SSブログ

墓参り2018 [日々]

DSC_0459-001.JPG

 八月八日は、毎年菩提寺のお墓参りの日です。例年、墓参りというと暑い最中の田舎の行事という思いしかありません。

 じりじりと照りつける太陽の下で、僧侶は順番を待つ檀家の墓を一軒一軒お経を上げていきます。私たちはあまり影のない墓地で、扇子で仰ぎ仰ぎ他の檀家さんと世間話などをしながら順番を待ちます。

 今年は七月初めから異常とも言える酷暑が続いていました。この先、墓参りにはどんな暑さになるだろうかと心配していました。

 ところがなんと朝起きてみると空には雲が広がっていました。途中で日が差してくることもありませんでした。連日のカンカン照りに慣れた身には涼しく思えたほどでした。

 お墓参りには、各家、出ている兄弟や嫁いでいる姉妹たちが帰ってきます。しかし、平日ですと勤めの都合もあって土日でもない限り帰って来れない人もいます。

 東京で暮らす我が弟は墓参りには帰ってきたことがありません。代わりにお盆には帰省して家の仏壇に手を合わせます。数年前までは、父の妹である叔母が来ていましたがそれも高齢になって来れなくなりました。

 夫婦二人だけでのお参りなら身軽なので、暑さを少しでも軽減させるために早く行くことに決めていました。予想外の曇り空でしたが予定通り、七時始まりの七時に行くと殺到していそうなので七時半に行きました。

 八番目でした。それでもほとんど済ませられていたので、二組待っただけでした。

DSC_0454.JPG
 順番を待つ間に、お墓のろうそくと線香に火を付け、お餅と家で採れた野菜を供えておきます。

 お墓でのお参りを済ませると、次は本堂に上がって住職が順番通りに各家先祖代々の霊に念仏をあげられます。いつも正座してお参りするのですが今年から椅子が用意されていました。これも時代の流れですね。

 早く行ったおかげか、お寺参り、一時間も掛からずに済ますことが出来ました。例年墓参りというと、順番を待つ暑いだらだらした時間が続きます。その間、たくさんの親族が寄られるので、方々で旧交を温め合う風景が展開されるのですが、今年は出会う人も少なく感じました。

 お墓参り、伯父叔母や兄弟姉妹などお客さんがあると長男の家はおもてなしをするのが昔からの風習です。二十一世紀、平成の終わりの世の中になってもそんなことが続いています。こういう風習が変わって行くには改革とかそう言うことではなく、もっと大きな時間の流れが必要なのだろうと思います。

 我が家は客がありません。いつもなら夕方お参りする「さんまい」も今年はお寺から帰ったその足で行くことにしました。「さんまい」とは山にあるお墓です。

 田舎はいろいろとややこしくて、お寺以外にも山に当家の墓があるのです。昔土葬だった名残りです。私が会ったことが無い祖父母と伯父が眠っています。

 都会では墓じまいが喧伝されていると言うのに、我が家には二つも墓があるなんて、笑えますね。ともかく墓参りが終わって、今年の夏の峠が過ぎたような気がしています。



 今夜のHも暑い夜に熱いジャズ、Hank Mobiey(ハンク・モブレー)です。と言う割にはマイルス・デイヴィスでのアルバム以外あまり知らないのですが、彼のテナー、濃いファンも多いようです。
 


nice!(42)  コメント(20) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。