梅雨の合間 [自然]
梅雨の合間と言っても今年の梅雨はやや空梅雨気味で、今日も雨の予報でしたが当地は雨が降りませんでした。降ると1日降り続くけれど、降らない日が多くてオンオフがはっきりした梅雨のような気がします。
この日は、梅雨の合間の晴れにしては珍しく爽やかな朝でした。さっそくカメラを持っていつもの裏山に出かけました。
山の麓の墓地の入り口にある六体地蔵さん、誰が供えたのか白い花が添えられていました。
山に出かけても鳥の声がヒヨドリくらいしかしない日がありますが、この日はやたら賑やかでした。カメラを持って頭上の緑濃い木々を仰いでいると、先日営農の草刈でご一緒したTさんがお墓掃除にやってきました。
少し立ち話をしました。彼は私より4歳ほど下です。大きな会社の管理職までした人ですが大変腰の低い人当たりの良い方です。私はここまで来て六体地蔵さんにご挨拶もしていないのに、彼はちゃんと手を合わせていきました。
鳥の声に導かれて山道へ入っていきます。6月ともなれば緑の葉が濃く生い茂ってなかなか鳥の姿を見つけるのは難しい時期です。
道ばたの草に止まる鳥ならぬ蝶を撮って見ました。ジャノメチョウです。ヒメジャノメでしょうか。彼らは鳥よりもずっと小さいですが、一度止まるとしばらく動かないので助かります。
シ、シ、シと囀りと言うよりか細い地鳴きのような声がして小さい鳥が二羽、林道際の木に止まりました。少し暗かったのですが何とかカメラに収まりました。顔の白い眉が特徴ですね。ヤブサメでしょうか、初めて見る鳥です。
これは蛾の仲間でホタルガです。
その横に止まっていたカノコガ
こちらはセセリチョウ
林道際にある目に付くものを撮りながら緩やかな坂道を進んで行きます。森の中の木陰は涼しくて、5月のように木漏れ日が気持ち良かったです。
ヤブサメ以外鳥に出会えません。鳴き声はしているので山道を外れて森の中に入っていきました。
山の中の湧き水が自然の流れを作っています。
ホトトギスの鳴き声がしきりとしています。姿は見えませんが大きな声でひっきりなしに鳴き続けています。まさしく啼いて血を吐くホトトギスです。
その声の方向に道なき道を枝を払いのけて進みます。しかし、歩いても歩いても一向にホトトギスの鳴き声との距離が縮まりません。
どれくらい歩いたか、ぐるっと回って元来た林道に出たとき、同時にホトトギスの声がピタリと止みました。鳴き止んだのではなく、多分どこかへ飛び去って行ったのだと思います。
森を出てまた、いつもの天井川の土手に向かいました。そこで見かけた鳥がこちらです。
カシラダカかヒバリの幼鳥ではないかと思うのですが、はっきりとはわかりません。場所からするとカシラダカの可能性が高い気がします。または全然別の鳥かも知れません。
天井川の川床にウツボグサが群生していました。
ヒメジオンに止まるベニシジミ、体長は3センチほどの小さな蝶です。
一番安いマクロレンズNIKKOR 40mm f/2.8gを買って初めて撮りました。写真を長く撮っておられる方なら当たり前のことなのでしょうが、初めてマニュアルでピントを合わせました。
いつもは歩いて行くか麓まで車で行くのですが、この日は珍しく自転車です。私用に買った物でしたが、長い間、妻に使われていました。最近、息子が電動自転車を妻にプレゼントしたのでようやく私に戻ってきたのです。
今夜のNはNina Simone(ニーナ・シモン)です。あまり聞かない人なのですが、「悲しき願い」をこんな風に歌われると、ぐっときてしまいますね。