く残っているからと思います。
by そらへい (2019-08-12 21:46)
しばちゃん2cvさん
こんばんは
>やはり生前の本人の意向、親族の意向が一番だと思います。
本来そうあるべきなんですがね。
近隣のお寺さんでは、家族葬をしてくれるな
などと言っているところもあるようです。
なにか困ることがあるんでしょうね。
by そらへい (2019-08-12 21:49)
人がなくなるのは、どなたでも寂しいことですね。
最近は直葬や家族葬が増えてきましたが、少し前までは普通の葬式を前提とした積立を勧誘する互助会がたくさんあり、今それを解約しても、半分しか戻ってこないというかなり問題ある契約で、私の母も2口も入っていたので困っています。
by いっぷく (2019-08-15 02:39)
いっぷくさん
こんばんは
今年は濃い身内の葬式が2つもありました。
仕方ないことですが永久の別れは寂しいものです。
積立をするとそこで葬儀をしないといけない不便さもありますね。
最近の葬儀場は、車みたいにオプション、オプションで
最終的に当初の見積もりより高いものになってしまうとか。
by そらへい (2019-08-15 20:44)
そうでやしたか、お義兄さん、突然死 孤独死だったのでやすね。
最近は単身で暮らしている人が多いから、こういうケースは多くなっているようでやすね。
合掌でやす。
そう、ご本人が生前にどう希望していようが葬式って、周りの人の都合や世間体で決められてしまうことが多いんでやすよね。
ともあれ、お疲れ様でやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2019-08-16 14:45)
そらへいさん こんにちは
写真の空の色 もぅ秋が其処まで来た感じですネ
昨日、鐘楼流し終えてお盆が終りました。 4日間早いです
未だ 外は真夏日より 気温が34℃も有ります
お互い夏バテに用心しましよう
では また 時々 出てきますけんで~
by yasumichi! (2019-08-17 10:02)
ぼんぼちぼちぼちさん
こんばんは
人は生まれるときも死ぬときも一人とはいえ、
義兄の死は寂しいものだった気がします。
せめて私達兄弟と町内の皆様方で見送れたのが救いかと。
本人がどのような葬儀を望んでいたかも今となってはわかりませんが、まさしく周りの事情だけで行われた葬儀でした。
結婚式と違って、お葬式は突然で仕事の都合とか
少しあたふたしてしまいました。
by そらへい (2019-08-17 20:32)
ヤスミチさん
こんばんは
暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか。
先日の台風は被害ありませんでしたか。
こちらも雨が多かったものの大事には至りませんでした。
乾ききっていた畑には恵みの雨でした。
台風が過ぎ、お盆も過ぎたというのにまだまだ暑い日
お互い熱中症にも気をつかないといけませんね。
by そらへい (2019-08-17 20:39)
久しぶりにブログを拝見いたしました。
大変なことはあるものですが人の死はとても考え深く辛いものですね。
さぞかし、大変だったとお察し致します。
時間を経てどうか、日々の暮らし方が楽しい方向に向かいますように。
そして、暑い暑い夏です。
ご自愛くださいませ。
by RNnori. (2019-08-18 15:04)
RNnori.さん
こんばんは
今年は、伯父と義兄と別れました。
長く生きていると出会いより別れのほうが多くなってきますね。
いつも思うことは人一人亡くなるということは色々と大変ですね。
今年の夏はいきなりやってきたので、暑さに慣れるまで大変でしたね。
台風が過ぎて、少し涼しくなるかと思ったのですがそうも行かないようです。今日の夕方あたりは風もあって少し暑さのやわらぎを感じました。
by そらへい (2019-08-18 20:47)
家族葬の波は、我が田舎にも。
いろいろと大変な面もあるようですね。
by たいへー (2019-08-20 08:10)
たいへーさん
こんばんは
田舎は変化のスピードが都会より緩やかです。
とくに長い間続いていたしきたりについては
もう少し時の経過が必要な気がします。
by そらへい (2019-08-20 21:31)